( ドアで魅せる家づくりのヒント集 )

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( column )

暮らしにフィットする床の選び方

2025.06.01

interview
田中 佳佑
text
徳 瑠里香

暮らしにフィットする
床の選び方

玄関に入ってすぐ目に入り、面積も広く、空間の印象を左右する大事な要素の一つである床。

暮らしにフィットする床の選び方とは?

専門知識を持ってお客さまのご要望に沿った提案をする、パナソニックショウルーム熊本のアドバイザー・後藤光さんにポイントを聞きました。

POINT1:
高意匠のシート or 天然木の突板

パナソニックの床には、大きく2つのシリーズがあります。本物の木目を再現した高意匠シート仕上げの「ベリティスシリーズ」。天然木が美しい突板仕上げの「マイスターズウッドシリーズ」。

ベリティスフロアー・グレージュヒッコリー柄

ベリティスシリーズは、色柄のラインアップが豊富で、ベリティスの建具や収納とのコーディネイトもしやすく、お求めやすい価格帯です。シートといえど、プリント技術の発達により本物の木目に限りなく近い質感や風合いが表現されています。

マイスターズウッドフロアー トリプルコート パーケットスクエアブロック セットユーカリ色

マイスターズウッドシリーズは、天然木ならではの美しい木目、色彩、照りが味わえます。一つとして同じ木目はなく、並んだときにより自然な風合いが漂います。「パーケット」や「Kihada」といったこだわりの色柄を選ぶことも。

まずは、お好みの色柄、貼り合わせ、ご予算から、シートか突板かを選びましょう。

また、ベリティスの床には「フロアー」と「フローリング」があり、その違いは幅です。「フロアー」は約30cm幅のシートに1本溝が入ったもの(2本溝タイプもあり)。「フローリング」は約15cm幅のシートです。貼り合わせたときに、「フローリング」のほうがより色柄にばらつきが出て、無垢材の印象に近くなります。

POINT2:
性能を決めるコーティング

フローリングの性能のポイントは、表面に施されるコーティング。パナソニックの床には主に3つのグレードがあります。

1.トリプルコート
2.ダブルコート
3.ベースコート

すり減りにくい、傷がつきにくい、汚れにくい、拭き取りやすい、水がしみ込みにくい。

こうした観点のコーティングを溝にまでしっかり施したのが「トリプルコート」。掃除もしやすく、長くキレイを保てます。使用頻度が高く汚れやすいLDKや水回りにも最適です。

重ね塗りで長持ちを保つ「ダブルコート」は、子ども部屋やワークスペースに。基本の性能を満たす「ベースコート」は、廊下や寝室に。部屋ごとに暮らし方に適した性能のコーティングを選ぶ「適材適床」もおすすめです。

ペットを飼っている方は、滑り配慮された「わんにゃんコート」を施すと、足腰への負担も減り、食べこぼしもさっと拭き取りやすく、安心・快適です。

POINT3:
インテリアの組み合わせで考える

色柄で迷ったときは、まずは全体の空間イメージを決めましょう。明るい印象にしたいのか、落ち着いた印象にしたいのか。明るい空間なら、グレージュヒッコリー柄やカームチェリー柄など。落ち着いた空間なら、ウォールナット柄やエイジドチーク柄など。方向性を決めるだけでも床の色柄の選択肢は絞られます。

明るい色柄は貼り合わせるとさらに明るく感じるため、小さなサンプルだけでなく、広い面積で見られるショウルームなどで体感してみてください。光のあたり方でも印象が変わります。

また、濃い色柄の床を選ぶと、その分埃や傷が目立つため、暮らし方もイメージしてみてください。

ベリティスフロアー トリプルコート・スギ柄

最終的には、選んだクロス、建具、キッチン、家具との組み合わせも重要です。カラーコーディネイションでシミュレーションをしたり、ショウルームでサンプルを合わせたり、トータルコーディネイトの視点を忘れずに。

ラグやソファをはじめお持ちの家具、購入予定の家具など、インテリアとの組み合わせで考えていただくとわかりやすいかもしれません。

ベリティスフローリング トリプルコート・チェリー柄

とはいえ、迷われることもあるかと思います。ショウルームでは、インテリアスタイル別の空間を体感できますし、アドバイザーから個別に具体的なアドバイスをお伝えすることもできます。ぜひ一度、何度でも、足を運んでみてください。

後藤光さん

パナソニックショウルーム熊本アドバイザー

*記事内でご紹介した商品は、2025年6月1日時点の仕様となっております。
ご検討の際は、ショウルームやカタログ等でご確認ください。