( interview )
関東・関西エリアで、8万件を超えるマンションリフォームを手がけるサンリフォーム。マンションリフォームを専門として、暮らしが今より豊かになる提案を行う。
今回は、子どもが独立した夫婦が暮らす築26年のマンションを、愛猫と楽しく快適に過ごせる住まいへ。
どんな視点で、住まいと暮らしをアップデートしたのか。サンリフォーム営業の萩原さんに話を聞いた。
心地よく過ごせるように
──サンリフォームさんはマンションリフォームに特化しているんですよね。
萩原: 弊社は営業も設計も施工管理も、スタッフはみんなマンションリフォームに特化しております。戸建と違ってマンションは制約が多いんですね。どうしても動かせない梁や柱もあり、使える商材も限られる。施工時には、騒音や共用スペースの養生など近隣の方への配慮も必要です。
予算とのバランスを見ながら、何を優先していくのか。制約や配慮すべき点を押さえたうえで、お客さまの要望に沿った提案をしていきます。
──今回の物件は、どんな要望があったのでしょう?
萩原: お子さんが巣立ったご夫婦が2匹の猫ちゃんと暮らす築26年のマンションで、水回りの設備を替えるタイミングでのご依頼でした。テーマは、猫ちゃんともっと楽しく快適に暮らせる住まいにすること。
合わせて、ご夫婦がお好きな木のぬくもりあるテイストにすること、収納の不満を解消することも検討しました。

──間取りで変更した点はありますか?
萩原: 間取りは大きくは変えず、具体的な困りごとにスポットを当てました。和室を狭めてリビングを広げ、大きなソファが置けるように。和室は、客間兼猫ちゃんの遊び場になりました。
押入れを狭めて洋室のクローゼットを広げるなど、収納は大きさや向きを変えてより使いやすくしています。
客間兼2匹の猫の遊び場である和室。奥の扉付きの棚は押入れを改装した猫の水飲み場を
──内装デザインはどのようにして決めたのでしょう?
萩原: まず奥さまから、キッチンカウンターの腰壁に、磁石で小物を貼り付けられる「マグネットウォール」を付けたいというご要望がありまして。ショウルームにも足を運んで、強度と質感を確かめたうえで「ベリティスウォール マグネット」のチェリー柄を採用することになりました。
木目の中でも、黄味のあるオークでもなく、濃いウォールナットでもなく、中間くらいの赤みのあるチェリーがいちばん落ち着くとのことで。このチェリー柄が、デザインの起点になりました。
腰壁:ベリティスウォール マグネット カラー:チェリー柄──腰壁はマグネットなんですね!奥にくっついているのは猫ちゃんのごはんですか……?
萩原: そうなんです。お客さまの発案なんですが、マグネットウォールに市販のブックエンドをくっつけて、水飲み場と食事のスペースをつくっています。床に直置きではないので衛生的ですし、猫ちゃんの姿勢的にも飲みやすい。いいアイデアですよね。
ベリティスウォール マグネットを活用した水飲み場と食事スペース(写真提供:施主さま)※こちらは施主さまご自身のアイデアを活かした使用方法の一例です。安全にお使いいただくために、設置場所やご利用環境の確認をお願いします。
──これは発明ですね!
萩原: ティッシュケースなども取り付けられて、デッドスペースになりやすいキッチンの腰壁が活かされました。奥さまは実用性とデザイン性から「ベリティスウォール マグネット」がとても気に入っていらっしゃいます。
チェリー柄のドア

──キッチンの腰壁を起点に、木のぬくもりに包まれるような空間ですね。
萩原: もともとのお住まいにも近い雰囲気で、ご夫婦が好きなテイストなんですね。キッチン腰壁に合わせて、和室以外のドアはすべてベリティスのチェリー柄に。リビング、寝室、個室、トイレ、玄関収納まで色柄を統一することで、一体感が生まれました。
デザインは、リビングは採光部のあるSC型、トイレは框のあるDB型、ほかはフラットなPA型を採用しています。
2匹の猫ちゃんが自由に行ったり来たりできるように、リビングと寝室には「わんにゃんSmile」のペットドアを取り付けました。ワークスペースやトイレなど、猫ちゃんに入ってほしくない部屋と区別しています。
ペットドアを取り付けた当初は、猫ちゃんたちが通ってくれるか心配されていましたが、すぐに慣れて活用できているそうです。
(左)ドア:スタンダードレーベルSC型(内装ドア くぐり戸対応) 採光部:半透明アクリル板 カラー:チェリー柄 ハンドル:A1型サテンシルバー色(右)ドア:スタンダードレーベルPA型 カラー:チェリー柄 引手:C1型 サテンシルバー色
──今回、ベリティスのドアを選ばれた理由は?
萩原: ご夫婦がチェリー柄がお気に入りだったこと、ペットドアという選択肢があったことが決め手になりました。
ただ実は今回の物件以外でも、弊社では、ベリティスのドアをおすすめすることが多いです。その理由は表面のシートの丈夫さですね。剥がれにくく、お客さまのメンテナンスの負担を軽くできる。リフォームしたあとも安心して暮らしていただけます。
あとは、ベーシックからトレンドまで、色柄とデザインの選択肢が豊富なので、どんなお客さまにも暮らしに沿った提案がしやすいんです。
──ほかにアップデートした点はありますか?
萩原: 和室の押入れには通り穴をつくり、来客があった際の猫ちゃんの隠れ場所をつくりました。穴の前にキャットウォークを設けて、動線もスムーズに。私たちがお邪魔した際も2匹の猫ちゃんはここに隠れていました。下にはトイレを設置しています。ほかにも玄関にはお客さまのDIYで脱走防止柵を取り付けています。

──工夫が盛りだくさんですね。リフォームが完了し、施主さまの新たな暮らしが始まって、いかがですか?
萩原: 猫ちゃんたちもペットドアを通って部屋を移動したり、押入れに隠れて穴から顔を出したり、のびのび過ごしているようです。キッチンの腰壁をマグネットウォールにしたことで、水飲みもごはんもより快適により衛生的に。そんな話をお客さまがうれしそうに教えてくれました。
これからもこの家で、ご夫婦で猫ちゃんとの暮らしを楽しんでいただけたら私たちもうれしいです。

もともとの住まいの延長線上で、愛猫との暮らしがもっと豊かになるように。そんな想いを土台に生まれ変わった住まい。ベリティスウォール マグネットを活用した水飲み場に、自由に行き来できるペットドア。小さな工夫が、猫と過ごす日々を豊かに彩っている。
*記事内でご紹介した商品は、2025年9月1日時点の仕様となっております。
ご検討の際は、ショウルームやカタログ等でご確認ください。










