ご両親と暮らす二世帯住宅として23年前に建てられた5階建ての住まい。1階は医院、2・3階は主にご両親、4・5階はご夫婦の居住空間として使われていました。ご家族のライフスタイルも変わり、「元気な時間には限りがある。だから、もっと楽しめる家にしたい」とリノベーションをスタートさせました。
奥さまはケーキ教室の先生。これまでは4階にあるご夫婦のキッチンを教室として使用されていました。ご主人が帰宅される時間などに教室の後片付けが間に合わず、食事の支度にバタバタされるのが悩みだったそう。そこで、今回のリノベーションでは教室専用のキッチンスペースを設けたいと計画を進められました。
「2階には、ケーキ教室専用のスペースを設置しました。生徒さんをはじめお客様をお迎えする空間でもあるので、キッチンの扉色や素材感にはこだわりましたね。主人とも相談して、落ち着いた色味でありながら暗い雰囲気にならない『あいぞめ』色を選びました。生徒さんにもキレイな色だと好評なんですよ」と奥さま。キッチンスペースの壁面には家電や食器を収納したカップボードを機能的に配置。中央には複数の生徒さんが同時に調理できるアイランドテーブルを設置しました。このアイランドテーブルに奥さまこだわりの大型オーブン(71L)を組み込めることが決め手になり、カスタムオーダーできるLクラスキッチンを採用されたそうです。
教室では一度に複数焼くため、大容量のオーブンが必需品。「このオーブンが入れられるメーカーを探していた時に、パナソニックではオーダーで対応できることがわかり採用しました」
900×1800mmの大型のアイランドテーブルがケーキ教室のメインステージ。生地などこねるスペースを十分にとりました。ご主人がうどんを打たれたこともあるそうです。
ケーキ教室では、さまざまな材料、型、キッチンツール、電化製品を使われます。これまでは常温で保管できない食材はお住まいの冷蔵庫に、かさばる粉類や型は5階の納戸に、調理道具は3階の収納に・・・と教室で使うモノをバラバラに収納されていたそうです。そのため、当日のレシピに合わせて奥さまは上下階をなんども行き来して準備をされていました。
今回のリノベーションでは収納計画も一から見直し、ケーキ教室に使うものは同フロアにすべてまとめて収納できるようプランニングされました。教室専用の冷蔵庫も用意し、食材をまとめて管理することで、買い忘れや賞味期限切れも防げるようになったそうです。またパンこね機やミキサーなどのかさばる電化製品は、家電収納ユニットにすっきり収納。出し入れがしやすいので、使い勝手も良くなりました。階段下収納は、常温保管の粉類などのストックルームとして活用。さらにテーブル下にもたっぷり収納を設け、来客時に使用するグラスや食器類を収納されています。
アイランドテーブルを中心に回遊できる動線をつくり、その動線に沿うように目的別の収納を配置。スムーズに動き回りながら、生徒さんの手元に目配りすることができます。
階段下収納はキャスター付きの収納ボックスを設置され、奥まで出し入れしやすいように工夫されています。上部の飾り棚にはお菓子の香りづけに使う洋酒などをディスプレイ。
アイランドテーブルの下にもたっぷり収納を設けました。「気のおけないお客様には『グラスだしておいて~』と声をかけて、一緒に食卓の支度を手伝ってもらうこともあります。みんなでわいわい用意するのも楽しいひと時です」と奥さまはにっこり。
「ガスかIHか迷ったのですが、ガスコンロのごとくの掃除が苦手でIHを選びました。カスタードクリームを作る時など、火の通りが早くて便利!ほっとくリーンフードも、『掃除しなくちゃ』という毎日のストレスがなくて気に入っています」3口横並びのトリプルワイドIHは生徒さんからも「使いやすい!」と好評です。
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