2025.09.01

第2章 住宅部位別プランのポイント ⑥トイレ

清潔に保たれた、ほっと落ち着ける場所へ

トイレは限られたスペースの中でも、ゆとり・清潔・安全性に配慮することで、使い心地が大きく変わります。
将来のライフステージまで見据えた設計が、長く心地よい暮らしを支えます。

1)広さ・レイアウトで使いやすさが変わる

標準的なトイレの広さは0.4~0.5坪程度ですが、手洗いカウンターを設けたり、介助を想定したゆとりあるスペース設計も増えています。また、ドアの位置や向き(外開き・引き戸・折戸)によって出入りのしやすさや安全性も変わってくるため、間取りに合わせた計画が重要です。

広さと使い方

トイレ扉のパターン

トイレのドアはトイレ内での緊急事態や安全面を考慮して原則外開きとしましょう

開戸

折戸

引戸

トイレドアの注意点

2)2階トイレは“上下の位置関係”に注意

戸建て住宅では2階にもトイレを設置するのが一般的ですが、その際は1階のトイレや水廻りと縦方向に揃えるのが原則。

給排水管の効率や騒音対策、将来的なメンテナンス性にも影響します。排水音や配管位置などがリビングや寝室に響かないよう、位置取りには配慮が必要です。

3)タンクレストイレが主流に

近年は、空間にゆとりが生まれるタンクレストイレが人気。掃除もしやすく、除菌・脱臭・自動洗浄・自動開閉などの非接触機能を備えたモデルが増えており、「トイレ=清潔で気持ちのよい場所」へと進化しています。お客様をお迎えする“セカンド洗面”や手洗い一体型のキャビネット収納をプラスして、「見せたくなるトイレ空間」も今の住まいのトレンドです。

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