2024/01/30
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生活に不便を感じたら…終の住まいとして中古住宅のリフォームを考えよう
30代で手に入れた家は、子育てを考えた住まいになっていて使いづらいことがあります。子育てが一段落した50代、60代の生活には、広すぎたり、交通の便が悪かったり。こらからの生活を考えて、住み替えを考えるときのポイントや住宅ローンについてご紹介します。
スーパーや駅が遠い…体の負担になる前に
元気なうちは普通にできていたことも、年齢を重ねると難しくなる場合があります。自転車でスーパーへ買い物に行く、バスに乗って駅前まで出るなど、難なくできていたことが10年、20年先には負担になることも。
交通の便が悪いと、楽しみだった外出を億劫に感じたりする原因になるかもしれません。元気なときに、長く健康に過ごすための住まいや住環境を考えてみましょう。
自分で健康管理を。医療機関へのアクセスは重要
長く自立した暮らしを続けるために、大切な健康管理。ちょっとした不調のときに、近くに病院があるかどうかは大切なポイントです。また、入院などのときに、家族が訪れやすい立地の良さも考慮しておきたい点です。
立地に合わせて選びやすい、中古住宅やマンション
もっと便利な場所で暮らしたいと考えたとき、解決策のひとつになるのが中古住宅への住み替えです。利便性が高く、希望にあった物件が新築よりもリーズナブルに探せます。購入してから自分たちが住みやすくリフォームするのもいいですね。
“差”の解消が快適に暮らすコツ!
リフォームをする場合、重視したいのは、“差”の解消です。例えば転倒を未然に防ぐ段差の解消、部屋とバスルームの温度差の解消などです。
温度差の解消は、脱衣室に「脱衣所暖房衣類乾燥機」を設置することで、お風呂に入る時の寒さを軽減。また、バスルームは「暖房換気乾燥機」で、入浴前に暖めておけば、入浴時のヒンヤリ感を緩和します。
他にも、屋外が寒い季節にも外の空気を楽しめるスペースをつくることもおすすめ。リビングとの段差がなく、つながっているデッキなら、天気がいい日は窓を開けて開放的な空間に。ガーデニングや陶芸、読書など、雨の日も使えるアウトドア感覚のスペースで、新たな楽しみが広がります。
2階建て住宅の場合には、階段の上り下りが大変なことも。ホームエレベーターの設置も考えられますが、平屋にするという選択肢もあります。空間を広々と使える間取りで階段の上り下りもなく、部屋間の移動がスムーズ。掃除機をかけたり、洗濯物を干すなどの家事もラクになります。
明るさを確保しながら、快適に過ごせる照明
年齢を重ねると、若い人に比べてまわりが暗く見えるようになったり、明るい光はまぶしく見えるなど、さまざまな視力の変化が起こるようになります。
壁面が明るいと部屋全体が明るく感じられるので、壁を明るく照らしたり、間接照明を取り入れて光を分散させることで、まぶしさを抑える工夫など配慮が必要です。
調光できるリモコンを取り入れると、座ったまま明るさの調整が簡単にできます。
また、暗さに慣れるまでに時間がかかることから、廊下やトイレ付近にフットライトを設置するなど、安全に移動できるようにします。
照明交換のタイミングを減らすために、LED照明を取り入れるのもおすすめです。
趣味を楽しむための、新しい住まい
せっかく住み替えるなら、リビングをホームシアターにして映画鑑賞をしたり、ピアノ演奏など、趣味を存分に楽しみたいもの。ホームシアターやピアノを楽しむ場合は防音対策をしっかりと。重量のある器材を導入する場合は床の補強が必要なこともあるので、事前の確認が大切です。友だちを招いて映画鑑賞会やピアノ発表会もいいですね。
中古住宅リフォームは、趣味やこだわりを追求したり、今までできなかったことに取り組めるなど、夢を叶えやすいのが大きなメリット。これからの暮らしをもっと楽しめる住まいにしたいですね。
老後資金を考えた無理のない住宅ローンを
子育てが一段落して、新しい住宅ローンを組むことも可能になった50代、60代は住み替え適齢期かも。しかし、今は収入が多くても、これから先、収入が減ってしまうかもしれません。購入の際は、住宅購入後の維持費やリフォーム費用なども考えて住宅ローンを組みましょう。
住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとしてお金に関する悩みのコンサルティングを行っている家づくりコンサルティング株式会社 熊谷 一志 さんにシニア世代の住宅ローンについてお話を聞きました。
中古住宅を購入してリフォーム(リノベーション)をする場合は、住宅金融支援機構の【フラット35】 リノベ」を利用することができます。省エネ性やバリアフリー性を向上させるリフォームをするなどのリフォームの要件を満たすことで、金利の引き下げが受けられます。
また、自宅を担保にして金融機関から融資を受け、毎月の支払は利息のみという融資制度で「リバースモーゲージ」があります。60歳以上の方で毎月の負担額を少なくして融資を受けたい場合に有効です。
毎月の支払いは利息のみで、元金は亡くなった時に一括返済することになります。借入元金を亡くなった時に、自宅の売却額で完済する場合は、自宅を子どもに残すことはできません。また、長生きすると支払利息が大きくなってしまうというデメリットもあります。
これから先、10年、20年後の生活を考えて、快適に過ごせる住まいと、安心して返済できるプランを検討したいですね。
監修:家づくりコンサルティング株式会社 熊谷 一志 さん
家づくりコンサルティング