ここから本文です。

住まいづくりの基礎知識

家づくり・リフォームの流れ、工法、図面記号、用語集など、住まいの基礎を分かりやすく解説。


工法・構造

自分の家の工法・構造をしっかり学ぶことが大切です。

耐久性

住宅をむしばむ湿気とシロアリ

梅雨時の長雨から秋の台風シーズンまで、日本では湿度の高い日々が繰り返されます。つねにジメジメした状態だと、木は腐りやすくなり、シロアリの発生・成長を促します。また、鉄やコンクリートも影響を受けます。つまり、どんな住宅建材でも過度の湿気が苦手であり、大敵なのです。長持ちする家を建てるためには、水や湿気、シロアリなどへの対策を万全に施すことが大切です。

湿気やシロアリに強い素材を使い、通風・換気に優れた構造に

ここからは、湿気に弱いとされる“木”に話を絞りましょう。日本には、先ほども述べたように高温多湿でありながら、建ってから100年以上を経た木造住宅が数多く残っています。国宝となっている寺社には、1000年を超えるものも珍しくはありません。こうした建築物は、湿気やシロアリに強い素材を使い、通風・換気に優れた構造で、手入れをきちんと行なっています。これから建てる家をそれとまったく同じにするわけにはいきませんが、長い歴史に裏付けされた先人たちの知恵を生かして、長持ちする家を建てたいものです。

長持ちする家を建てるポイント

柱や梁(はり)といった基本構造部分には、ヒノキやヒバなどの耐腐朽性、耐蟻(ぎ)性の高い木材を使用します。
下記の部分には、防腐・防蟻剤を加圧注入、または塗布した木材を使用します。

  • ・土台・外壁の柱・筋交い・下地板で地盤面から1m以内の木材
  • ・浴室部分の木材(天井下地板、床下地盤、根太等を含む)
  • ・台所の水がかり部分

基礎の内周部や束石の周囲には、防蟻のための土壌処理を実施します。
布基礎は鉄筋コンクリート造とし、地盤のあまり良好でない土地においてはベタ基礎とします。
雨水のはね上がりによる土台の腐朽を防止する目的から、基礎の高さをできるだけ地盤面から30cm以上確保します。
1階の浴室回り(ユニット式のものを除く)の腰壁は、基礎と一体の鉄筋コンクリート造とします。
床下地盤面からの水蒸気の発生を抑え、木部の乾燥状態を確保するために、床下にコンクリートを打設するか、防湿フィルムなどを敷きます。
小屋裏、床下の換気を十分に行えるよう、換気孔などを設置します。
屋根、外壁には防水性の高い材料を使用します。
通風が十分でない部屋については強制的に換気できる設備などを設置します。

  • ※文中の数値は住宅金融公庫の基準仕様より
  • ※防腐・防蟻剤については、平成15年7月の改正建築基準法により、ホルムアルデヒドや防蟻剤として使われるクロルピリホスを含む建築材料の使用が全面禁止されています。

定期的な点検やメンテナンスも大切

施工時に湿気やシロアリ対策を万全に行ったからといって、それだけで安心するわけにはいきません。防腐・防蟻薬剤には効果の有効期限があるように、床下などを定期的に点検したり、水回りなどつねに湿気の多い部分はメンテナンスを心がけることが大切です。病気と同じように、不具合箇所の早期発見・早期補修が家全体の長寿命化につながります。

 

▲ページトップへ

この内容は2004年8月20日現在のものです。

あこがれの「住まい」を考えるヒントや、日々の暮らしを少しの工夫でより快適にする情報などをお届けしています