築30年を迎えたマンションにお住まいのN様。お子様が独立されたのをきっかけに、ご夫婦二人の暮らしにフィットする住まいにするためリフォーム計画がスタートしました。ご夫婦が多彩な趣味を楽しめる空間を叶えようと2年以上も情報収集を続けられていたなか、パナソニックのTOKYO リノベーション ミュージアム(TRM)を訪問。計画が具体化し始めました。
「リサーチはもう趣味みたいなものなんです」とにこやかに話されるN様は、リノベーションを検討するにあたってショウルームなどに足繁く通い、積極的に情報収集をされていました。そんな折、ご友人から紹介されてパナソニックのTRMへ。「展示されていた実物大のリノベーションプランを見て、マンションでもこんなに大胆に変えられるのか!」と刺激を受けたそうです。
今回のリノベーションでは、細かく仕切られた個室をオープンな大空間に変えることに加え、長年にわたって収集された趣味の物をディスプレイしながら収納できる工夫をご希望。単に物を“見せて収める”だけでなく“見せながらどう楽しむか”も踏まえて計画を進めました。N様ご夫婦は多くの趣味をお持ちで、所蔵されているレコードは1800枚、CDは2500枚以上!加えて、ご主人は音楽活動のために6本のギターをお持ちです。またトライアスロンにも取り組まれており、自転車やメンテナンスグッズもたくさんありました。こうした趣味のグッズが、リノベーション前は家のあちこちに収納されており、必要なものがすぐに探し出せない状態だったそう。とくに自転車は狭い廊下の突き当たりにある個室に収納していたため持ち運びが大変で、朝早く練習に出かける際にも音を立てないようひと苦労だったとか。
リノベーション後は、お子様が使われていた部屋とすぐ横の玄関ホールをひとつながりの空間に。広々とした玄関ホールを“工房”として使えるようにし、音楽とトライアスロンに関する物をまとめました。玄関を入ってすぐのスペースには自転車の収納場所があり、サイドの壁面には有孔化粧ボードを設置して自転車のメンテナンスグッズを壁掛けに。さらに反対側の壁面は音楽用のスペースとし、ギターを壁に掛けたり、スピーカーなどを置ける棚を備えました。大切なギターに目線を集められるよう、角度や光の種類にこだわったスポットライトも設置されました。
玄関を入ってすぐ右が自転車のスペース。「早朝にトレーニングに行く際も、妻を起こさずに出られるので助かっています」とご主人。向かい側には壁面にディスプレイされたギターをはじめプレーヤーやスピーカーなどを配置。
壁面の一部に有孔化粧ボードを設置して、自転車用のアイテムをひとまとめに。メンテナンスしながらでも必要なものをサッと取り出せて便利です。
奥さまも音楽を聴くのが大好き。「好きな音楽が夫婦で微妙に違うんです。今は主人は工房、私はLDKとそれぞれ別の場所で音楽を楽しめるようになってお互い気持ちよく過ごせています」と奥さまは話されます。とはいえ、別々の空間でそれぞれが孤独に過ごすのではありません。壁をできるだけ少なくしてゆるやかに家全体がつながる空間設計にしたことで、お互いの気配を感じながらそれぞれの “好き”を満喫できるライフスタイルを実現されています。
お部屋の古材調の雰囲気にあわせ、窓下に設置した玄関収納は『コンポリア』を、ドアは『クラフトレーベル』をチョイス。本棚は本の種類や冊数に合わせてサイズや段数を計算され、スペースを最大限に活用できるようにオーダーされました。
キッチンも古材調に合わせたコーディネイトに。明るいキッチンから眺める、開放感のあるリビングが奥さまの一番のお気に入りの風景。キッチンに椅子を置いて、読書をする時間も増えたそうです。
リフォームした 建物・空間 |
|
---|---|
こだわり |
今すぐリフォームを始めたい方