清潔に、効率よく。暮らしを整える場所へ
毎日使う場所だからこそ、快適さ・清潔感・使いやすさにこだわりたい水廻り。
家事をラクにする動線設計や、家族それぞれの生活リズムに配慮したプライバシー確保が、満足度の高い住まいづくりの鍵になります。
最近では、ゲストが手洗いできるように廊下の洗面台を設置するプランも多くなってきました。
1)動線とつながりを考えた水廻りの基本パターン
コンパクトにまとめた「一体型」水廻り
洗面室・脱衣室・浴室・トイレを1か所にまとめ、コンパクトな動線で省スペースを実現。
生活動線が短く、掃除や家事の効率も高いプラン。
最近ではトイレを洗面室側と廊下側の2WAYアクセスにするなど、使いやすさをアップする工夫も。
水廻りを一つにまとめたタイプ
スペースを最小限に抑えた一般的な水廻りのプランです。
水廻りをひとつにまとめ、トイレにもつながるタイプ
トイレは洗面側にも建具をつけワンルームとして使えます。
浴室につながるワンルームの洗面トイレ
ワンルームにすることでよりコンパクトにまとめることができます。
脱衣室を独立させたプライバシー重視型
洗面室と脱衣室を分けることで、誰かが入浴中でも洗面台を使える設計に。
共働き家庭や子育て世代の「生活リズムの違い」への配慮としても人気
来客時にも気兼ねなく洗面が使えるなど、生活シーンの重なりをスマートに解消できます。
脱衣、浴室・洗面・トイレがそれぞれ独立した水廻り
それぞれを独立させることで、プライバシーが保てます。
独立した脱衣室のある水廻り
洗面室とは別に脱衣室を独立させ、入浴時のプライバシーを保つことができます。
水廻りを回遊動線でつなげる
キッチン~洗面室~脱衣・浴室~トイレを回遊できるよう設計すると、家事効率が大幅アップ。
洗濯・掃除・子どもの見守りなど、複数のタスクを同時進行しやすい間取りに。
2)暮らしにフィットする水廻りのアイディア
事例①|家事を軽減する2WAY&回遊動線プラン
キッチンと洗面室の間に家事室を設け、さらに廊下側にも出入口を設けた2WAY仕様。調理・洗濯・入浴などの家事動線を短縮し、行き止まりのない動きやすさを実現。
家事を軽減する2WAY動線と回遊動線
事例②|洗面+脱衣+収納を広めに確保したゆとりプラン
日常的に使う洗面まわりを家族で同時に使える広さに。リネン庫やファミリークロークを併設すれば、着替え・タオル・洗濯用品がすぐに手に届く快適設計に。
日常使われる水廻りのラインをまとめ、スペースのある洗面室
事例③|育児を見据えた視認性の高いプラン
キッチンから洗面・浴室を見通せる配置は、小さな子どもの動きやすさや安全性にも配慮。調理中でも手洗いや着替えの様子が確認しやすく、安心感があります。
キッチンから洗面室、廊下から洗面室への2WAY動線
調理・洗濯など一連の流れがスムーズ
小さな子どもがいる場合手を洗ったり、着替えなど調理中でも確認しやすい。
3)リビングや寝室近くにトイレを配置
トイレを寝室やリビングの近くに配置するのはもちろん、日常生活におけるスムーズな動線の確保に留意しましょう。
4)家事室をプラスして、家事も気分もはかどる空間へ
キッチンや洗面などの水廻り動線に“家事専用の居場所”を設けることで、家事効率がぐんとアップします。アイロンがけや洗濯物の整理、ミシン作業など、ちょっとした作業を落ち着いて行えるスペースがあると、暮らしにゆとりが生まれます。
家事コーナータイプ
キッチン横や階段ホールなどの“余白”を活かして、カウンターや棚を設けてつくる家事コーナー。回遊性のある間取りと組み合わせると、移動の少ない効率的な家事動線が実現します。
キッチンのコーナーとして
階段室のスペースを使って
独立家事室タイプ
キッチンや洗面スペースの近くに、間仕切りを設けた家事室。パントリーを兼ねたり、洗濯・アイロン・収納をまとめて行う多目的ルームとして活用できます。コンセントや物干しスペース、収納の確保など計画的に設計することがポイントです。
キッチンから水廻りの流れのなかに