インタビュー[建築家:二宮 俊一郎]

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PROFILE

二宮 俊一郎 Shunichiro Ninomiya
1966年、鹿児島生まれ。
1997年一級建築士事務所エヌア-ルエム設立。
https://www.nrm-a.com/

ーPHOTOBOOKに掲載された「武庫之荘の家」と「堺の家」について、それぞれの建築コンセプトやポイントを教えてください。

「武庫之荘の家」

尼崎市武庫之荘に建つ家。オーソドックスなフォルムと和を意識したデザインがコンセプトです。大屋根で覆われた外観が特徴的。前庭と後庭を配置して、それぞれが接する各居室に対し採光と通風だけでなく、日々の生活が豊かに感じられるよう工夫しています。

「堺の家5」

「堺の家5」は敷地面積61.50㎡(約18坪)のダイヤモンド型の不整形な土地に建ついわゆる狭小地住宅です。狭小地の3階建てという制約の多い典型的な都市型住宅ですが、ただ住まいやすいだけの建築に終始するのではなく、敷地の持つ特徴をデザインの力で生かしたユニークな建築を発芽させる事で、混沌とした街並みが少しでも魅力的になるようにとの思いを込めて設計しました。

ーArchi-spec TOI を採用することで、どのようなメリットがありましたか?

雨の多い日本の風土において屋根は重要な意味を持っています。その屋根を伝った雨水を排水させる為の「トイ」は機能面で重要な要素の一つです。そして、それは機能だけでなくデザインとしても非常に重要。軒先に取り付けられた「トイ」の扱い一つで、建築のデザイン性を左右します。それは、建築単体だけの話ではなく、建築が連なり形成される街並みの質そのものにも影響します。美しいと感じさせる街並みは、その地域の価値を高め、その地域に住まう人々の財産となります。「たかがトイ、されどトイ」なのです。しかし、残念ながらこの「トイ」に着目する建材メーカーは少なく、既製品を採用する場合は陳腐で無粋なデザインの「トイ」しか無く、建築そのものを外観にトイが生じないデザインにするか、どうしても生じる場合は漏水のリスクがある内トイ、または、コスト高を承知で特注の製作にによるトイしか選択肢が有りませんでした。しかし、アーキ・スペック トイはそんな現状を改善する可能性を持っています。アーキ・スペック トイは建築のデザインにおいても、選択肢の幅を広げたと思います。

ー今後、Archi-spec TOI に求めたいことがあればご意見ください。

現状でも特に問題はありませんが、出来ればもう少し低価格化して頂けると幸いです。


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