限られた予算と工期をクリア
テクノストラクチャー工法で実現した
無柱の「吹き抜け大ホール」

※このページは三和鉄構建設株式会社
ご担当者様への取材より構成しています。
高校の寮の新築において、これまで離ればなれで下宿していたラグビー部の部員100名全員が一緒に生活できる空間の建設が計画されました。
プロポーザルで選ばれた企業が、限られた予算と工期のなかどのような思いで設計し、実現へと導いたのか。学生たちの成長の場として完成したテクノストラクチャー工法の新たな寮について紹介します。

最大12mスパンの大空間を無柱で実現
テクノストラクチャー工法

テクノストラクチャー工法は、木と鉄の複合梁「テクノビーム」による高い強度で、従来の木造建築物の課題を克服し、鉄骨造に引けをとらない強度と機能性を実現。構造計算は全棟パナソニックが実施するので、4号特例見直し後も安心です。
- 高い耐震性と設計自由度
- 木造・軽量で工期短縮に貢献
- 構造計算を全棟パナソニックが実施
学生たちの交流が生まれる
成長の場をつくる
コンセプトは
子どもたちの「第二の家」
地域の要望を受け1956年に設立された学校法人尾道学園は、ラグビーの強豪校としても名高く、全国から選手が集まる高等学校。このたび様々な場所で下宿していた部員100人全員がともに生活できる寮の建設が計画されました。 私たち、三和鉄構建設も尾道を拠点とする企業。郷土への思いを同じくする尾道学園の件名は、ぜひとも受注したいと思っていました。プロポーザルで当社が掲げたコンセプトは「子どもたちの第二の家となる寮」でした。中学を卒業して親元を離れ、全国各地から尾道へやってくる子供たちに文武ともに成長できる、友人たちとの交流の場を用意したいと学校側に提案し、選んでいただくことに。
ただ、大きな変革の時期を迎えている業界のこの時期に、予算内に費用をおさえ、限られた工期の中で子供たちが寝起きする場としての安全性も担保したうえで、果たして実現できるのか。
条件をクリアするために
採用したのは
テクノストラクチャー工法
私たちは「子どもたちの第二の家」を実現するヒントを得るために視察したのは、ラグビーで人と人がつながる「さくらオーバルフォート」。埼玉パナソニックワイルドナイツのホームグラウンド兼クラブハウスでした。そこで感じたのは、ラグビーで重要な「結束」「規律」「尊重」を育むための大空間の重要性です。どんどん体が大きくなる学生たち100人全員が集えて、高い耐震性を担保しつつ、6.5カ月という工期で実現するために採用したのが「テクノストラクチャー工法」でした。
木造耐震工法で軽量なので、鉄骨造・RC造に比べて基礎工事の工期が短くて済み、部材調達のリードタイムが鉄骨系部材に比べて短いため、限られた工期に間に合わせることができます。
何より、100人全員が集える柱のない大空間を実現でき、設計自由度が高いことが決め手でした。また、「テクノストラクチャー工法」はパナソニックが許容応力度計算による構造計算を実施するため、依頼先を別途探す必要がないのもメリットでした。
梁に接合
冷暖房効率化へも配慮
受信機を配置
大空間の設計だけでなく、寝起きをともにする集団生活でケアしたい“換気”にもしっかり配慮。スポーツにつきものの怪我をした際に選手が利用する静養室は、車いすの対応が可能な間口の広い引戸を採用するなど、細部まで気を配ることができたました。
「テクノストラクチャー工法」により明るく、開放的な空間が実現したことで、高校生活を育む場でもあるこの寮が個々の居室の集合体を超えて、子どもたちの絆を強くする「第二の家」になってくれることを期待しています。
交流の活性化を図る居室
設置した静養室