( interview )
渋谷区参宮橋から徒歩7分の立地にある築12年のマンション。玄関扉を開けて、愛犬ぽんちゃんを腕に抱え出迎えてくれたのは、森田さん夫妻。背景には、VERITIS(ベリティス) クラフトレーベルのワイルドオーク柄(塗装対応)のドアが映る。
結婚を機に、リノベーションされた中古物件を購入したおふたり。引っ越しから半年が経った今、この家を選んだ理由から現在の暮らし心地までを語ってもらった。

夫婦ふたりと一匹の暮らし
玄関からリビングにつながるベリティスのドアを開けると、おふたりの愛犬ぽんちゃんが素早くしっぽをふって駆け寄ってきて、小さな体で大きく歓迎してくれた。一点の曇りもない黒い瞳に見つめられきゅんと一瞬で心を掴まれる。
亜希さん「人見知りもなくって、本当に人が大好きなんです」
結婚する前のおふたりが、購入を前提に家探しを始めた際の上位の条件は「ぽんが自由にのびのび暮らせる環境であること」。
亜希さん「もともと私はぽんと恵比寿の繁華街に住んでいたんですが、周囲が騒がしかったんです。散歩もひたすらアスファルトでガラス瓶の破片が落ちていることもあったのでちょっと危険だったかな。参宮橋は静かで落ち着いていて、代々木公園が近いので散歩も気持ちがいい。代々木公園にはドッグランもあるし、周辺にテイクアウトができる飲食店が充実しているので、週末はよく家族でピクニックに出かけています」
洋平さん「ここに引っ越してきてぽんが楽しそうに過ごしているのが何より嬉しい。ソファでだら〜っとぽんと戯れあいながら二度寝するのが好きな週末の過ごし方です(笑)。嫁がぽんのInstagramを更新しているんですが、普段の生活の中で写真を撮るときも、この家が映えるのでちょっとしたスタジオ感がでていいんですよ」
おふたりが自分たちの住まいの魅力を語るとき、自然とぽんちゃんへの愛情が溢れでる。

タイルの壁とドアがつくる
調和のとれた空間が決め手に
お気に入りの空間でぽんちゃんとの暮らしを満喫しているおふたり。とはいえ、この物件を購入するまでの道のりは容易なものではなかった。
亜希さん「結婚前から、都内で犬が飼えるリノベーション済みの中古物件を探していたんです。ふたりとも会社から住宅補助が出るわけでもないし、資産として残したいと購入を考えていました。とはいえずっと同じ家に住み続けるつもりはなくて、数年後には別の物件を購入し、その時々で住み替えていきたいと思っているので、いずれ売ることを前提に、売りやすいことも条件に入れていました。具体的には、できる限り築浅で駅から近く、デザインが個性的過ぎないこと。でもなかなか条件が叶ういい物件が見つからなかったんですね」
洋平さん「仲介業者さんにお願いして、ネットや紙では100件近く見て、内見も40件くらいは行きました。フルリノベ物件をたくさん見たんですけど、なんでこうしちゃったんだろう、これはいらないなって感じで、いまいちセンスが合わない。それぞれが住んでいた賃貸マンションの更新や結婚のタイミングに合わせて、引っ越したい時期が決まっていたので焦りました。価格が高い割にピンとくる物件になかなか出会えず、賃貸も視野に入れかけていたんですが、結果的に今の物件に惹かれて購入を決意しました」
毎週末、物件探しを重ねて半年、ようやく出会ったのが今回の物件だった。その決め手は?
洋平さん「リビングの深い緑のタイルの壁とウッドテイストの3つのドアが印象的で、空間の調和がとれていてすごく好きだなあと。いろいろ見るうちにすり合わせていった僕らの好みとぴったり重なったんです」
亜希さん「前の方が住んでいる状態で内見をしたので、家具も入っていて生活感がイメージしやすかった。リノベから2年が経っていたけどキレイだったし、さらにお金をかけて大きな手をいれなくても住める。実際、入居前に何箇所か壁紙を張り替えたくらいで、あとはそのままです」

ドアが変われば雰囲気も変わる
リビング空間を豊かに彩っているのが、グリーンのタイルの壁を挟む3つのドア。ベリティス クラフトレーベルのワイルドオーク柄(塗装対応)が採用されている。
亜希さん「私はフルリモートワークで、リビングのテーブルで仕事をしているんですが、WEB会議の背景にドアが映り込むんですよ。『あれ、カフェ?自宅?』と話題にしてもらうことが多いです。それから、同じマンションの方がいらしたときに玄関からリビングのドアを見ただけで『うちと全然違う』とおっしゃっていたので、ドア一つで印象は変わるんだなと実感しています」
洋平さん「この部屋の雰囲気をドアがつくっているといっても過言ではない。家具もドアに合わせて買いましたし。リビング外のトイレと洗面所のドアはリノベされていないんですが、比べて見ると全然雰囲気が違うんですよ。こんなにもドアが空間の顔になるなんて思ってもみなかった。ダダダン!と一面に3つのドアが並ぶのはいつ見てもいいなと思いますね」

並ぶ3つのドアは、同じ素材同じ色味でありながら、採光部分のデザインはそれぞれ違う。
亜希さん「ガラス格子があることで、リビングの入り口は抜け感が演出されて、寝室は窓がないので唯一光を取り込んでくれる。ウォークインクローゼットはしっかり隠してくれる。デザインだけじゃなくて機能性がしっかりしてるところも気に入っています」
実はこのベリティス クラフトレーベルのワイルドオーク柄は、塗装対応した“塗れるドア”でもある。
洋平さん「ドアに色が塗れることは知らなかったです。今はこの素材感が気に入っているけど、いつか、テーブルのカラーに合わせてモルタル調のグレーに塗ってみるのはいいかもしれない。下半分だけ塗って2トーンにするのにも憧れるなあ。リノベをしようとするとお金も時間もかかっちゃうけど、今あるドアを塗るだけで空間の雰囲気を変えられるのはハードルも低くていいですね」
この家で、愛犬と子どもと暮らす日々を楽しむ
同じ広告業界で働くふたりは今、リモートワークが基本。平日もこの家で仕事をして同じ空間で過ごしている。
洋平さん「嫁はリビングで、僕は奥の部屋で仕事をしています。途中ぽんと戯れたり珈琲を飲んだり。ちょっとしたカフェで仕事をしているような新鮮さがありますね。三面採光なので光も入ってきて明るいですし。平日も休日も基本ずっと家にいますが、苦にならないのはこの空間の力が大きいと思います」

リビングに隣接する部屋には洋平さんの背丈に合わせたスタンドテーブルにパソコンが並び、仕事空間がつくられていた。
洋平さん「ここは書斎ではなく、本来はキッズルームなんです。今だけ間借りさせてもらっているのでテーブルもいずれは撤去して、僕は寝室の一角に移動する予定です」
そう語る洋平さんの頬は緩んでいる。夫婦ふたりと一匹。そして亜希さんのお腹の中には、取材の1ヶ月後に生まれる予定のぽんちゃんの“弟”がいる。
洋平さん「ぽんと生まれてくる子がこの家でどんな交流をして過ごすのか。その姿を見るのが待ち遠しいですね」
亜希さん「2LDKなので、子どもが成長して手狭になったらいずれ引っ越すことになると思います。10年も住まないかもしれない。だからこそ今は、この空間とこの街を家族で楽しみたいです」

数多くの物件を見たふたりがようやく選んだ家にはベリティス クラフトレーベルのワイルドオーク柄(塗装対応)のドアがあった。統一感と風合いのあるドアは、家族の温もりを引き立てる。3つのドアの前を行ったり来たり駆け回るぽんちゃんをやさしい眼差しで追いかけるふたり。住み替えるその日まで、家族の思い出をこの家に刻んでいくのだろう。










