( interview )

宮崎の郊外に建つ平屋。ここは、建材店からはじまり、住まいづくりに取り組む工務店「ヒラシマ」がオールパナソニックでプランニングしたモデルハウス。
システム収納「CUBIOS(キュビオス)」を活用し、大容量の収納により、すっきり片付く住まいを叶えた。
空間の見どころをヒラシマの代表取締役・平島義久さんに語ってもらった。
──今回のモデルハウスのはじまりから教えていただけますか?
平島: 弊社はもともと金物と建材を販売する店を営んでいて、2019年より、パナソニック アーキスケルトンデザインの「テクノストラクチャー工法」を採用した家づくりを行っています。
普段から、品質も良く、お客さまからの信頼も厚いパナソニックさんの建材を8割方使っていまして。宮崎市郊外にうちが持っている土地があり、営業の方から提案いただいたプランが魅力的だったので、需要が高まっている「夫婦ふたり暮らしの平屋」としてモデルハウスをつくることにしました。

──「す・す・すの家」というコンセプトを掲げられていますね。
平島: 「すーっと使えて」「すーっとしまえて」「すっきりが続く」。3つの「す・す・す」の収納を重視した住まいなんです。
郊外なので土地も広く、夫婦ふたり暮らしを想定していますから、階段の上り降りの負担がなく、生活がワンフロアで完結する平屋に。天井を3.8mの高さにして、スキップフロアを設けて1.5階のようなつくりになっています。平屋なのに吹き抜けのような開放感があって、気持ちがいいですよね。
スキップフロア
──スキップフロアがあることで、平屋のLDK空間の印象も変わるし、用途にも幅が生まれていきそうですね。
平島: まさに。スポットライトもあって、ステージのようなリビングでしょう? このスキップフロアでは、ヨガをしたり読書をしたり、楽器を鳴らしたり……同じLDK空間にいながら、夫婦で別の趣味を楽しんでいただけます。テレビも2台置けますから。観たいものが違っても我慢しなくていい。ほどよい距離が保てるんです。

──ドーンと壁面を占めるスキップフロア階上のキュビオスも使い勝手がよさそうです。
平島: キュビオスによって、大容量の収納とディスプレイが叶いました。扉がある棚には隠したいものをしまい、扉がない棚には見せたいものを飾る。無印良品の収納箱がぴったりおさまるので、書類など引き出しのようにまとめることもできます。

──スキップフロア階下は…
平島: こちらも大容量の収納場所です。シーズンものの衣類やアウトドア用品など大きめのものをしまうことできる。空いたスペースは、ワンちゃんを飼っていたら居場所にもなると思いますよ。
ほどよい距離感を保つ
──住まう人のほどよい距離感とたっぷりの収納を叶えているんですね。
平島: その点、プライベートスペースである寝室にもこだわりました。キュビオスを活用して、夫婦それぞれの収納スペースを確保したんです。同じ寝室でベッドも隣り合わせですが、衣服をはじめ個人的なものはご自身の部屋のようにこちらに収納できます。

──奥は小さな半個室のような空間になっていますね。
平島: 同じ寝室内を壁ではなく棚でゆるやかに仕切ることで、クローゼットであり、ちょっとした作業ができる書斎のような空間をつくりました。ここでもほどよい距離を保てるように。

──内装デザインはどんなイメージで進めたのでしょう?
平島: 「ジャパンディ」をテーマに、オークとグレー、白と黒を基調に、日本らしい優雅な趣と、北欧らしい温かみが共存する落ち着いた空間を目指しました。

床はアーキスペックフロアW クリアのオーククリア柄で、ドアも近しいイデアオーク柄に。クロスは白、一部をグレーのアクセントクロスにして、アイランドキッチンとカップボードはスクラッチメタル柄です。テレビ台や収納棚のほか、キュビオスは枠をブラックオーク柄、扉をイデアオーク柄にしています。
これらの組み合わせはすべて、パナソニックのコーディネーターさんが提案してくれたんです。普段自分では選ばない色合いですが、落ち着くし統一感もあっていいですね。
──ドアも馴染みがあるのに、存在感がありますね。
平山: 扉をすべて、天井から上吊りのハイドアにしているのもこだわりの一つです。上吊りだと、空間が広く見えるし、床に溝がないので汚れが溜まりにくく掃除もしやすく歩きやすい。引手も扱いやすいようにロングにしました。

──ほかに、平島さんのお気に入りはありますか?
平島: 私のお気に入りは広い玄関と廊下ですね。床から浮いたコンポリアも大容量収納ができるんですが、玄関から廊下の幅が広いので、心の余裕が生まれるといいますか。ゆったりと時間が流れる感じがするんですよね。

コンポリア:フロートタイプ 、トールプラン カラー:イデアオーク柄 取っ手:T5型オフブラック色
──今回の物件はパナソニックのコーディネーターとタッグを組んだとのことですが、新たな発見はありましたか?
平島: 普段自分じゃなかなか思いつかない建材の活かし方に、斬新な驚きがありました。オールパナソニックだから叶う、細部に至るまでのこだわり、空間全体の統一感や動線を含めた使い勝手のよさがあると。
特にキュビオスを活用した「す・す・す」の収納は、弊社の家づくりのスタンダードとしてお客さまに提案していきたいですね。

たっぷり光が差し込む開放感にあふれたスキップフロアがある平屋。玄関からLDK、寝室まで、動線に沿った抜群の収納力が暮らしをすっきりきれいに保つ。余白のある間取り、散りばめられたイデアオーク柄が、ゆったりとしたやさしい時間を奏でている。
*記事内でご紹介した商品は、2025年1月15日時点の仕様となっております。
ご検討の際は、ショウルームやカタログ等でご確認ください。