2025.09.01

リノベーション会社の選び方を徹底解説!

後悔しないための注意点もご紹介

リノベーションは、自分らしい暮らしをかなえる手段として人気を集めています。しかし、その理想をかたちにするには、依頼先選びが何より重要。日本全国にある無数のリノベーション会社の中から、自分に合う1社を選ぶのは簡単ではありません。本記事では、リノベーション初心者にもわかりやすく、会社選びの基準や注意点を徹底解説。納得できる会社と出会い、理想の住まいを実現するための第一歩として、ぜひご活用ください。

後悔しないために知っておきたい「リノベーション会社の選び方」9つの基準

リノベーション会社選びは、理想の住まいづくりを成功に導く最初の大事なステップ。ここでは、リノベーションを検討するうえで押さえておきたい9つの判断ポイントをご紹介します。いくつか候補の会社がある場合や、迷ったときに役立つチェックリストとしてご活用ください。

❶実績は豊富で過去事例を確認できるか

過去の実績や施工事例は、リノベーション会社の信頼性や得意分野を判断する上で非常に重要な要素です。自社サイトやSNSで豊富な事例を発信している会社なら、透明性も高く、経験に裏打ちされた対応力があるといえます。数多くの事例を見ることで、その会社の得意分野も自然と見えてくるでしょう。空間づくりのテイストや技術力の高さもわかりやすく、自分の好みとの相性を測る指標になります。加えて、相談時にポートフォリオや実際の施工写真を提示してもらえるかどうかも確認しておきましょう。

❷レビューや口コミは良好か

実際に施工を依頼したユーザーの評価や口コミは、リノベーション会社の対応力や施工品質を知るための貴重な情報です。特に施工後の不具合対応や、打ち合わせ時の対応姿勢など、実際に依頼しなければわからない内容が見えてきます。複数のプラットフォームで傾向をチェックしたり、SNSで顧客とのやりとりを見たりすることで、対応の丁寧さや信頼感も伝わってくるでしょう。ただし、インターネット上の口コミやレビューは、運営するサイトによっては匿名の信憑性の低い口コミが含まれている場合もあります。偏った評価に振り回されないよう、いくつかのサイトを比較したり、可能であれば実際に依頼した人に直接話を聞くとより安心です。

❸自分の好みや方向性とリノベーション会社の得意分野が一致しているか

リノベーション会社は、会社の成り立ちや主軸事業によって得意分野が異なります。例えば、もともと建築設計事務所を母体とする会社なら、空間構成やデザインの完成度が高く、細やかなプランニング提案が得意です。施工会社出身なら、工期管理や現場対応力に優れ、耐久性や断熱性など建物性能に強みを持つ傾向があります。水廻り専門の会社であれば、古い配管の入れ替えやレイアウト変更の実績が豊富で、キッチンや浴室などの設備提案にも期待できます。内装業からスタートした会社は、仕上げ材や照明の演出、空間のテイストづくりにセンスを発揮するケースが多いです。このように、それぞれの特色を見極めることが大切です。自身の要望に最もフィットした会社を選べば、完成度も高まり、満足度にも直結します。打ち合わせの段階で、自分のイメージや好みに共感し、具体的な提案に落とし込めるかも、信頼できる会社を見極める重要な判断材料になります。

❹担当者が親身になって相談に乗ってくれるか

リノベーションでは、担当者との信頼関係が何よりも大切です。設計や施工のスキルだけでなく、要望を丁寧にくみ取ってくれる姿勢があるかどうか、相談時の受け答えや提案内容からも判断できます。また、悩んだときに一緒に考えてくれる伴走者のような存在であれば、工事中の不安も軽減されるでしょう。完成後も気軽に相談できる関係性を築けるかも、長い目で見て大事な視点です。
また、担当者の人柄も重要です。例えば、小規模リノベーションであっても、大規模工事であっても、丁寧に話を聞いてくれ、柔軟に応じてくれるかが信頼を左右します。「これはできません」ではなく「こうすれば可能かもしれません」と前向きに提案してくれる担当者は、施主の立場に寄り添う姿勢が感じられます。

❺見積り内容が明確か。詳細まで書かれているか

見積りのわかりやすさは、リノベーション会社の誠実さを測るひとつのバロメーターです。工事項目が「一式」などと曖昧にまとめられていないか、使用する部材の品番や数量などまで細かく記載されているかをチェックしましょう。依頼した内容と見積りがズレていないかも重要です。表面上は予算内に見えても、項目の抜けがあると後から追加費用が発生するリスクがあります。また、設計料や諸経費が含まれているか、税込か税抜かなどの表記も必ず確認しましょう。「一式」と記載されている項目については、詳細な内訳書や参考資料が用意されているかどうかを確認するのもおすすめです。契約前に納得できるまで質問し、丁寧に説明してくれるかも判断材料です。細部まで開示し、誠実に対応してくれる会社は、工事中も安心して任せられるでしょう。

❻設計から施工までワンストップで依頼できるか

リノベーションは工程が多岐にわたるため、できれば設計から施工、アフターフォローまで一貫して任せられる体制が理想的です。ワンストップ型の会社であれば、担当者や施工チームとの情報共有がスムーズになり、意思疎通ミスや対応の遅れを防ぎやすくなります。また、費用も一括管理できるため、予算の相談や変更にも柔軟に対応してもらえるメリットがあります。工期や施工内容に変更があった場合でも、複数社をまたぐよりスピーディに調整が可能です。相談窓口が一本化されることで、施主の負担も軽減されるでしょう。安心して任せられる体制が整っているかを確認することは、満足度の高いリノベーションを実現する大切なポイントです。

❼物件探しからサポートしてもらえるか

中古住宅や中古マンションを購入してリノベーションする場合、物件探しから対応してくれる会社を選ぶと安心です。不動産仲介会社は物件に詳しくても、その構造や工法からリノベーションの可否を判断するのは難しいケースもあります。その点、リノベーション会社であれば、間取りの自由度や工事の実現性などをプロの目線で見極めながら提案してもらえるため、安心感があります。また、リノベーション前提での物件選びなら、工事との予算配分など資金面のアドバイスも受けられることが多く、無理のないプラン設計が可能になります。理想の住まいを実現するために、物件選びからサポートしてくれる体制かどうかは重要な検討ポイントです。

❽工事中に近隣への配慮をしてもらえそうか

リノベーション工事中は、近隣住民にとって少なからずストレスになるもの。だからこそ、現場の対応力や配慮が行き届いているかどうかは会社選びの重要な基準になります。例えば、騒音対策としての防音シート設置、粉塵飛散防止の散水や清掃などは基本中の基本。路上駐車や喫煙マナーなど、職人の行動ひとつで住民との関係に影響が出ることもあります。現場でのマナーやご近所対応まで気を配ってくれる会社は、細やかな現場管理が行き届いている証拠です。事前にどのような近隣対策をしているのか、説明してもらえると安心です。工事期間中だけでなく、その後の暮らしにも関わる視点として、見落とせないチェックポイントです。

❾アフターフォローは充実しているか

工事が終わった後こそ、本当の付き合いが始まるとも言えます。リノベーションは住み始めてから不具合が見つかるケースもあるため、アフターフォローがしっかりしている会社を選ぶことが大切です。保証内容やサポートの範囲、連絡窓口が明確かどうかも確認しておきましょう。また、家族構成の変化に応じて、将来再びリノベーションを依頼することもあるかもしれません。その際、過去の履歴が社内で共有されていれば、スムーズな対応が期待できます。短期間の付き合いではなく、長期的に信頼関係を築けるかどうか。アフター体制は、見えにくい部分だからこそ、事前にきちんと確認しておきたい要素のひとつです。

リノベーション会社3つのタイプと特長

リノベーション会社は主に、「大手建設会社」「リノベーション専門会社」「リノベーション済み物件販売会社」の3つのタイプに分けられます。リノベーションに求めるものは何か。要望やこだわりに合わせて、自分たちに合った会社を選びましょう。

❶品質と信頼性を最重視するなら…大手建設会社を検討

大手建設会社や大手工務店のリノベーション部門、または専用のリノベーションサービスに依頼する方法があります。全国展開している会社も多く、豊富な実績が安心感につながります。施工品質の安定性や、工事後の長期アフターフォロー制度の充実も大手ならではの魅力です。一方で、中小規模の会社と比べて価格が高めに設定されている傾向があります。また、既成プランや仕様が多く、プランニングの自由度に制限を感じることもあるかもしれません。個別の要望が通りにくい可能性もあります。ただし、デザイン性や施工の完成度は一定レベルが担保されています。安定感のある家づくりや、アフター対応まで含めて安心感を重視したい方にとっては、有力な選択肢です。信頼できる体制や組織力を重視したい方に特におすすめです。

❷自分らしい住まいを一からつくりたいなら…リノベーション専門会社

リノベーションを専門に手がけているのが、リノベーション専門会社です。物件探しから設計、施工、アフターフォローまでワンストップで請け負っている会社が一般的で、不動産仲介のプロや設計士、現場監督、職人などが社内に在籍している場合もあります。まさにリノベーションに特化したプロフェッショナル集団といえるでしょう。個性を活かした空間づくりや高いデザイン性が特徴で、自由なプラン設計に対応できる柔軟性もあります。中小規模の会社が多く、大手ほどSNSやWEB上で実績を公開していないケースもありますが、直接相談すれば社内の資料や施工事例を見せてもらえることも。完成物件の見学を案内してくれる会社もあります。丁寧な対応や柔軟な提案を求める方、デザインや住空間にこだわりたい方に向いています。

❸完成した住まいをすぐに見て決めたいなら…リノベーション済み物件販売会社

すでに内装工事などのリノベーションを終えた住まいを販売しているのが、リノベーション済み物件販売会社です。完成済み物件を実際に内見し、仕上がりを確認したうえで購入できるため、「完成後のイメージが違った」といった後悔がありません。プラン設計や工事のプロセスが省略されるため、思い立ってから入居までの期間が短く済むのも特長です。最近では中古マンションをフルリノベーションし、新築同様の仕上がりで提供される住まいが人気です。新築に比べて価格が抑えられ、都心など好立地の物件を手に入れやすいという利点もあります。間取りやデザインよりも立地やコストを優先したい方におすすめです。ただし、物件価格にはリノベーション費用が含まれているため、1件のみで決めるのではなく、複数の物件を比較検討することが後悔しない選び方といえるでしょう。

リノベーション会社を選ぶ前に整理しておきたい3つのこと

リノベーション会社の選び方について、ある程度イメージが湧いてきたのではないでしょうか。ここでは、実際に会社を探し始める前に、施主側で整理しておきたい3つの基本的なポイントを紹介します。

❶リノベーション対象は戸建かマンションかを明確に

リノベーションといっても、戸建かマンションかで可能な範囲が大きく変わります。例えば、戸建のリノベーションなら、工法によって異なるものの、特に木造軸組工法であれば設計の自由度が高く、スケルトンリノベーションによって新築同様の再構築も可能です。一方で、敷地や建築基準法により増築が制限される場合もあるため、事前確認が必要です。マンションのリノベーションは、管理規約や配管・構造上の制約から、間取りの変更が制限されるケースが多くなります。これから中古物件を購入してリノベーションを検討している方は、まずそれぞれの特長やメリット・デメリットを理解しておくことが大切。そのうえで、自分の理想の暮らしがどちらの住宅タイプで実現しやすいかを見極めて、物件探しに取り組むとスムーズです。

❷リノベーションの目的と方向性を明確に

あなたがリノベーションをしたい理由は何ですか? その目的によって選ぶ物件や依頼先も変わってきます。例えば「今の住まいが気に入っているが、設備が古く家事動線も悪いため快適にしたい」という場合は、今の家をリノベーションする方向性が合っているでしょう。一方で「子どもに個室を与えたい」「在宅ワークが増えたのでワークスペースを確保したい」というニーズなら、中古住宅や中古マンションの購入+リノベーションが視野に入ります。その場合は、物件探しもできる会社を選ぶ必要があります。今ある家を活かすのか、新しい住まいに移るのか。目的が明確になれば、自然と優先すべきことや適した会社の選定も見えてきます。「最初は今の家を直すつもりだったけど、探し直すのもありかも」と気づくこともあるため、方向性の確認はとても重要な工程です。

❸リノベーションにかけられる予算を設定する

リノベーション計画を始める際、最初に決めておきたいのが資金計画です。後から「やっぱりあれも付けたい」と希望が膨らみ、予算オーバーになるのはよくあること。まずは家族のライフプランを見直し、将来の教育費や老後資金なども含めて資金の見通しを立てましょう。自己資金と住宅ローンのバランスを考えることが大切です。購入を伴わないリノベーションなら「リフォームローン」、中古物件購入と合わせてなら「住宅ローン」が活用できます。借入額は「借りられる上限」ではなく「返済可能な範囲」で考えるのが安心です。また、省エネ改修などリノベーションの内容によっては自治体の補助金を受けられることもあるため、早めに情報収集しておくと予算にも余裕が生まれます。

理想の住まいに出会うための「リノベーション会社の探し方」

リノベーション会社を選ぶためのポイントを理解し、自分たちが実現したいリノベーションの方向性が明確になったら、いよいよ会社探しに進みましょう。理想の住まいへの第一歩です。

「エリア+リノベーション会社」などでインターネット検索

もっとも手軽にできるのがインターネット検索です。「地域名」と「リノベーション会社」を掛け合わせて検索すれば、複数の候補が出てくるでしょう。気になる会社が見つかったら、公式サイトやSNSをチェックしたり、資料請求をして情報を集めてみてください。地元の会社であれば、地域特有の気候や自治体ルールに詳しいことが多く、相談もスムーズに進むでしょう。また、リノベーションの打ち合わせでは、床材や壁材など実物サンプルを確認する機会が多く、対面でのやりとりが必要になるケースも。距離的に無理のない範囲にある会社を探すこともポイントです。会社によっては、対応エリアを限定している場合もあるため、あらかじめ確認しておくと安心です。

ポータルサイト・比較サイトを閲覧

最近は、リノベーション会社の情報をまとめたポータルサイトや比較サイトが充実しており、効率的に情報収集したい方におすすめです。各社の施工事例やイベント情報、口コミ、強みなどが一覧で比較できるのは大きなメリット。また、条件を入力するだけで概算の見積り依頼ができるサービスを備えているサイトもあります。こうしたサイトで気になる会社が見つかれば、そのまま紹介を受けることも可能です。まずは複数のサイトにアクセスして、自分の条件に合った会社をリストアップしてみましょう。

SNSや知人からの口コミを参考にする

信頼できる情報源として、SNSや知人からの口コミも活用したいところです。特に身近な人の体験談はリアルで信頼性が高く、成功談だけでなく失敗談まで聞けるかもしれません。最近では、SNSで自宅のリノベーション風景やインテリアを発信する人も多く、興味のある事例があれば投稿者に話を聞いてみるのもよいでしょう。納得のいくリノベーションができて満足しているようであれば、担当者を紹介してもらえるチャンスもあります。情報収集の一環として、積極的に周囲の声に耳を傾けてみてください。

展示会などのイベントに参加する

リノベーションのイメージを具体的に掴みたいなら、見学会やイベントに参加してみましょう。リノベーション済み住宅のオープンハウスや完成見学会に足を運べば、実際の空間を体感でき、施工品質やデザイン性も自分の目で確かめられます。また、初心者向けのセミナーや無料相談会なども開催されていますが、「いきなり商談に進むのは不安」という方は、まずは見学会から始めるのがよいでしょう。スタッフとの会話や対応から、その会社の雰囲気や信頼性も見えてきます。第一印象も大切な判断材料のひとつです。

パナソニックの紹介サービスを活用する

パナソニックでは、ご希望のエリアや内容に合わせてリフォーム会社をご紹介する「パナソニックのリフォームショップ紹介サービス」を提供しています。事前にヒアリングしたご要望をもとに、おすすめのショップをご紹介するため、初めての方でも安心して相談できるのが特長です。リフォームやリノベーションを検討している方は、まずは気軽にご相談ください。また、中古住宅とリノベーションをセットで提案する「リノリッチ」では、物件の売買仲介とリノベーションをワンストップで提供。専用検索システム「リノ速」により、リノベーション費用を含めた総額表示の物件検索が可能です。不動産探しとリノベーションを効率よく進めたい方におすすめのサービスです。

ご自身にあったリノベーション会社を選ぼう

近年、リノベーションの人気はますます高まっています。住まい全体をスケルトン状態にして一から再構築する「スケルトンリノベーション」から、「水廻りだけ」「リビングだけ」といった部分的なリノベーションまで、ニーズは多様化しています。目的やライフスタイルがさまざまになっている分、リノベーションの事例も年々バリエーションが広がり、それに伴い、各社の技術力や提案力も高まっています。そんな個性豊かなリノベーション会社の中には、きっとあなたの理想を叶えてくれる一社があるはずです。暮らしの未来を託すパートナー探しを、ぜひ前向きに楽しみながら進めてください。

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