自分で相見積りを取るには、リフォーム工事業者の選定方法、届いた見積書の見方など、最低限知っておいた方が良いポイントがいくつかあります。
リフォームの見積りガイドでは、その内容を詳しく紹介します。
リフォーム工事業者を選定する
候補のリストアップ
リフォーム工事業者の選び方次第で、工事への満足度が異なってきます。
工事終了後もメンテナンスなど長いおつきあいが考えられますので、慎重に選びましょう。
リフォーム工事業者をリストアップする際の5つのポイント
- ・あなたの目指すリフォームに業務内容がマッチしているか
- ・経験豊富で実績があるか
- ・建築士や増改築相談員、マンションリフォームマネジャーなどの資格者がいるか
- ・事業者団体などに加盟しているか、建設業許可などを得ているか
- ・自宅からあまり遠くないか(車で1時間以内が目安)
複数の業者からリフォーム工事業者を決める
1. 相見積り※を依頼
ピックアップしたリフォーム工事業者に同じ条件で工事内容を伝え、見積りを依頼しましょう。その際、「相見積りであること」、「無料での依頼であること」を明確に伝えましょう。決定する会社以外はお断わりすることになりますが、相見積りに快く応じてくれることも誠意のひとつです。
- 複数の業者から見積りを取ることを「相見積り」といいます。
2. 見積りは金額だけでなく内容もチェック
同じ条件で依頼しても、見積りでは条件や内容が異なり、金額に大きく差が出ることがあります。工事後のトラブルを避けるためにも、見積り内容がこちらの条件・希望にあっているかを入念にチェックしましょう。「○○工事ー式」などと表示されているものは明細を求めましょう。
3. 施工体制や保証内容の確認
自社内で直接、施工や管理をするのか、瑕疵保険への加入が可能な工事業者か、アフターサービスが充実しているかなどの保証内容についても確認しましょう。
4. 納得いくまで検討・確認し、リフォーム工事業者決定
わからないことがあれば納得できるまで確認し、総合的に判断してリフォーム工事業者を決めましょう。決定したリフォーム工事業者の見積書・提案書・打ち合わせのメモなどは保管しておきましょう。
- 「見積り」を取るときの注意事項
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- ・予算や要望を明確にして、きちんと伝えましょう。
- ・住宅の図面などを用意しておきましょう。
- ・打ち合わせ内容の記録をとり、双方で共有しましょう。(リフォーム工事業者側が用意するのが一般的です)
- ・自治体などの補助金を活用できるか確認しましょう。
- 「相見積り」を取るときの注意事項
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- ・おおむね同じ内容で見積りをとらなくては正しく比較できません。
- ・提出期限を決めましょう。
- ・数社との相見積りであることをきちんと伝えましょう。
- ・「相見積り」は3社ほどにして、あまり多くしすぎないようにしましょう。
見積書のポイントを知る
現地調査をしてもらい見積りをとりましょう。
1 住宅リフォーム工事見積書
見積書は小規模工事の場合でも必ずとりましょう。事業者選定時の「概算」と契約段階の「最終」の2段階で見積りをとりましょう。
2 使用素材
希望した銘柄、仕様のものが使われているかを確認しましょう。
3 一式
極端に高い金額が「一式」にされている場合や、数量や単価を出せるものが「一式」になっている場合は要注意です。きちんと明細を確認しましょう。
4 諸経費
諸経費としてどのようなものが含まれるのか、確認しましょう。
5 解体・廃棄物処理費
廃棄物の処理方法や処理費用がきちんと含まれているかを確認しておきましょう。
6 有効期限
見積書の有効期限は、通常は1か月程度です。あまり短い期間が書かれていたら、理由などを聞いて、確認しましょう。
- これは工事請負契約書に添付される最終見積りをイメージしたものです。
- 標準契約書式(一般社団法人住宅リフォーム推進協議会作成)をもとにモデルケースとして作成したものです。必ずしも、それぞれの地域の実勢価格などを反映したものではありません。
- 見積りの見方が
よくわからない場合 -
「住まいるダイヤル」の「リフォーム見積チェックサービス」を活用するのもひとつの方法です。
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