( ドアで魅せる家づくりのヒント集 )

( ドアで魅せる家づくりのヒント集 )VERITIS MAGAZINE

( interview )

土間がつなぐ、家族の日常

2026.01.05

interview
田中 佳佑
text
徳 瑠里香
photography
林 直幸

土間がつなぐ、家族の日常

ninaさん

ふたりの子どもとの日々の暮らしをInstagramで発信するninaさん。ときめく暮らしの舞台になるのは、土間のある一軒家。

長男が生まれたことをきっかけに注文住宅を建てたのは2018年のこと。

子どもと楽しむ時間と、自分を癒す時間。ふたつの時間が穏やかに交わる暮らしは、どんな家から育まれているのか。設計時を振り返って話を聞いた。

幼い子どもとの生活を助ける
回遊動線

玄関直結の土間スペースがあり、その前に佇むのはオープンな対面キッチン。横並びにダイニングがあり、リビングが広がる。シンプルでありながらも個性ある間取りを考案したのはninaさんのお兄さん。

ninaさん「兄がハウスメーカーに勤めているので、お願いすることにしたんです。設計当初は中庭のあるコの字型のプランで進めていたんですが、土地にもともとあった井戸の位置をずらすのが難しくて。今の間取りになりました」

キッチンの後ろにはトイレ、洗面所、浴室が並び、回遊動線になっている。キッチンと横並びのダイニングも相まって、暮らしの動線がコンパクトに。

ninaさん「トイレに行って着替えて顔を洗う。料理をつくって食卓に出して片付ける。そうした生活の動線がスムーズなので助かっています。2階には個室がありますが、子どもたちもほとんど使っていないので、眠る以外の生活が1階で完結できるんです」

土間の用途を広げるドア

ninaさんのお気に入りはLDKと隣接する3畳の土間スペース。ひとりゆっくりお茶を飲んだり、子どもたちがカフェごっこをして遊んだり。特定の目的を持たない余白ある土間は癒しの空間となっている。

ninaさん「もともとは自分の時間を持てる趣味スペースとして土間をつくりました。靴を履いたままLDKまで荷物を運べるし、お客さまが来る時はここで靴を脱いでもらい、広い第二の玄関のような用途も。最近は子どもたちの遊び場になることも多く、その姿をキッチンから眺めるのも好きです」

扉を閉めれば土間が小さな部屋のように。冬はラグを敷いて石油ストーブを置いて暖かくすれば、用途の幅は広がっていく。

玄関とLDKに連なる土間をゆるやかに区切る役割を担っているのが、VERITIS(ベリティス)のハイドア。無垢なしっくいホワイト柄とシンプルなPZ型が白い壁に溶け込む。土間に並ぶLDKのドアも合わせてハイドアを採用した。

(左)ドア:Plus Label(プラスレーベル)PZ型 カラー:しっくいホワイト型 ハンドル:A2型 サテンシルバー色
(右)ドア:プラスレーベルPZ型 カラー:しっくいホワイト型 引手:C1型 サテンシルバー色

ninaさん「閉めたときに壁っぽくなるドアがよかったんです。予算もあるしすべては難しいけど、メインのリビングと土間のドアはどうしてもお気に入りのものにしたくて、ベリティスの白を選びました。土間のブラインドから差し込む光に照らされたときもキレイなんです。

ハイドアは上下に枠がないので閉めたときも開けたときもフラットに見える。取っ手は黒もかっこいいかと思っていたんですが、壁に馴染みフラットになるようサテンシルバー色を選びました」

スタイリッシュな北欧モダン

温かな北欧の雰囲気を醸しながらも、スタイリッシュなモダンさも漂う。そんな内装デザインの起点になったのは、ブラックのキッチン。

ninaさん「設計当時Pinterest(ピンタレスト)で北欧系の家の画像を集めていて、白を基調にヴィンテージっぽい木を組み合わせた内装がいいなと思っていました。

まさか自分が黒いキッチンを選ぶとは思っていなかったんですが、ショウルームで一目惚れしちゃって。照明も同じものにして、ショウルームで見た景色をそのまま取り入れることにしました」

インテリアコーディネイターと二人三脚で、キッチンを軸に無垢材の明るいメープルの床、白い壁とドアを組み合わせていった。

ninaさん「キッチンの存在感が強いので、ほかは主張が控えめなものを選びました。ごちゃついた印象にならないように、アクセントクロスも極力少なくしました」

幅木を細くしたことも空間をすっきり見せる小さなこだわり。

ninaさん「キッチン以外はシンプルにすっきり見せたいとインテリアコーディネイターさんに伝えたら、幅木を細くする提案をしてくれて。自分では気づけなかった細やかなことだけど、空間の印象が変わるので、ありがたかったです」

ときめきと暮らしやすさの
バランス

必要不可欠ではないけれど、自分がときめくものへのこだわりはきっと暮らしに余白を生んでいく。ninaさんが自分がときめくために、譲らなかったのは壁面の収納ニッチ。

ninaさん「私の推しは収納ニッチです。ここに自分の好きなものを飾るだけで、心が穏やかになる。土間とリビングをつなぐ壁の一部を木の柱にしたのも私のこだわりで、開放感が生まれて心地よくなったと感じています」

インテリアも一つひとつ、自分が好きなものを集めてきた。

ninaさん「空間に馴染むよう、インテリアはホワイトとウッド系のものを選ぶようにしています。アンティークっぽいものとモダンな北欧っぽいもの。好きなものは昔からあまり変わっていないんです。だからかな、7年経ってもこの家に飽きることはないですね」

スムーズな動線で子どもとの暮らしを楽に軽やかにしながら、生まれた余白に自分のときめきを散りばめる。一目惚れしたブラックのキッチンの存在感を受け止める、リビングと土間に並ぶ慎ましい白いドア。ときめきと暮らしやすさ。主張と受容。そのバランスが、ninaさんと家族の穏やかな時間を育んでいるのだろう。

ninaさん

ふたりの子供(兄と妹)との日々の暮らしを発信している。

instagram
@niinana_san

*記事内でご紹介した商品は、2026年1月5日時点の仕様となっております。
ご検討の際は、ショウルームやカタログ等でご確認ください。