2021年6月~7月にかけて募集した「あなたの提案教えてくださいキャンペーン」に多数のご応募ありがとうございました。
応募総数805事例の中から、手すり導入がご利用者のQOL向上に実際に役立ったか、そのためにどのような工夫をされたか、自立支援、ご利用者・ご家族のニーズ、住環境への配慮を総合的に審査し金・銀・銅賞が決定致しましたのでご紹介します。
心臓病・高血圧の為歩行時にふらつきがあり、屋内で何度も転倒されている状況でした。ベランダに行くことがお好きで、居室からベランダまでの動線をこれまではルーツロングとクリンディをレンタルいただいており、間隔が空いているところにはご自身のイスを設置し、ひじ掛けを持って歩行動作をされておりました。
今回手すりと手すりを繋げられるスムーディ屋内用を案内したところ、これまでは手すりの種類がバラバラなので不安定になることがあったが繋がるのであれば安心して見守りが出来るとお話しいただきました。
娘様の横断もある為すべてをくっつけるわけではなく、クリンディと併用して運用することで、ご本人様は安定した手すりを持ち続けることが出来、娘様は通り抜けが出来る為不自由なく生活できるという点で大変喜んでいただきました。
椅子を手すり代わりにしたり、伝う手すりの種類がバラバラだと、移動が不安定になったり、安心感が持てないといったお声が勉強になりました。
ご利用者・ご家族双方のニーズにあわせて、より適した手すりに入替えている点で、福祉用具専門相談員と介護保険レンタルの意義が現れている事例だと思いました。
既存ベッドからトイレに行く際に入口まで距離があり、支持物がなく不安定な歩行状態の方でした。寝室入口から廊下、トイレまでは手すりがあるので、ベッドから寝室入口までの移動を安定させたいとのご要望をいただき、手すりの設置を検討いたしました。
まず、突っ張り式の手すりは寝室の天井が高いため設置が困難でした。また、類似品で安価な連結できる置き型手すりもありましたが、すり足歩行でベース部分の鉄板での足の運びに負担がかかることが予測されました。
そこで、「すり足でもベース部分の足の運びがスムーズになる」「置き型の手すりである」「連結し、長さが出せる」以上の条件を満たしたスムーディ屋内用をご提案し、導入となりました。既存のベッド位置変更や歩行器の使用も検討しましたが、今回のスムーディ屋内用の導入がベストな対応だったと思います。
福祉用具専門相談員の着眼点や思考の流れがわかりやすく説明されていて、勉強になりました。
ベッド位置の変更や、歩行器の使用など さまざまな選択肢を検討された上での手すり導入とのことですので、手すりの有効性を改めて認識させていただいた事例でした。
左片麻痺があり玄関の段差約20センチの昇降を安全に行えるよう据置手すりを設置しました。片麻痺なので昇降時どちらも使用できるよう中央に手すり部を設置しました。
●導入後効果
住宅改修では中央部に手すりがあることに同居される家族も抵抗があったため据え置き型ならということで設置しましたが、手すりがあることでご家族様の介助も必要なくなり見守りで昇降できる為喜ばれております。
導入後、ご家族様の介助が必要なくなって喜ばれたという点が印象に残りました。
できないことを支えるだけではなく、できることを増やすという福祉用具の役割がわかりやすい事例だと思いました。また、メーカーの使命を改めて強く考えさせられる事例でした。