雨といの歴史 塩ビ雨といの登場(昭和30年代~)2

※当社独自調べ

プラスチック雨といが、「雨とい」の代名詞に!

当社の雨といは、その後昭和35年に「KAタイプ」(銅色)、37年に非住宅用の大型雨とい「角U型」「角L型」を発売し、
38年には住宅用・非住宅用の部材200種をラインナップ。
こうした品揃えと品質向上の努力によって、プラスチック雨といに対する評価は徐々に高まっていきました。
さらに昭和52年には、業界で初めてプラスチック原料の組み合わせにコンピュータ解析システムを導入。
およそ300種類あるといわれるプラスチック原料のなかから、雨といに最適の組み合わせを、独自開発のコンピュータ解析によって解明。
よりいっそう安定した品質の雨とい製造体制を確立しました。

プラスチック雨といの普及

昭和30年代から48年までの高度成長期に、花形産業と言われた住宅産業は多忙を極めていました。
施工に追われて人手不足に悩まされていた板金業界にとって、プラスチック雨といは便利な部材が揃っていて手加工の必要がなく、
しかも接着施工で手間がかからないという点でまさにうってつけであり、このことがプラスチック雨といの普及に大きく拍車をかけました。

プラスチック雨といが、雨といの代名詞的存在になるにつれて、単に金属雨といの代替品としてでなく、
プラスチック素材の特色と成形技術を活かした"プラスチックでなければできない独自の製品づくり"が手がけられるようになります。
昭和46年、当社が他社に先がけて開発した和風住宅用雨とい「いぶし丸」は、プラスチックの芯材に銅メッキをほどこし、
特殊な表面処理を加えた業界初の高級化粧雨といでした。
そして、従来の「雨水の排水機能」だけでなく、美しいデザインや表面の仕上げによって、意識的に"見せる雨とい"として、
プラスチック雨といのイメージを大きく変えるきっかけともなりました。
さらに、洋風住宅用のデザイン雨とい「ハイUライン」や非住宅用大型雨といの品種の充実など、
高度成長から安定期へと転換するなかで、当社の雨といは「住宅の質の時代」に対応するデザインの高級化、品種の多様化を図りました。

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