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安全な住宅を設計するためには、上下階の柱位置を揃えることがとても大切です。
柱直下率[2階柱のうち、その真下に1階柱がある柱の割合]を50%以上確保していれば、床の不陸事故発生確率が低くなることが、調査結果として明らかになっています。
柱直下率は壁直下率[2階間仕切のうち、その真下に1階間仕切がある割合]と相関関係があります。その関係は、柱直下率(%)+10ポイントがおおよそ壁直下率(%)になります。
この直下率の相関関係を利用して、基本設計では間取り検討時に、壁チェック図を作成し、壁直下率を計算しましょう。壁直下率の計算だけであれば、開口位置や柱位置を検討する前に行えます。
計算の結果、60%未満の場合は、間取りを変更しましょう。その際には、長い赤マーカーの線が少なくなるような変更案を検討します。
直下率も大切ですが、チェック図では問題点が視覚的に分かりやすいので、その改善にも役立てて下さい。
間取りが良ければ、伏図で問題が起きることはほとんどありません。ぜひ、チェック図を安全な設計のために活用してください。
出典:安全な構造の伏図の描き方
(著:NPO木の建築フォラム 現代木割術研究会)
事故発生確率や柱直下率と壁直下率の関係については、
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