( interview )
![“こだわり”なしからスタートした北欧ナチュラル空間](img/052/main_pht.jpg)
momonokiさんが夫と2人の子どもと暮らすのは、首都圏近郊にある3階建ての一軒家。白と木目を基調に、淡いトーンでまとめられた優しい空間が広がる。
Instagramでも積極的に情報を発信しているが、「家を建てる前はインテリアに全く興味がなかったんです」と笑う。
何をきっかけに心境が変化し、どのように空間を作り上げていったのか。家づくりにかける思いを語ってもらった。
キッチン
子どもが生まれ、一軒家に住みたいと思うようになったmomonokiさん。2019年に第2子を出産することになり、本格的に家づくりがスタートした。
momonokiさん「ベストな立地の土地を見つけたのですが、面積は23坪。2階建てを選択するのはかなり厳しいと思い、夫に3階建てを提案しました。私は実家が3階建てだったので抵抗はなかったんですけど、夫はイメージしにいくい部分もあったようで。『専用の書斎を作ってあげるから!』という甘い言葉でねじ伏せました(笑)」
間取りは3LDK+書斎。老後のことも考え、1階に水回りと寝室、2階に16帖のLDK、3階に子ども部屋と書斎を設けた。中でも「一番お金をかけた場所」とmomonokiさんが話すのがキッチン。リビングが見渡せるように対面キッチンにした。
momonokiさん「家事をしながらでも家族との時間を持ちたかったので、対面だけは譲れないポイントでした。フルフラットキッチンと横並びのダイニングにも憧れますが、対面にして正解だったと思います」
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標準仕様はパナソニックのV-styleだったが、ラクシーナにグレードアップ。その理由は?
momonokiさん「ショウルームで見たスゴピカ素材に衝撃を受けたからです。ズボラで掃除があまり得意ではないので、シンクは絶対これにしたいと思い、スゴピカ素材に対応しているラクシーナに。色は水垢が目立たない白を選びました。ステンレスだったら今頃大変なことになっていたかも……。
前の賃貸マンションでは少々の汚れは気になりませんでしたが、新築の我が家となると話は別。今ではコンロに玉ネギが落ちていると速攻で拾います。意識は高まりましたが、もともと得意な分野ではないので、無理なくきれいな家を保てる方法を考えながら、実践していきたいと思っています」
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温かな統一感を
リビングの家具は背の高いものを避け、全て壁付けで配置。淡色の明るいカラーでまとめることで、空間が広く見えるようにした。床はベリティスフロアー オーク柄を採用。ナチュラルな家具とよく馴染んでいる。
momonokiさん「ショウルームで見たホワイトオーク色にも惹かれましたが、『こっちの方がいいんじゃない?』と夫に言われて、迷いつつもオーク柄に。結果、飽きることなく温かみも出せてよかったと思っています」
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ドアも床と同じオーク系のイデアオーク柄で統一。リビングドアはStandard Label(スタンダードレーベル)のLB型を選んだ。
momonokiさん「イデアオーク柄は木目の濃淡が強くないところが好みでした。圧迫感がないように、リビングドアは大きめの採光部があるものにしたいと思っていて、格子窓と悩んだのですが、これも『こっちの方がいいんじゃない?』の夫の一声。基本的には私に任せてくれるスタンスですが、いつもちょっとしたポイントで意見をくれるのでありがたいですね」
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momonokiさんのInstagramはフォロワー2万人超え。空間のイメージだけでなく、ちょっとした暮らしのヒントなども紹介しており、リアルな情報が支持を得ている。
momonokiさん「一度、子どもの水筒を床にガンッと落としてしまったことがあるんです。青ざめましたが、ほとんど傷が付いていなくて驚きました。Instagramのフォロワーさんから『床は何を使っていますか?』という質問をよくいただくので、この体験談と落下部分の写真を交えながら、パナソニックの床の素晴らしさを啓蒙しています。
また、リビングドアのガラスの透け具合についても質問をいただくことが多いですね。言葉だとうまく説明できないので、10センチ離れるとこのくらい、という感じで写真を撮って、なるべく実際の見え方が伝わるように心がけています」
以前はインテリアに興味がなかったmomonokiさんだが、家づくりをきっかけにその魅力にハマったという。
momonokiさん「もともと部屋を片付けるのが苦手で、観葉植物を置くなんて無駄だとさえ思うタイプでした。でもこの家を建てて、Instagramで色々と検索するようになってから、だんだん自分の好きな雰囲気がわかってきました。素敵な家のアカウントを見つけて、できる範囲で真似をしていたら楽しくなっちゃって。自分が家のことをInstagramで発信するようになるとは、想像もしていませんでした」
ストレスをためない
音楽好きでもあるmomonokiさん。影響を受けた娘さんもピアノ教室に通うようになり、もっと普段の生活の中で音楽に触れさせてあげたいと、ピアノを購入した。
momonokiさん「家具の一部として取り入れたかったので、家具メーカーのカリモクが手がけた天然木のピアノを選びました。娘が楽しそうに弾いている姿をキッチンから眺める時間が大好きです」
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3階の子ども部屋にも少しずつ手を加えている。可憐なデイジー柄のクロスはmomonokiさんがDIYで仕上げた。
momonokiさん「最初はただの白壁でしたが、くすみカラーのクロスを貼って、デイジーのウォールステッカーで装飾しました。昔から花のモチーフが好きなので、家のさまざまな場所にドライフラワーやリースを飾っています。『植物なんて無駄』と思っていた頃に比べると、ずいぶん進歩しました。娘の部屋は少しずつ整ってきたので、次は下の息子の部屋にも手を入れていきたいと思っています」
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リビングにはあえて収納スペースを設けず、子どもたちのおもちゃは全て3階に。自分の部屋で遊ぶ習慣ができ、リビングが散らかることも減ってきた。
momonokiさん「それでも時々、盛大に散らかすことはあります。そのたびにガミガミ怒っていても、自分も子どもたちも良い気分にはなれないので、ある程度は目をつぶる。そして週末に一気に片付ける!オン・オフをしっかり切り替えるのが、家族みんなが気持ちよく暮らせるコツかなと思います」
知ってほしい
そもそもmomonokiさんは、なぜ自分の家の情報をInstagramで発信しようと思ったのか。
momonokiさん「自分自身の経験として、悩みながら家づくりをする中で、空間の作り方や便利な間取りがわかるアカウントにとても助けられたんですよね。私と同じような人の役に少しでも立てればという思いから、自分でも投稿を始めました。長年、習い事の講師をしていたので、人に何かを教えることが好きなんだと思います。
私自身、丁寧な暮らしをしているわけでもないし、インテリアに関しては超初心者からのスタート。身近で、気軽に真似できそうと思ってもらえるような情報を発信していきたいと思っています」
家づくりをきっかけに、生活にもハリが生まれたという。
momonokiさん「とても印象に残っているのが、弟夫婦が家に遊びに来てくれた時のこと。面と向かって言うのが恥ずかしかったのか、義妹が弟に『かわいいおうちだね』と耳打ちしながら、キラキラした目で私を見つめてくれたんです。そんな経験、今までになくて。こういう感覚をシェアできるって嬉しいな、家づくりって楽しいなと思いました。家を建てる前よりも、今の自分の方が好きですね」
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全く興味のなかったインテリアが、家づくりをきっかけにかけがえのない趣味に変わった。momonokiさんの家には、日常を輝かせるヒントが詰まっている。ワクワクの種が花を咲かせた時、momonokiさんの暮らしはより一層輝きを増すだろう。
夫、小2の娘、年中の息子と4人で暮らす会社員。淡色のナチュラルなインテリアが好きです。自分が使ってみて本当によかったアイテムなどをInstagramで紹介しています。
- https://www.instagram.com/momonoki_home/
*記事内でご紹介した商品は、2024年7月1日時点の仕様となっております。
ご検討の際は、ショウルームやカタログ等でご確認ください。