「数えきれないくらいある」とご夫婦が口を揃えられる、レコード、CD、本などの趣味の物。「私たちが集めた物は人生の大切な一部。最近のミニマリズムの風潮とは逆行しますが、今回のリノベーションでは物を減らすという選択肢はありませんでした。とはいえ“見せる収納”だけだと収納量が限られてしまいますよね。その点『畳が丘』を活かした読書コーナーなら、“見せる収納”でのデザイン性と畳下のスペースで収納量が両立できる。これはかなりうれしいアイディアでした」。リノベーション後、ご主人はのんびり過ごせる畳の空間が大好きになり、寝室としても使われているそうです。
天井梁の部分も計算し、ぴったりとレコードなどが収まるようにサイズ・段数を調整した棚。お客様が宿泊する場合に備え、ロールスクリーンですっきり隠せるように。
『畳が丘』の空間とリビングの間には低めの収納棚を設置。大空間の開放感を保ちつつ、畳スペースにほどよい個室感をプラスするための工夫です。
畳の下にたっぷりと収納できる『畳が丘』。現在は布団や古い雑誌などを収納されています。「収納したものを上から見てさっと取り出せるのが便利。縁に腰掛けたり、ヨガマットを敷いてエクササイズをしたり、さまざまな使い方ができて重宝しています」
これまではお仕事でお忙しい日々を過ごされてきたご夫婦ですが、セカンドライフでは家の中で過ごす時間が増えるため「家の中が“ハレの場”になるよう、インテリアやデザイン性にこだわりました」と話されます。インテリアの参考にしたのは、画像共有ができるSNS。憧れていた古いアメリカの住まいの写真を集めていたところ、青が効果的に使われている家が多く、それらをもとにイメージを固められていったそうです。青と古材とアンティークの組み合わせをインテリアに取り入れ、床材やドア、壁材、収納など全体が馴染むようにコーディネイト。また、リビング・ダイニングには食事や読書など目的に合わせて空間を演出する照明プランを採用され、「とくに読書時は、明るいので目が疲れにくくなりました」とお喜びです。
さらに、洗面や浴室にも味わいのある質感が楽しめる木目のデザインを採用され、日常に“リゾート感”をプラス。「今回のリノベーションは、自分たちにとって何が大事かを見つめ直す絶好の機会になりました。どう暮らしたいか、何を残したいかが明確になり、自分たちの“好き”にあらためて気づくことができたんです。一つひとつの要望に丁寧に対応してくれたおかげで、本当に楽しいリノベーションになりました。趣味を楽しみながら心地よく暮らすセカンドライフを、これから満喫したいと思います」とご夫婦は声をそろえられました。
部屋ごとに調色の異なる照明プランや、空間をより魅力的に見せる間接照明などを採用。照明計画にもご夫婦のこだわりが詰まっています。
レトロなモザイクタイルと古材調の木材のパーツを組み合わせ造作した洗面。洗濯物を畳めるように作業スペースを広めに確保されています。
洗面の鏡に映るのは、玄関ホールの工房。「鏡に映るこの風景に、なんとも言えない良さがあるんです」とご主人はにっこり。
以前は湿気がこもりがちで暗いイメージだった浴室も、『リフォムス』で一新。照明は調色タイプに。気分に合わせて明かりの雰囲気を変えられます。
洗面・トイレをフラットな引戸にすることで、ドアの開閉スペースもとらず、空間になじみます。
ご夫婦の“好き”が住まいのあちこちに。これからもお互いの“好き”を少しずつ増やしながら、N様らしい住まいへとさらに変化していかれることでしょう。
インターネットやショウルームなどをフル活用しながら情報収集をされ、理想の空間を追求されたN様。「こんな部材を取り入れてみたい、とリフォーム会社に伝えるとその都度きちんとシミュレーションしたパースを用意してくれたおかげで、完成後のイメージも湧き、想い通りの空間に仕上がりました。コンセントや照明計画など細かな部分まで配慮していただき、『こうしておけばよかった』という後悔もゼロ!終わってしまってちょっぴり寂しい気分になってしまうほど、楽しいリノベーション期間でした」とリノベーションを振り返られました。
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