( ドアで魅せる家づくりのヒント集 )

( ドアで魅せる家づくりのヒント集 )VERITIS MAGAZINE

( guide )

オフィスを「窓」で仕切る

2026.05.01

interview
片桐 絵都
text
片桐 絵都
photography
山中 慎太郎

オフィスを「窓」で仕切る

株式会社ユークリエイト

働きやすいオフィスに欠かせない要素といえば、開放感。福岡を拠点にリフォーム事業を展開するユークリエイトが自社のオフィスに取り入れたのは、壁ではなく「窓」で仕切るという選択でした。

空間づくりに込めたこだわりとノウハウとは?代表の吉村公宏さんに、6つのTipsをアドバイスいただきます。

●高級感と抜け感を両立させる
●オフィスに必要な機密性も確保
●窓が空間にデザイン性をもたらす

高級感と抜け感を両立させる

──まずはユークリエイトさんの強みを教えてください。

吉村: リフォーム業に加え、中古物件を買い取って改修・販売する買取再販業も手がけている点です。通常、買取再販では外部の工務店などに一括依頼する場合が多いのですが、リフォームのノウハウがある弊社は自ら施工管理ができます。そのため、中間コストを抑えながら高品質な住まいを提供することが可能です。

──今回、オフィスも自社でフルリフォームされたとのことですが、起点にしたポイントは?

吉村: モダンで高級感のある空間にしたいと考え、黒を基調にイメージを固めていきました。ただし、社員たちが心地よく働けるよう、重々しい雰囲気にはしたくありませんでした。そこで、ドアや壁で空間を閉じてしまうのではなく、VERITIS(ベリティス)の「しきり窓」を使って抜け感を出すことにしました。

ドア:ベリティス スタンダードレーベルMC型 採光部:半透明合わせガラス カラー:ソイルブラック柄 ハンドル:A1型オフブラック色(塗装)
しきり窓:FIX窓 3列 採光部:カスミガラス カラー:オフブラック色

#Tip1:黒でモダンな高級感を演出
#Tip2:しきり窓で抜け感を出す

オフィスに必要な機密性も確保

──しきり窓を採用するという発想は、どこから生まれたのでしょうか?

吉村: きっかけとなったのは、大阪の門真市にあるパナソニックさんのショールーム(※)を訪れたことです。そこでオフィス空間の壁にしきり窓を使うという提案を受け、これなら自然に明るさが取り入れられると思いました。さらに開放感を出すため、隣接するドアも採光部の大きなデザインを選んでいます。窓枠のカラーと同じ黒にして、統一感を出したのもこだわりです。

※法人のお客さま向けに運営されている施設で、一般公開はされておりません。

──住居では見かけることの多くなった室内窓ですが、オフィス空間に取り入れるという発想は新しいですね。

吉村: そうですね。ただオフィスという場の性質上、やはり機密性も必要です。そこで、採光部分はクリアタイプではなくカスミガラスを採用しました。

──これなら中と外で目が合うというようなことはなさそうですね。

吉村: 開放感は保ちながらもプライバシーを確保できるため、社員にもお客さまにも好評です。また中と外、両方の息づかいをほどよく感じられるのも重要なポイントですね。閉じられた空間に長くいると、気持ちが暗くなって生産性も下がってしまいます。この絶妙なオープン具合が、心地よさにつながっているのではないかなと思います。

#Tip3:ドアも採光タイプで明るさを
#Tip4:カスミガラスでプライバシーを確保

窓が空間に
デザイン性をもたらす

──そのほか、しきり窓を採用したメリットはありますか?

吉村: デザイン性がプラスされることです。主張はあるのに重くならず、アイコニックな存在として空間を彩ってくれます。これが一面ただの壁だったとしたら、オフィスの印象は大きく変わっていたでしょう。

──インテリアも統一感があって素敵ですね。

吉村: インテリアに関してはコーディネーターさんにお願いして、黒を基調にモダンなデザインのものを揃えていただきました。その分、クロスは明るすぎると浮いてしまうため、グレーを採用しています。

──リフォームのプロとして、建材を見る目も肥えていらっしゃると思います。ベリティスのドアの魅力はどんなところにあると感じますか?

吉村: 一番は素材の丈夫さですね。ドアはリフォーム作業中に傷つくことの多い建材なのですが、ベリティスは圧倒的に強いです。また幅木のカラーが豊富なのも魅力。どんな色柄のドアを選んでも、だいたい合わせることができます。

ドア:ベリティス スタンダードレーベルHB型 採光部:フロスト調熱処理ガラス カラー:ソイルブラック柄 引手:C3型 ロング引手 オフブラック色

──ユークリエイトさんは今年で創業6年。オフィスが新しくなったことで、会社としても次のステージに進めそうですね。

吉村: そうですね。今、パナソニックさんとともに「アーバンシック」をコンセプトにした弊社初のモデルルームを立ち上げるなど、新たな取り組みも進めているところです。不動産の価格は年々高騰していますが、今後もコストはできるだけ抑えながら、お客さまの理想を叶えられるように頑張りたいと思います。

#Tip5:壁を窓に代えてデザイン性を生む
#Tip6:グレーのクロスで黒に馴染ませる

ユークリエイト代表の吉村さん

閉じずに仕切るという発想がもたらした、オフィスの新しい心地よさ。壁の代わりに選んだ「窓」が、光と気配をやわらかくつなぎます。開放感、機能性、デザイン。すべてを妥協せずにつくり上げた空間には、ユークリエイトの家づくりの思想が息づいています。

*記事内でご紹介した商品は、2026年5月1日時点の仕様となっております。
ご検討の際は、ショウルームやカタログ等でご確認ください。