( interview )
「ひとつの寝室の中に、ホテル客室の魅力を凝縮する」——そんな発想から生まれたのが、辰巳住研の新たなモデルハウス「THE CALM SUITE(ザ・カームスイート)」です。
まるでホテルのスイートルームのような非日常空間は、どんな思いと手法で形になったのでしょうか?コーディネートを担当したRicodesign代表・橋本理子さんと辰巳住研広報・只松あかりさんに、6つのTipsをアドバイスいただきました。
●ホテルライクと和モダンの融合
●ムードも機能もホテルの客室仕様に
●ノイズを減らし、上品さと静けさを
──まずは全体のコンセプトを教えてください。
只松: キーワードにしたのは、ここ数年人気の高い「ホテルライク」と「和モダン」です。ホテルのような洗練されたムードに、落ち着きのある和の要素を掛け合わせることで、これまでにないモデルハウスを生み出したいと考えました。最近は高級志向のお客さまも増えていることから、より幅広いニーズに応えるためにも、日常の中で非日常を感じられる空間を表現しています。
橋本: 設計士さんからイメージを伺ったとき、すぐに頭に浮かんだのが「ザ・リッツ・カールトン福岡」でした。2023年に福岡大名ガーデンシティ内に開業したラグジュアリーホテルの代表格です。従来の上質感に和を取り入れた現代的な雰囲気が、今回の「ホテルライク×和モダン」というコンセプトや間取りにぴったりだと感じました。

只松: 弊社の家づくりのこだわりは、外部のコーディネーターさんと連携し、お客さま一人ひとりの個性に寄り添うこと。そのため、コーディネーターさんには設計の段階から入っていただくことが多いのですが、今回は完成した図面ありきでのスタートだったんです。でも、最初から打ち合わせしていたかのように見事にハマっていて……。中に入った瞬間、「リッツ・カールトンだ!」と思いました。
橋本: それは嬉しい!色調や木目の選び方など、さまざまな要素を参考にさせていただきました。中でも、特にそのこだわりが表れているのが寝室です。
只松: まず入り口にはブラケット照明を取り付け、部屋に入る前からホテルライクな演出を施しました。この先にどんな空間が広がっているのか、思わず見てみたくなりますよね。
橋本: ドアはVERITIS(ベリティス)の採光タイプを採用しました。寝室のようなプライベート空間には、クロスと同調するフラットなドアを選ぶことが多いのですが、中の明かりをほんのり廊下側にも届けたいと思い、あえてこのデザインに。ベッドルームが奥まっているので、外から見える心配もありません。
ドア:ベリティス プラスレーベルWJ型 カラー:メープル柄 ハンドル:A2型サテンシルバー色(メッキ)#Tip1:部屋に入る前からホテルライクを演出
#Tip2:あえて採光部のあるドアをチョイス
ホテルの客室仕様に
──ドアを開けると床材が切り替わっていますね。こうした点にもホテルらしさを感じます。
橋本: 2階のメインの床材はマイスターズウッドフロアー メープルクリアなのですが、寝室を別空間として感じていただけるよう、マイスターズウッドフロアー トリプルコートパーケット ランダムボーダー セットオーク色を採用して躍動感を出しています。さらにベッドルームへと続く通路の両脇に、ドレッシングルームと書斎を設けているのも特徴です。2階に洗面室をつくる場合、部屋の外の廊下に設置するケースが一般的ですが、今回はあえて中に取り込みました。

只松: 寝室の中にホテルの客室空間をギュッと詰め込んだようなイメージです。内装のムードはもちろん、機能面でもホテルライクを表現している点がユニークだと思います。
橋本: 書斎は通路と同じマイスターズウッドフロアー トリプルコートパーケット ランダムボーダー セットオーク色の床で地続きに。ドレッシングルームは土間をイメージしてラピスタイルフロアー モルタルグレーの床材を使い、ベッドルーム前のスペースには畳を入れています。一つの空間の中にさまざまな表情を同居させながら、各スペースの独立性も確保するのが目的です。さらにベッドルームには段差をつけ、プライベート感がより高まるように配慮しました。

只松: 長時間こもりたくなる居心地のよさがありますよね。夫婦それぞれが思い思いに過ごせるのも魅力です。
#Tip3:空間ごとに床材を切り替える
#Tip4:洗面室と書斎をひとつの空間に取り込む
上品さと静けさを
──空間全体にホテル感が漂っていますが、何が決め手となっているのでしょうか?
橋本: 普通の家とホテルの違いって何だと思いますか?一番は「ノイズが少ない」こと。空間の情報量が減れば減るほど、生活感が薄まって非日常を感じられるようになります。

──なるほど。そう言われるととてもわかりやすいです。
橋本:今回、メインの床材として使っているマイスターズウッドフロアー ダブルコート メープルクリアはシンプルなので、実際にはオークやウォールナットを選ばれるお客さまの方が多いんです。ただ、木目の主張が弱い分、上品さと静けさを演出できるんですね。そこで寝室の壁にはメープルの木調クロスを貼り、空間のノイズを減らしました。全面を木調にするのって割と大胆な手法ですけど、「寝室の壁、木調だったんだ!」と、しばらくしてから気づかれるお客さまもいらっしゃいます。

只松: 最初にお話ししたコンセプトに加えて、担当の男性設計士がこだわったのが「女性が喜ぶ家」というキーワードです。「ホテル」や「旅」といった非日常の癒やしは、女性にとってワクワクするもの。一方で男性は、自分が楽しむこと以上に、奥さまの喜んでいる姿が見られることに幸せを感じるのではないかと。そのため、女性軸での設計が重要だと考えたそうです。
橋本: キュンとしますよね。コーディネートにおいても女性目線を大切にして、パーツパーツにちょっとしたワクワクが宿るようにしました。この家に住んだら、もうホテルを特別だと思えなくなるかも(笑)。
只松: 本当に。私だったら「もうずっと家でいいや」ってなっちゃいそうです(笑)。
橋本: 夫婦や家族の絆も深まりそうですよね。帰ってくるのが楽しみになる家だと思います。

#Tip5:メープル材で統一し、情報量を減らす
#Tip6:女性目線でホテルライクを捉える
左:辰巳住研広報の只松さん 右:Ricodesignの橋本さん*
旅の始まりを思わせるメープル柄のドア。その先には、背伸びせずに楽しめる非日常が広がっています。寝室の中にホテルの客室空間をつくり上げるという驚きのアイデア。ホテルライクと和モダンの美しい調和は、辰巳住研らしさを彩る新たな1ページとなるでしょう。

*記事内でご紹介した商品は、2026年4月15日時点の仕様となっております。
ご検討の際は、ショウルームやカタログ等でご確認ください。










