2025.09.01

第2章 住宅部位別プランのポイント ②LDK

家族のまんなか、心地よさがめぐる場所へ

家族構成やライフスタイル、敷地条件によって、LDKのレイアウトは実にさまざま。
どの空間とつなげるか、どこまでを開放的にするかによって、使い勝手も居心地も大きく変わります。
自分たちにぴったりのスタイルを見つけるためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。

1)LDKのつながり方で変わる、暮らしのスタイル

オープンLDK:

リビング・ダイニング・キッチンを一体化。
開放感があり、家族の気配を感じやすい

L・DK型:

リビングを独立させ、ダイニング・キッチンをセットで構成。
来客時にくつろぎ空間として使いやすい

L・D・K型:

3つの空間を間仕切りで分ける構成。
生活音の分離や、それぞれの空間に集中したい家庭におすすめ

LD・K型:

キッチンを独立させ、ダイニング・リビングを一体化。
匂いや作業音を遮断しながら団らんを確保

2)リビング・ダイニングは、動線・家具配置・開口の工夫が決め手

  • 家族の集まるリビングは、「居心地の良さ」と「動線確保」がポイント
  • 南側に面した大きな窓や吹き抜けで採光・通風を確保
  • ソファやローボードなどの家具サイズと配置間隔も重要

リビングの一角に和空間を

リビング続きの畳コーナーを設けると多用途に使えます。(昼寝・キッズスペース・来客対応など)

ソファーとその周りのサイズの目安

ソファーのサイズ

ソファー周りの寸法

3)ダイニングとキッチンは、家事動線とコミュニケーションのバランスを考慮

  • キッチンと食卓の距離感・動線の短さが時短につながる
  • 食事中の家族とコミュニケーションがとりやすい対面式が人気
  • パントリーや家電収納を近くに設けて、スッキリと使いやすく

テーブルサイズの目安(4人用:約1.2m~1.4m幅など)

食卓テーブルのサイズ

食卓テーブル周りの寸法

椅子の引き幅や通路寸法も設計段階で確認

4)多様化するLDKのアイディア事例

事例1:和室とつながるLDK

リビング横に和室を配置。普段は一体空間として使い、来客時は間仕切りで個室に

事例2:2階LDKプラン

採光を確保しにくい狭小地などに有効。バルコニーと連動させて開放感アップ。階下のプライバシーも確保

事例3:オープンキッチンと畳コーナーのあるLDK

開放感のあるキッチンと一体でつながる畳コーナーは、くつろぎの場として活用

事例4:ワークスペース併設のLDK

在宅勤務や子どもの学習スペースをLDKに設ける家庭が増加。集中と家族との程よい距離感を両立

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