( interview )
マットホワイトのアイランドキッチンを中心に、白と木目が織りなす爽やかな空間。ここは、みかさん(r.w.___home___)ご家族が4年半前に建てた一軒家だ。2018年末から、みかさんとパートナー、二人のお子さんが暮らす。
工務店から提案があった“標準仕様”から、キッチン、ドア、床、階段を自ら調べて選んでいったみかさん。何を基準にどうやって、自分にとって心地の良い家づくりを進めていったのか。その過程を辿る。

36坪4LDKの一軒家
「家族で暮らすなら、一軒家がいいね」──第二子の娘さんが生まれる頃、そんな思いから、身近な工務店に依頼をして、“流れるように”家づくりを始めたというみかさん。間取りを決める際にこだわったことは?
みかさん「優先順位が高い要望は3つあって。一つは家族が長い時間集まるリビングをできる限り広く取ること。二つ目は和室をつくること。子どもが幼い頃はキッズルームとして活用しつつ、来客があるときは客間としても使いたいと思ったんです。三つ目は洗面室を広く取ること。朝の混雑を避けたくて。実家で暮らしていた頃、誰かがお風呂に入っているときに洗面室が使えないことがストレスだったので、脱衣所と洗面室を分けてもらいました」
一階には南向きの大きな窓がある広々としたLDKと和室、スペースに余裕のある水回りを、二階には寝室と子ども部屋を設け、36坪4LDKの間取りが完成した。
白と木目を基調としたデザインは、もともと持っていた家具との相性と、Instagramでフォローしていた人の自宅への憧れから導き出されたもの。
みかさん「ダイニングテーブルやテレビ台など、引っ越す前から揃えていたウォールナットの家具が馴染む空間にしたいというのがまずありました。かつ、Instagramでフォローしている好きな方のご自宅が、白いキッチンに白い壁、床や建具、家具が木目だったので、似た雰囲気にしたかったんです」

チェリー柄のドア
工務店の標準仕様での提案があったものの、みかさんはキッチン、建具、床、階段、その一つ一つを自ら選んでいった。
みかさん「やっぱり自分たちが暮らす家なので、納得いくものを選びたくて。インテリアコーディネーターの方がいて提案してくれるなんてこともなかったので、自分が好きな雰囲気の家で暮らしている方のインスタをフォローして、投稿を遡って何を採用しているのかを突き止めて……必死でしたね」
みかさんがInstagramで出会って「これがいい!」と譲らなかったのは、IHのコンロが横に3つ並ぶ、白いアイランドキッチン。それがパナソニックのシステムキッチン「ラクシーナ」だった。

みかさん「どうしても3連のIHのコンロがよくて、そうなるとパナソニック一択なんですよ。もともとグリルを使わないので、ラクシーナは私の理想のキッチンとして完璧だなと。色味はマットホワイトを選びました。掃除が大変じゃないですか?という質問をよくいただくんですが、逆に汚れが目立つから綺麗に保つ意識が働くので、いい選択でした」
一目惚れしたキッチン「ラクシーナ」の実物をショウルームに見に行った際、みかさんの家づくりの選択肢はさらに広がったという。
みかさん「ウォールナットの家具に近い色味のドアを探していたんですが、なかなか出会えなくて。梅田にあるパナソニックショウルーム(※現在は大阪・京橋に移転)でVERITIS(ベリティス)のチェリー柄を見つけて、私が求めていたのはこれだ!と即決でした」
Plus Label(プラスレーベル)WX型 チェリー柄ドアのデザインは、ベリティスのハイドア・Plus Label(プラスレーベル)を選択。リビングには採光部のあるWX型を採用した。
みかさん「天井を2.5mと高めにしていたので、2.0mほどの標準の高さのドアだとちょっと違和感があるかなと思い、ハイドアにしました。リビングはちょっとデザイン性がほしくて採光部があるものを。和室はシンプルなデザインの三連の吊り戸にしています。ソフトクローズで子どもたちも安心、とても使い勝手がいいです」
格子のハイドア
印象的なのは、キッチンと和室の視線をつなぐ、ベリティスのスリット格子。
みかさん「キッチンから和室が死角になるので、室内窓をつけようと思ったんですが、小さい子どもたちが遊んでいる姿は見えにくい。ショウルームで知って、ちょうどいいなと。和室の雰囲気にも合うし、友人たちにもめちゃくちゃ褒めてもらえます」


場所によってデザインに少しだけ変化をつけながら、ドアはすべてベリティスのチェリー柄で統一した。ショウルームではドア以外にも、思わぬ出会いがあった。
みかさん「ショウルームでたまたまアドバイザーの方に、採光階段を教えてもらって、コの字型のうちの間取りにぴったりハマる。採用した採光階段は我が家の象徴になっていますね。Instagramでもどこのですか?という問い合わせが一番多いんです。光も取り込めるし、階段からリビングも見える。踊り場もあるので比較的安全です。アドバイザーのお姉さんのファインプレーだなと感謝しています」

みかさんが最後まで迷いに迷ったというのが、床の色柄だ。パナソニックのサイトでドアと床のカラーコーディネイトを試し、ショウルームにも何度も足を運んだ。
みかさん「インスタでフォローしていた方がパナソニックの床を採用していたので、床もパナソニックで揃えることに。ただ色味はギリギリまでめちゃくちゃ迷いました。サイトでシミュレーションを何度もしたし、Instagramのハッシュタグで取り入れているお家の写真を探して見て……。最終的にメープル柄を選びましたが、もうちょっと濃い色味でもよかったかなと今でも正解はわかりません(笑)」
ジョイハードフロアA メープル柄※2019年5月生産終了
代替商品 ベリティスフロアーSハードコート
時間が好き
「予算やスケジュールの関係で妥協したことも、後悔もあった」とみかさんは当時の家づくりを振り返る。
みかさん「玄関のタイルも変えたかったなとか、もっと大きな窓にしたかったなとか、“もっとこうしたかった”を挙げればきりがありません(笑)。テレビの裏や玄関のポーチに壁材を貼ったり、完成後にDIYで変えているところもありますが。もし家を建てる前に戻れるなら、もっともっと情報収集をして、選択肢をたくさん知りたかったですね」

例えば、ベリティスのドアのデザインと色柄の組み合わせのバリエーションは827通りある。
みかさん「建てたあとに、ベリティスにこんなおしゃれなドアがあったんや!って気づいて。ショウルームで見たはずなのに、そのときは“ハイドア”に絞っていたから目につかなかったんですよね。明るすぎず濃すぎないチェリー柄はとても気に入っていますが、デザインはもっと遊んでもよかったかも。いつか機会があれば、ドアを変えてみたいですね。
これから家を建てる方には、最初に目線を絞りすぎず、広く情報を集めることをおすすめします。例えばInstagramなら、#リビングドア #室内ドアのハッシュタグでお気に入りのドアを探してみる。パナソニックのショウルームでも最初にシリーズを絞らずに、広く手に取って見てみるといいと思います」


最初から隅から隅まで、自分の「好き」や心地よさで埋め尽くすのはなかなか難しいかもしれない。みかさんはこれからの暮らしに思いを馳せながらも、自ら選択を重ねていった今の家での暮らしを楽しんでいる。
みかさん「譲らなかったお気に入りのキッチンに立っている時間が好きなんです。家の真ん中にあるこのキッチンからは、和室で遊ぶ子どもたちの姿も見えるし、リビングのテレビも観られる。大きな窓から外も眺められるし、階段から二階の雰囲気もわかる。和室のスリット格子越しに子どもたちが伸び伸び過ごす姿を見ると、家を建ててよかったなと思います」

自分にとって理想的なキッチンとの出会いから広がった、みかさんの家づくり。オフホワイトのアイランドキッチンを真ん中に、ベリティスのチェリー柄のドア、メープル柄の床と採光階段が調和し温かくモダンな空間を彩る。みかさんは今日もキッチンに立ち、大きな窓から差し込む光に包まれ、スリット格子から和室で戯れる子どもたちの姿を眺め、家族との暮らしを重ねている。
家族4人で暮らすマイホームでの日々をInstagramで発信しています。あたたかみのあるインテリアや北欧雑貨が好き。子供の成長や生活スタイルの変化に合わせて、家族みんなが過ごしやすいお家にすることが目標です。
- r.w.___home___










