( gallery )
2023.11.15
“ふつう”を突き詰めた平家
青い空、緑の山々、風になびく田園。日本の原風景が広がる新潟県上越市に佇む平家。
「大和の平家」と名付けられたその空間のコンセプトは「つきつめた ふつう」。無駄を削ぎ落とし、特別な主張はせず、慎ましく、“シンプルであること”を極めた。
間取りは、主役となるアイランドキッチンを中央に配置し、そこから水回りと居室へ家事導線を直線でつなげたミニマルな設計に。部屋数を減らして、暮らすことの必要最低限を突き詰めた。
デザインは、住む人それぞれの“ふつう”を受け入れられるよう、主張を抑えることを意識した。色数を抑え、床や建具はナチュラルオーク、壁と天井は漆喰調のオフホワイトで統一。
ドアは、数十年後も色褪せない普遍性の高いものとして、VERITIS Standard Label(ベリティス スタンダードレーベル)のPA型、イデアオーク柄を採用。床はパナソニックのリサイクル木材や環境に配慮した塗料を使ったサスティナブルフロアーのアッシュクリアを選定した。
“ふつう”だからこそ、住まう人の色に染まっていけるシンプルな器のような家。移り変わる上越の四季を味わいながら、住まう人にとっての“豊かな暮らし”が叶う。
















