雨といの歴史 雨といのはじまり(奈良時代~)2

※当社独自調べ

当時の雨といは貴重な材料を使用、"黄金の雨とい"もあるほど!

奈良時代前後の雨といは、大きな寺院など特別な建物だけに使われていたためか、
当時としてはたいへん貴重な材料が使われている例が少なくありません。
なかでも奈良時代(859年)に建立された京都・石清水八幡宮の雨といは、
なんと"黄金の雨とい"。古今東西を通じて最高の材料といえるでしょう。

この雨といは、1580年の修復に当たって織田信長が秀吉に命じて寄進させたもので、
金を主成分に、銀、錫、銅の合金の鋳物で半円形の雨といがつくられ、本殿の「受け樋」として取り付けられています。
しかし、この"黄金の雨とい"は撮影禁止となっており、一般に公開されていない幻の雨といです。
また、この神社は江戸時代1634年に徳川三代将軍・家光によって修復された際にも、
各門と礼堂に銅を使った「箱どい」と呼ばれる角形の雨といが取り付けられています。

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