さらなる安心・安全のため、二重・三重の対策を施しています。
停電時:停電時自動着床装置
万一の停電時に停電灯が点灯し、最寄り階へ下方運転して自動でドアを開く機能。
ピット(床下)冠水時:冠水センサー
万一、エレベーターピット(床下)内に水が溜まった場合に、最下階以外の階へ運転し、自動でドアを開く機能。
故障時:戸開き不能救出運転
到着階で敷居にモノ等が挟まり、戸開きしない場合、他階へ運転し自動でドアを開く機能。
地震時:P波センサー付地震時管制運転装置
走行中に地震の初期微動(P波)を感知すると、エレベータールーム内の情報表示パネルに「地震感知」の表示が点灯し※1、
進行方向の最寄り階に停止し、自動でドアを開きます。その後に震度5相当以上の主要動(S波)があるとそのまま休止状態になります。※2
P波の後のS波が震度4相当以下の場合は一定時間後にエレベーターが使用できるようになります。
地震が起こると、大きな揺れ(主要動:S波)の前に小さな揺れ(初期微動:P波)が起こります。
そのP波を検知し、避難運転を行うことで、大きな揺れが起こるより早く安全に避難することが可能となります。
火災時:火災時管制運転装置※6
煙感知器※7からの信号を受信することにより、自動的にエレベーターを避難階に運転し、自動でドアを開く機能。
- ※1 オプションの音声アナウンスを付加すれば、音声での案内が同時に可能となります。
- ※2 休止状態を解除するためにはサービスマンによる復旧が必要となります。
- ※3 1214/1212/1608ジョイモダンS200Vは、ピット底が地盤面より高い位置にあるため標準装備されていませんが、ピット深さ250mm超の場合、冠水する恐れがあります。
- ※4 戸開き不能の原因を取り除けない場合は、当社コンタクトセンターまでご連絡ください。
- ※5 停止箇所が2カ所停止の場合、地震時管制運転の規定により、昇降行程は9600mm以下となります。
- ※6 遮炎・遮煙性能を有する防火設備としてエレベーター乗り場ドアを設置する場合、「けむりシャット」に鋼板製難燃戸と火災時管制運転装置の付加が必要となります。
- ※7 煙感知器は建築工事にて設置してください。
2009年9月「建築基準法施行令改正」について
エレベーターに関する建築基準法施行令の改正により安全基準が変更され、
2009年9月28日以降に着工する建築物に設置される全てのエレベーターに対して適用されることになりました。
法律改正によって安全基準が従来に比べ大幅に強化されたことにより、各種安全装置を付加し、より安全に安心してお使いいただける商品となりました。
また、使いやすさにもこだわり、快適性もアップして生まれ変わりました。
新法適合商品のポイント
- ❶戸開走行保護装置
- かご戸または乗り場戸が開いた状態で走行したことを感知し、
緊急停止させることができる通常の運転制御から独立した装置。
- ❷戸開検知装置
- かご戸及び乗り場戸の戸開き状態を
確実に検知する強制開離構造の検知スイッチを採用。
- ❸かご戸・パネルの強度基準
- かご戸・パネル・乗り場戸は
任意の5cm2の面に直角に作用する300Nの荷重に対して、
たわみ15mm以下、かつ塑性変形を生じない強度を保持。
- ❹乗り場戸の強度基準
- かご戸・パネル・乗り場戸は
任意の5cm2の面に直角に作用する300Nの荷重に対して、
たわみ15mm以下、かつ塑性変形を生じない強度を保持。
- ❺制動装置の二重化
- 停止時にかごの位置を保持するブレーキまたはバルブを二重化。
- ❻地震時管制運転装置
- 昇降行程が7mを超える場合には、
P波及びS波を検知する地震感知器を設け、
地震が発生した場合には最寄階へ停止させる機能。
(停止箇所が2停止の場合、
地震時管制運転の規定により昇降行程が9600mm以下となります。)
- ❼停電灯
- 万一の停電時の安全確保のために、床面で1Lx以上の照度を確保し、
かつ30分以上点灯する停電灯を装備。
- ❽ルーム内高さ 一律2m
- ご利用時の安全を確保するために、ルーム内高さを一律2mに。
- ❾情報表示パネル
- エレベーターの各種運行状態をかご内操作パネルに表示する機能。
(地震時管制運転装置を設置する必要がある場合、
地震が発生したことを表示する必要があります。)
- ❿乗り場戸にガラスを使用する際の材質・高さの基準
- 防火区画のために遮炎性能を有する乗り場戸を設ける場合、
網入りガラスを使用し、かつ床面から1.1m以下の高さに
窓を設けてはいけないため、鋼板製難燃戸のデザイン変更。
ワンタッチ通報ボタン付き電話機により迅速な対応をします。
万が一閉じ込められた場合でも、自力脱出が可能な状態にする「緊急時手動下方階着床装置」※1を全機種標準装備!
- ※1 お客様の安全に関わる故障又は、安全装置の作動時にはこの機能を作動させることはできません。この場合、最寄りのサービス拠点の専門技術員による救出が必要となります。 また、本機能作動後は専門技術員による復旧作業が必要となります。パナソニック エレベーター株式会社とメンテナンス契約をされていない場合、本機能が作動しない場合があります。
- ※2 電話回線はお客様にて別途手配が必要です。
多くの光センサーで挟まれ防止「マルチビームドアセンサー」
非接触センサーにより、ドアに挟まれる心配が大幅に減りました。
従来の1本だけのドアセンサーでは逃すこともある、
お子様の手や車いすご利用の方のつま先をセンサーがしっかりと感知し、
閉まりかけていたドアが身体に触れることなく再び開きます。
- 注)グランドV、XLミディモダンV、XLワイドV・XLワイドH、XLクラシックV、小型エレベーターウェルハートV、小型エレベーターXLワイドVは標準装備です。その他の機種はオプションです。
分かりやすく、安心して使える「音声アナウンス」
運転状態に応じて、運転方向や到着案内などを音声で案内します。
業界最多※1の14種の案内パターンと、15種のカスタム音声機能※2、
業界初※3の音量調整機能※4とで、さらなる安心・安全をお届けします。
- ※1 2019年6月現在、ホームエレベーター業界において(当社調べ)
- ※2 お客様の建物状況に合わせて、例えば 地下1・2階、中1・2階、屋上等の表現にアナウンスを変更できる機能です。
- ※3 2015年4月現在、ホームエレベーター業界において(当社調べ)
- ※4 夜間など設定した時間帯で音声音量を小さくすることができる機能です。
- ※ 小型エレベーターウェルハートは標準装備になります。
- 戸開き時間延長機能
ドアが開いている時間を3分間延長できます。
お年寄りや車いすでのご利用、
荷物の積みおろしの際に便利です。
- 情報表示パネル
エレベーターの運行状況をお知らせする
情報表示パネルを全機種に
標準装備しました。
- 発音式ボタン
ボタンを押すと、
電子音でボタンが登録されたことをお伝えします。
- 停電灯
万一の停電時には停電灯が点灯。
床面で1ルクス以上の照度で、30分間点灯します。
- 制動装置の二重化
エレベータールームの位置を保持するブレーキ(ロープ式)、
またはバルブ(油圧式)を二重化。
- 戸開検知装置
ドアが開いたことを確実に検知するスイッチを採用。
- 管理キースイッチ
エレベーターを運転・休止させる装置。
注)標準装備で1箇所、オプションで停止箇所分、設置
可能です。
- ドア自動反転機能
人や物がドアに触れると自動的に再び開く機能。
- 段差補正機能
乗り降り時に生じるフロアとエレベーターの段差を
自動的に補正する機能。
- 戸開走行保護装置
万が一、ドアが開いた状態でエレベータールームが動いた場合、
通常の運転制御とは独立して緊急停止させる機能。
- 戸開き不能救出運転
到着階で敷居にモノ等が挟まり戸開きしない場合、
他階へ運転し戸開きする機能。
- 戸繰り返し開閉機能
戸開閉途中にモノ等が挟まった場合、
戸開閉を繰り返し障害物の排除を行う機能。
- ホームランディング機能
一定時間、エレベーターの使用がない場合、
エレベーターをあらかじめ設定した階に自動復帰し、
待機させておく機能。
- 鋼板製難燃戸
防火区画が必要な建物にエレベーターを設置する場合、
乗り場ドアを難燃戸仕様にする必要があります。
- 遮煙乗り場ドア「けむりシャット」
ドアのすき間に特殊な気密材を取り付け、優れた遮煙性能を発揮し、
火災時の煙が昇降路に侵入するのを防ぎます。
- ワンタッチ通報ボタン付き電話機
エレベータールーム内には、万が一の緊急時に
外部連絡用として標準装備しています。
注)電話回線(NTTなどの固定電話)はお客様にて別途手配が
必要です。
- 非常ボタン
万が一の緊急時、非常ボタンを押すとブザーが鳴り、家の中にいるご家族にお知らせします。
※ コンタクトセンターには繋がりません。
- 冠水センター
冠水等によりピットに2.5cm以上の水が溜まった場合、
冠水センサーが働き自動的にひとつ上の階まで
エレベーターを移動し休止させます。
※ 1214ジョイモダンS200V、1212ジョイモダンS200Vはオプションです。 ※ 復旧にあたっては冠水による機器への影響についての安全確認作業が必要ですので、コンタクトセンターへご連絡ください。