( guide )
開放的でコミュニケーションが取りやすい対面キッチン。その反面、調理器具や日用品が目につき、生活感が出やすいというデメリットもあります。そこで重要になるのが、キッチン周りの収納計画です。
北海道旭川市にあるこまいホームでは、VERITIS(ベリティス)の多用途収納を上手に活用することで、快適な住まいを実現しています。その背景にはどんな工夫が隠されているのでしょうか。同社のインテリアコーディネーターである戸松亜紀子さんにお話を伺いました。
●引戸で隠す背面収納
●浮かせて魅せる多用途収納
●手間を省く設備設計
──こまいホームさんの強みは何ですか?
戸松: 旭川の寒冷な気候に対応する高性能住宅を提供している点です。また内装の造作にもこだわり、お客さま一人ひとりのご要望やライフスタイルに寄り添った提案を行っています。
──今回の物件の間取りはどのように決めていきましたか?
戸松: ベースとなったのは「Koti」という弊社の規格住宅です。規格住宅ではありますが、オーナーさまの個性に合わせて柔軟にカスタマイズできるのが特徴です。

──特にこだわった点を教えてください。
戸松: タイパとデザイン性の両立です。オーナーご夫婦は共働きでお忙しく、小さなお子さまもいらっしゃるので、「なるべく労力をかけず、すっきりとした空間を保ちたい」というのが一番のご要望でした。

──その要望をどう実現したのでしょうか?
戸松: モノが目に入るとノイズになり、ストレスへとつながります。であれば、見えなくすればいいんです。「Koti」にはもともと収納スペースがそこまで多く組み込まれてはいないため、まずキッチンの背面に大型の食器棚を造作しました。引戸を開けておけば見せる収納として使え、閉めれば完全に隠すことができます。

──急な来客があっても、慌てて片付けずに済みますね。
戸松: 引戸には、オーナーご夫婦がショウルームで一目惚れされたパールグレー柄を採用しました。クロスやキッチン、床材の色柄なども、パールグレー柄を基調にコーディネートしています。空間全体が同じトーンでまとまっているため、引戸を全て閉めても圧迫感がありません。

引戸:ベリティス スタンダードレーベルPA型 色柄:パールグレー柄 引手:C1型 角型引手 オフブラック色#Tip1:シーンに応じて見せる/隠す
#Tip2:パールグレー柄を基調にコーディネート
──その他、要望を叶えるために行ったことは何ですか?
戸松: キッチンの前面に、ベリティスの多用途収納を採用しました。多用途収納は場所や目的に応じて複数のサイズを組み合わせることができるアイテムです。特に魅力的なのは、床から浮かせて設置できる点。床との間に余白があることで空間に広がりが生まれ、洗練された印象になります。昨今の住宅価格の高騰で狭小住宅が増えていくことが想定される中、こうした“浮かせる家具”のニーズは高まっていくと思います。ロボット掃除機の動作の邪魔にならないのも利点ですね。
多用途収納 フロートタイプ カラー:パールグレー柄──この場所なら、キッチン収納としてもリビング収納としても活用できますね。
戸松: そうですね。キッチン用品だけでなく、裁縫道具や乾電池、お子さまの学習用品など、細々したものも収納できます。
──すっきりとしたデザインで、空間にもよく馴染んでいます。
戸松: ベリティスのドアと色柄を合わせることができるのも、多用途収納の魅力です。今回は「できるだけシンプルにしたい」というのがオーナーさまのご要望でしたので、パールグレー柄で統一し、取っ手のないフラットなデザインを採用しました。装飾性がほしい場合は扉と本体で違うカラーにすることもできますし、取っ手を取り付けることもできます。

──壁側の収納をマガジンラックとして使っているのも面白いですね。
戸松: 多用途収納に隣接してオープン棚を設けました。扉がないため、見せる収納として活躍します。抜け感が出て、空間のアクセントにもなりますよね。

#Tip3:床から浮かせて空間を広く見せる
#Tip4:オープン棚にしてマガジンラックに
──その他、キッチン周りや収納でこだわったポイントは?
戸松: キッチンの底板は、通常のメラミン板よりもお手入れのしやすいステンレス張りにしました。また、レンジフードにはファンの清掃が10年間不要の「ほっとくリーンフード」を採用しています。さらに、トイレの収納にはキッチン用の天袋を活用しました。

──キッチン用の収納をトイレに使うとは、なかなかない発想です。
戸松: 買ってきたトイレットペーパーを袋のまま収納できたら楽チンですよね。コンパクトに収めつつ、容量も確保したい。そこでちょうどいいと考えたのが、キッチンの天袋でした。サイズは高さ50センチ、奥行き37センチのものを採用しています。

──外からだと、そこまで奥行きがあるようには見えませんね。
戸松: 空間を圧迫しないように、トイレの隣の部屋に少し出っ張る形で埋め込んでいるからです。お隣はファミリークローゼットのため、多少出ても問題ないということでオーナーさまにご了承いただきました。頑張りすぎないことが、日々の暮らしを豊かにするコツだと思います。これからもお客さま一人ひとりに寄り添いながら、快適な住まいづくりを全力でサポートしていきたいですね。
#Tip5:手入れしやすい機能を散りばめる
#Tip6:キッチンの天袋をトイレ収納に活用
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住まう人の声に真摯に耳を傾け、柔軟な発想で最適解を探るこまいホーム。既成概念にとらわれず、多用途収納を巧みに取り入れるアイデアには、家づくりの新たな可能性が詰まっています。

*記事内でご紹介した商品は、2026年7月15日時点の仕様となっております。
ご検討の際は、ショウルームやカタログ等でご確認ください。










