キッチンとダイニングの大胆な配置変更をするにあたり、奥様には一つ心配ごとがありました。それはキッチンが家の真ん中に配置されると、住まい全体が雑然とした雰囲気になってしまわないか、という点。「これまでのキッチンは独立していたので、多少モノが多くても外から見えない安心感がありました。でもLDKの中央にオープンにキッチンがあるとごちゃごちゃとした生活感が溢れ出るのでは……と心配もあったのです」。
以前はコの字型キッチンで収納量は十分ありましたが、「収納が大きいだけではただモノが増えるだけ。出し入れしづらいとモノが溜まる一方だと実体験から学びました。そこで新しいキッチンは、作業動線や調理道具に合わせて収納をカスタマイズできる『Lクラスキッチン』を選びました。吊り戸棚は設置せず、キッチンと背後のカップボードだけで収納量は十分。まっすぐなI型キッチンは動きやすく、手順に合わせた位置に調理道具を仕舞えるので無駄な動きなく出し入れできるんです」。その結果、散らかりがちなキッチンも自然と片付くように。すっきりした状態が保たれるオープンキッチンになりました。
置き場所がなくキッチン作業や床掃除の邪魔になっていたゴミ箱は、分別できる状態でカップボード下部にすっきりと収納。
安全性を考え、ガスコンロからIHクッキングヒーターに切り替え。『マルチワイドIH』をご採用されました。「炊飯機能がとても優れもので、ボタンを押してセットするだけで鍋でふっくらご飯が炊けるんです。あまりにおいしくて、すっかり炊飯器を使わなくなりました」
収納力だけでなく高いデザイン性も、オープンキッチンの不安を払拭するポイントになりました。扉の素材とカラーは、フローリングの無垢材に合わせた上質な木目調のものを選ばれ、家具のようにLDKになじむデザインに仕上がりました。さらにキッチン上部は折り下げ天井にし、間接照明をプラス。色味・明るさを自由に変えられる明かりが天井に広がり、LDK全体を演出します。また、カップボード正面の壁は奥様が選ばれたお気に入りのビクトリア調タイルでコーディネイトされています。
「キッチンが単なる作業場ではなく、暮らしを楽しむ場所の一つになりましたね。タイルがキレイだなぁと癒されたり、リビングの家族とおしゃべりしながらご飯の支度をしたり……。キッチンの役割が以前とはまったく変わり、ここで過ごす時間が今まで以上に好きになりました」と奥様。
素敵な空間をキープできるよう、お手入れ性にもこだわられています。10年間ファンのお手入れが不要な『ほっとくリーンフード』、水垢・手垢が付きにくい『スリムセンサー水栓』、汚れや傷に強くお掃除しやすい『ラクするーシンク』などをご採用。汚れにくく、汚れても簡単なお手入れでキレイが復活するのでストレスフリーだと太鼓判を押されます。
ショウルームで見た展示と、動画共有サイトで見つけた海外の建築事例を参考に、キッチンにも空間を楽しむ工夫としてタイルをとり入れられました。
温かみのある無垢材のフローリングに合わせて、チェリー柄の扉材をご採用。やさしい木目が空間に温かみを加えています。
建具は『ベリティス』をご採用。「ある程度まで扉を閉めると、あとは自動で静かにぴったり閉じてくれます。力を入れすぎてしまってバン!と大きな音が立つこともないですし、中途半端に開きっぱなしになることもない。家事もしやすくなります」と奥様。
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