【事例あり】在宅ワークがはかどる書斎や作業カウンターのリノベーションとは?

【事例あり】在宅ワークがはかどる書斎や作業カウンターのリノベーションとは?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の全国的な拡大を受け発令された緊急事態宣言は、2020年5月25日に解除されました。現在、世界はafterコロナ・withコロナの真っただ中ですが、人類が経験したことのない局面で、人々にはこれまでにない日常の過ごし方が求められています。在宅ワークはその代表的な例ですが、「仕事用の部屋」がない人や、そもそも家で仕事をすることを想定していない人も多いようです。今回は、そんな悩みを解決し、仕事のパフォーマンスを上げられる「新しい生活様式」にもフィットしたリノベーション方法を、ご紹介します。

 

在宅ワークのメリット

在宅ワークのメリット

東京都産業労働局が実施した『多様な働き方に関する実態調査(テレワーク)』(2020年3月発表)の中に、「在宅でのテレワークのメリット」の項目があります。これを見ると、一番に感じているメリットは「通勤時間・移動時間の削減」。仮に会社までの通勤時間がドア・ツー・ドアで片道1時間だとすると往復で2時間、1週間換算で14時間、1カ月を4週だとすると、計56時間もの移動時間削減になります。あくまで一例ではありますが、約2日分に相当する時間が得られる=ひと月の日数が約2日長くなると解釈すると、とても大きなメリットといえるでしょう。

家族持ちの方は、もしかすると第4位にある「家族と過ごす時間の増加」に幸せを見出しているのかもしれません。「ステイホーム」期間中、保育園・幼稚園をはじめとする「子どもを第三者に見てもらう施設」が軒並み休園になりました。小中学校、高校、大学も休校となり、否応なしに子どもと向き合う機会が増え、「今まで仕事に時間を取られていて子どもたちと向き合う時間がなかったから、良い機会なのかもしれない」と思った方もいたのはないでしょうか? また、上述の「通勤時間・移動時間の削減」にも関連しますが、休園・休校が解除になっても在宅ワークによって生まれた新しい時間を子育てや子どもと触れ合う時間に充て、今回の出来事をきっかけに「家族・子どもと過ごす時間」を見直した方も多いはずです。

在宅でのテレワークのメリット 在宅でのテレワークのメリット
グラフ

出典:東京都産業労働局『多様な働き方に関する実態調査(テレワーク)』(2020年3月発表)より

 

在宅ワーク、3つのお悩みポイント

在宅ワーク、3つのお悩みポイント

一方で、在宅ワークのデメリットもいくつか存在します。代表的なものを3つ、見ていきましょう。

その1:仕事とプライベートが混在してしまう

例えば、自宅で仕事をすることを想定していなかった家(間取り)の場合、オンラインミーティング中に子どもの声が入ってきたり、書斎がなくいつもくつろいでいるリビングで仕事をしていると少し気が抜けてしまったり……と、慣れ親しんだ家だからこそ懸念される在宅ワークの悪影響もあります。在社するといつもは周囲にいることが多い上司や同僚の不在も、仕事とプライベートの壁がきしんでしまう要因の一つでしょう。

その2:収納スペースが不足し、ワークスペースも限られる

仕事部屋がないために、いつも食事をとっているテーブルでパソコンを開いている……というシチュエーションは、在宅ワークでよく見る光景です。ある程度の広さが担保されているのであれば話は別ですが、いすもテーブルも仕事用ではないため、きつい姿勢になって肩がこったりお尻が痛くなったりするケースも……。加えて、仕事道具をしまう収納スペースもない場合は部屋が散らかってしまい、快適ではない環境で過ごすことになります。

その3:電気機器・PC設備・トラブル対応環境が十分に整っていない

会社にいると痛感する、各種設備の充実度合い。延長コードからコンセントの数、LANケーブルなどといった仕事に必要不可欠な備品や設備は、自宅の方が劣っているケースが多いでしょう。さらに、大半の会社にはPCトラブルが起きたときに対処してくれる専門部署や担当者がいますが、在宅ワーク時のPCトラブルを解決するのは自分自身です。大きなトラブルが起きた場合、その対応に追われて気付けば一日が終わってしまった、なんてことも……。

 

在宅ワークにおすすめ!4つのリノベーションアイディア

在宅ワークにおすすめ!4つのリノベーションアイディア

先ほど触れたお悩みポイントを解決するための方法として、リノベーションも検討に入れてみましょう。具体的には次の4つのアイディアの活用です。

その1:書斎

羽根ペンが置いてあるデスクが真ん中にあり、周囲は本棚に囲まれ、ゆったりとしたいすに座って本を読む——。書斎と聞くと、このような昔ながらの使い方を想像するかもしれませんが、現代の書斎は読書をしたり、勉強をしたり、物思いにふけったり、子どもと遊んだり……というように使い道が複数あります。空間が仕切られ収納も十分な自分だけの部屋は在宅ワークにぴったりです。

その2:作業カウンター

複数の作業ができる作業カウンターを1つ設けると、生活の利便性は大きく変わります。軽食をとるテーブル、一時的な物置き(置きすぎには注意しましょう)、洗濯物を畳む場所、子どものお絵かき場所、ディスプレイ収納……というように、仕事場だけではなく他の用途に多く活用できるのは、作業カウンターならではの特長です。

その3:カウンターキッチン

リノベーションの中でも人気があるカウンターキッチン(対面〈型〉キッチン)は、キッチンとダイニングルーㇺを挟むような位置にカウンターが設置されているタイプを指します。カウンターキッチンそのものがおしゃれであることに加え、キッチンに立っている人の姿が見えコミュニケーションがとりやすいのが、人気の理由でしょう。

その4:主寝室(しゅしんしつ)

その家の主人もしくは夫婦が使う寝室のことを主寝室(マスターベッドルーム)といいます。ダブルベッドや化粧台、テーブルを置く関係で8畳ほどの広さがあるため、仕事場として機能するポテンシャルは十分にあります。何より、寝室なので静かさを求める人にはぴったりの場所なのではないでしょうか?

 

リノベーションで解説!快適な在宅ワークの仕事スペース事例

ここでは、リノベーションで快適な在宅ワークスペースをつくった5つの事例を、「Channel Panasonic - Official」(Youtube)の動画も交えながらご紹介します。

ケース1:「ちょっとしたスペースを活用して書斎に」

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主寝室に作業カウンターを設置して、書斎コーナーを設けた事例です。「寝る場所」と「仕事をする場所」が同居する空間が誕生しました。(TOKYO リノベーション ミュージアム内「リアルサイズモデルズ MODELS A」)

ケース2:「書斎とプライベート空間の混合型ワークスペース」

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作業をする書斎と趣味を楽しむプライベートな空間です。(TOKYO リノベーション ミュージアム内「リアルサイズモデルズ MODELS A」)

ケース3:「内窓で家族の様子を見ながら仕事ができる書斎」

仕事や作業をしながら家族の様子を眺めることができ、個室でもありながら、リビングダイニングキッチンとのつながりも感じられる事例です。(TOKYO リノベーション ミュージアム内「リアルサイズモデルズ MODELS A」)
この空間の解説動画はこちら。

ケース4:「自慢のリビングダイニングキッチンで作業するワークスタイル」

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ダイニングの横にPCコーナーを設置した事例になります。(TOKYO リノベーション ミュージアム内「リアルサイズモデルズ MODELS A」)

ケース5:「キッチン前にカウンターを」

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ダイニングテーブルと一体型になったカウンターを設置した事例です。「食事を楽しむ」、「仕事をする」の2つの場面で活躍してくれます。
 

リノベーションで書斎や作業スペースを実現する際の注意点

リノベーションで書斎や作業スペースを実現する際の注意点

実際に自分が仕事をすることを想定しパソコン(モニター)やキーボードの位置を確かめた上で、リノベーションを進めましょう。仕事環境は仕事のパフォーマンスに直結するので、高さや奥行きなど、細部までこだわるべきです。オンラインミーティングも新たなスタンダードになりつつあるので、相手や自分の声が聞こえないといったトラブルを回避する目的も兼ねて専用のヘッドセットを準備するとなおよいでしょう。必要なコンセントの数や配置(収納方法)、照明の明るさ、空調回りの快適性も確認してください。すべては快適な空間で在宅ワークをし、求められた結果を出すための準備です。

 

まとめ

今後、在宅ワークは新しい働き方として世間に浸透していくはずです。ただ、理解・納得が得られなければ本当の意味での浸透とはいえません。「新しい生活様式」の一つとして正しく認知されるために、リノベーションで在宅ワークの環境を整え、afterコロナ・withコロナにおける働き方を追求してみてはいかがでしょうか。

※掲載している写真や動画の一部は、「TOKYO リノベーション ミュージアム」施設内のものです。

※「TOKYO リノベーション ミュージアム」は2021年8月9日に閉館いたしました。

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