築28年を迎えたM様邸には、70代のお母様と14歳の愛犬・よしおくんが二人(?)で仲良く住まわれていました。当時、別宅にお住まいだったご夫婦は、年齢を重ねるお母様と愛犬の「老老介護」状態の暮らしをずっと気にかけられていたそうです。そんな中、同居の話が持ち上がり、二世帯住宅への全面リフォームを検討し始めることに… 共有の玄関と1階がお母様、2階が息子さま世帯の上下階で分ける2世帯住宅となりました。
子世帯であるご夫婦が住むことになったご実家の2階は、もともと4つの個室で細かく区切られていましたが、ご夫婦は2階を二人で広々と使えるプランにしたいという希望を持たれていました。そこでリフォームプランは、3部屋・廊下・収納分のスペースをひとつながりにした大空間LDKに。3方向の開口部から光がたっぷり差し込むLDKは、天然木のぬくもりが感じられるフローリング、明るいイエローの壁、木の質感が素敵なダイニングテーブルなど、心地よさあふれる空間に仕上がりました。
また共働きでお忙しいご夫婦は家事のしやすさにもこだわられ、二人での作業がしやすいよう、幅広いI型キッチンを採用されました。食後はダイニングテーブルでお二人揃ってゆっくりくつろがれるそうです。
のんびり休日も、忙しい平日も、自宅でのひとときが豊かになる工夫が満載です。
キッチンは当初、対面型も検討しましたが、最終的には効率性を重視して壁付け・ワイド3400mmの広々したキッチンにしました。リビングを広く見せるために、食器棚も置かず、食器もキッチン内に収納させスッキリさせました。家電収納庫やゴミ箱はリビングとの仕切りの壁裏に設置し、生活感が出ない工夫を凝らしました。
共働きのため、帰られたらお二人で一緒にお料理。ご主人が野菜を切り、奥さまが炒めるなど分担すれば、時間がない中でもテキパキと準備を進められます。
食器洗い乾燥機に皿洗いは任せられるので、食後はゆっくりと時間を過ごせます。
構造上外すことのできない柱。柱を中央に挟むような形で、天然木のダイニングテーブルを配置。空間のアクセントとしてうまく活用されています。
階段に面したキッチンのコンロ前には、階段ホールの陽光を呼び込むガラスを設置。「もともとは壁だったのですが、閉塞感が気になって。現場対応でガラス窓にしてくれたんです」と奥さま。
床に埋め込むタイプのコンセントは、必要なときだけ出して使えます。部屋の中央に設ければ、掃除機を移動させるたびにコンセントを挿し直す手間も少なく、平日の日中は、ロボット掃除機が広々したLDKを縦横無尽に動き回って、きれいにしてくれるそうです。
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