( interview )
中庭のある30坪の平家で、パートナーとふたりの子どもと暮らす____a.xx03さん。“とにかくシンプル”をコンセプトに注文住宅を建てたのは、2020年春のこと。
「時を戻せるなら、リビングのドアをガラス戸にしたかった」
____a.xx03さんは3年越しにその想いを、時を戻さず、「ドアリノベ」で叶えた。想いをかたちにしたその過程を、ドアリノベを担当した東角建設の圓道さんとともに辿る。

ミニマムな設計
余白のある静謐(せいひつ)な空間の中に、人の手や自然の温もり、時代を感じるモノたちが佇む。ミニマルでシンプルだけれど、さりげなく隅々に“らしさ”が光る。____a.xx03さんはどんな想いでこの家を建て、暮らしを育んでいるのか。
____a.xx03さん「私が飽き性なので飽きが来ないよう、“とにかくシンプル”が我が家のコンセプトです。たとえば、アクセントクロスを使ったのはトイレのみで、壁も扉も白を基調にしています。
こだわりは平家であること。もともと実家が二階建てだったんですが、それぞれの部屋にこもっていると家族がバラバラな感じがして。自分が家を建てるなら、どの部屋にいてもなんとなく家族の存在が感じられるような平家にしたいと思っていました」
____a.xx03さん「入居当初は殺風景かなあと思ったんですが、中庭からリビングの白い壁に差し込む自然光が美しくて、余白のある空間がやっぱり好きですね。平家は幼い子どもたちとも暮らしやすいです。地続きにゆるやかにつながる空間で、子どもたちが巣立つまで成長を見守っていきたいです」
3年越しに叶えるドアリノベ
こだわりを持って建てた注文住宅でも、住み始めてから「ああすればよかった」「こうしたかった」と後悔にも近い、新たな願望が芽生えてくる。____a.xx03さんが一番に浮かんだのが、リビングのドアだった。
____a.xx03さん「建てた当初は、ドアにあまり意識が向いていなくて。設計担当者におすすめされるがままに、壁の色味に合わせた白いドアを入れました。でも、暮らし始めてすぐに『時が戻るなら、ガラス戸にしたかった』という後悔がありました。玄関に窓をつけなかったのでリビングまでの導線が暗くて、玄関からリビングが見えたらいいなあと思ったんです」
家を建て直したり、フルリノベーションをするのはハードルが高いけれど、部分的にリノベをすることはできる。住み始めて3年、____a.xx03さんは「ドアリノベ」をすることに。
____a.xx03さん「ドアだけリノベをする発想はなかったけど、VERITIS(ベリティス)でできることを知ってやりたい!と思いました。替えるなら、大きいガラス面のあるドアにしたいという明確なイメージがありました」
とはいえベリティスのドアのバリエーションは827通り。採光部のあるドアの種類も多数あり、デザインや色柄、ハンドルの組み合わせによってイメージは大きく変わってくる。____a.xx03さんはどうやって選んでいったのか。
____a.xx03さん「パナソニックさんのサイトで見つけた『カラーコーディネーション』で気になるドアのデザインや色味を組み合わせてシミュレーションをしました。いいなと思ったものを自分の家に照らし合わせてイメージを膨らませていましたね。
あとは、Instagramのハッシュタグで実際に取り入れている方の写真や使い心地を調べました。私はいつもモノを選ぶとき、公式の商品画像だけでなく、生活感のある場所に馴染んでいるかどうか、使っている人たちの写真や声を参考にしています」
BEFORE
AFTER「ピュアワイルドオーク柄」に
下調べをして、カラーコーディネーションでイメージを抱いてある程度的を絞ったのち、ドアリノベを担当する東角建設の圓道さんと、パナソニックのショウルームを訪ねた。
____a.xx03さん「キッチンなどパナソニックさんのものを取り入れているので、家を建てた際にもショウルームには来ていたんですが、ドアのフロアは素通りしちゃっていました。改めてショウルームを訪ねて、ドアの種類の多さに驚きました。組み合わせによってイメージが変わっていってドアも奥が深いなあと」
ショウルームで実際に目で見て手で触れて選んでいく過程では、圓道さんからのアドバイスも。
圓道さん「サイトやサンプルだけでは判断しにくいので、ショウルームで実物を見ていただくのが間違いないですよね。____a.xx03さんが事前に調べてイメージを明確にお持ちだったので、デザインは割とすぐに決まって。色味は、オーク材の床と木目調の天井のクロスに合わせて全体のまとまりがでるよう、ピュアワイルドオーク柄を提案させていただきました」

____a.xx03さん「圓道さんにご提案いただいた通り、うちの床と天井のクロスと色味が合っていたので、違和感なく馴染むだろうなと即決でした。事前にシミュレーションもしていたので迷うことはなかったですね。ハンドルは握り玉がいいなあと思っていて、圓道さんに台座があるB2型を教えてもらって、これがいい!と、その日に全部決まりました」

暮らしに安心感が増した
デザインが決まってから、予備日も含めて3日ほどの工事でドアは入れ替わった。
____a.xx03さん「単純にドアを外して付けるくらいのイメージでいたのですが、しっかり養生をしてクロスを剥がして、想像以上に大掛かりではありました。丁寧にやっていただいたおかげで、まるで新築になったかのような新鮮さと喜びがありました」
ドアリノベをした印象と使い心地、その先にある暮らしの変化は──
____a.xx03さん「イメージしていた通り、床とキッチンの上のクロスに、質感のある木目柄のドアが馴染んでいます。握り玉のハンドルも2歳の娘でも開けられるので、使い心地もよいです。
何よりガラス戸は、玄関から家に帰ってきたときにリビングが見えるので、安心感がある。遅くに帰ってきたときなど玄関から、リビングの光や子どもたちの様子が見えるとほっとするんですよね。ドア一つ替えるだけで、暮らしが変わることを実感しています。周りにガラス戸にしたい友人が結構いるので、ベリティスのドアリノベ、おすすめしたいです」


圓道さんもリフォームなどに合わせて、ベリティスのドアリノベを提案することもあるそう。
圓道さん「ベリティスは、たとえば同じオーク柄でもいろんな種類があって、とにかくバリエーションが豊富なので、ご自宅の雰囲気やその方の雰囲気に合った提案をするのが楽しいんです。____a.xx03さんのご自宅も、もともとの壁に合わせた白いドアもかっこいいですし、今回床に合わせた木目にしたことでやさしい雰囲気になった。部屋の印象を変えるドアは、家づくりにおいて重要な存在だと思っています」

光を通し家族の気配を感じられるガラス戸(Craft Label MD型)にしたことで、リビングの雰囲気がワントーン明るくなったよう。床と天井のクロスに合わせて選んだピュアワイルドオーク柄は、空間に温もりを添える。____a.xx03さんはこれからも“家族の存在が感じられる”この場所で、自分の「好き」と暮らしを育んでいく。
夫、妻、子どもたちと平屋の家に暮らしています。とにかくシンプルにこだわり、約3年前に完成しました。どの空間にいても家族の存在を感じられる、そんな暮らしをしています。
- @____a.xx03










