2019/11/12
生活に不便を感じたら…終の住まいとして中古住宅のリフォームを考えよう

30代で手に入れた家は、子育てを優先した住まいになりがち。子育てが一段落した50代、60代の生活には、家が広すぎたり、交通の便が悪かったり、生活スタイルに合わないことも。快適で便利なエリアへ住み替えを考えるときのポイントと住宅ローンについてご紹介。
スーパーや駅が遠い…体の負担になる前に
元気なうちは普通にできていたことも、年齢を重ねると難しくなる場合があります。自転車でスーパーへ買い物に行く、バスに乗って駅前まで出るなど、難なくできていたことが10年、20年先には負担になることも。楽しみだった外出を億劫に感じたりする原因になるかもしれません。元気なときに、長く健康に過ごすための住まいや住環境を考えてみましょう。
自分で健康管理を。医療機関へのアクセスは重要

長く自立した暮らしを続けるために、大切な健康管理。ちょっとした不調のときに、近くに病院があるかどうかは大切なポイントです。また、入院などのときに、家族が訪れやすい立地の良さも考慮しておきたい点です。
立地に合わせて選びやすい、中古住宅やマンション

もっと便利な場所に住まいを見つけたいというときに、解決策のひとつになるのが中古住宅への住み替えです。利便性が高く、希望にあった物件が新築よりもリーズナブルに探せます。購入してから自分たちが住みやすくリフォームするのもいいですね。
“差”の解消が快適に暮らすコツ!

リフォームをする場合、重視したいのは、“差”の解消です。例えば転倒を未然に防ぐ段差の解消、居室との温度差が少ない暖房換気乾燥機付きのバスルームなどがあります。おすすめは、屋外が寒い季節にも外の空気を楽しめるスペースをつくること。デッキやサンルーム、リビングの一部をタイル張りにしてインナーテラスにしてもいいですね。リビングと段差なくつながるデッキなら、天気がいい日は窓を開けて開放的な空間に。ガーデニングや陶芸、ガーデンチェアでの読書など、雨の日も使えるアウトドア感覚のスペースで、新たな楽しみが広がります。

2階建て住宅の場合には、階段の上り下りが大変なことも。ホームエレベーターの設置も考えられますが、平屋という選択肢もあります。空間を広々と使える間取りで階段の上り下りもなく、部屋間の移動がスムーズ。掃除機をかけたり、洗濯物を干すなどの家事もラクになります。
趣味を楽しむための、新しい住まい

せっかく住み替えるなら、リビングをホームシアターにして映画鑑賞をしたり、ピアノ演奏など、趣味を存分に楽しみたいもの。ホームシアターやピアノを楽しむ場合は防音対策をしっかりと。重量のある器材を導入する場合は床の補強が必要なこともあるので、事前の確認が大切です。お友だちを招いて映画鑑賞会やピアノ発表会もいいですね。中古住宅リフォームは、趣味やこだわりを追求したり、今までできなかったことに取り組めるなど、夢を叶えやすいのが大きなメリット。これからの暮らしをもっと楽しめる住まいにしたいですね。
老後資金を考えた無理のない住宅ローンを

子育てが一段落して、新しい住宅ローンを組むことも可能になった50代、60代は住み替え適齢期かも。しかし、今は収入が多くても、これから先、収入が減ってしまうかもしれません。購入の際は、住宅購入後の維持費やリフォーム費用なども考えて住宅ローンを組みましょう。
最近は、リバースモーゲージという、自宅を担保にして金融機関から融資を受けられる制度が知られるようになり、50代、60代の方でも無理なく住宅ローンを組むことができるようになりました。毎月の支払いは利息のみで、元金は亡くなった時に一括返済することになります。住宅の購入やリフォームに使えたり、毎月の支払いの負担額が少ないなどのメリットがありますが、長生きすると融資額が大きくなってしまうというデメリットもあります。
これから先、10年、20年後の生活を考えて、住まい選びや住宅ローンを検討したいですね。