むだの無い、それでいて美しいシルエット。この国の気候風土や文化、そして、おくゆかしい情趣を顕す屋根や軒先。人々が建築物を眺め、その素晴らしさに感動するとき、そこに雨樋は存在しない。 美しい屋根には雨樋がない。いや、美しい建築物にとって、それは邪魔なものなのかもしれない。雨樋メーカーである私たちはこの現実をどう受け止めれば良いのだろう?心地よい暮らしにとって、雨樋は必要なパーツであるはず。ならば、美しい屋根には美しい雨樋がつかなければならない。
たかが雨とい、されど雨とい。
和を重んじる日本には軒先を大切にするという美しい文化があります。素敵な街道の軒先、調和のとれた街並、この国の原風景のような街には誰もが心を癒やされます。
しかし、その街並も、雨樋にクローズアップして観察するとどうでしょう?
エイジングでほどよく馴染んだものもありますが、一方では納まりが破綻していたり、景観を損なっている建築物が少なからず混在しています。
公共のもの、だとも言える街並。
美しい住宅外観、美しい街並を実現するために、設計者が"軒先設計"したくなる、そんな雨樋をめざしました。
軒先設計したくなる雨とい。
- 美しさと機能の両立
- コンセプト