工法・構造
自分の家の工法・構造をしっかり学ぶことが大切です。
プレハブ住宅
工場での大量生産のメリットを生かした住宅
プレハブ住宅とは、工場で生産された部材を現場に運び、現場で部材を組み合わせたり接合して建築する住宅のことです。部材の多くが工場で生産されるため、部材自体の品質が安定していますし、施工(工事)の精度も高くなります。また、施工が比較的シンプルな分、短い工期で家を建てることができます。さらに、各社独自の工法や構造を採用して構造計算をきちんと行うなど、研究開発に相当の費用がかけられている点でも安心感があります。
プレハブ住宅の種類
プレハブ住宅の種類は、構造材に着目して木質系(あるいは木質パネル系)、鉄骨系、コンクリート系に分けられます。また、建て方に着目してパネル(耐力壁)方式、軸組方式、ユニット方式などに分けることもあります。パネル方式は木質系・鉄鋼系・コンクリート系のパネルで耐力壁を建て上げ、建物を支えるという工法。軸組方式は主として鉄骨によって柱・梁などを組み、この軸組で建物を支える工法。ユニット方式は工場で住宅の各部位を生産し、これを現場に運んでユニットを積み上げ、住宅を構成する工法です。
設計の自由度や将来のリフォームには制約も
プレハブ住宅は部材の多くを工場で生産し、プランもある程度規格化しているため、設計の自由度は低くなります。パネル方式やユニット方式の場合はとくに、道路条件によっては部材を現場に運び込めないケースもあります。また、各社独自の工法や構造なので、将来のリフォームもいろいろな制約を伴います。こうした点にはあらかじめ注意しておきましょう。
この内容は2004年8月20日現在のものです。