工法・構造
自分の家の工法・構造をしっかり学ぶことが大切です。
地盤調査
人為的に変えられた地盤もわかる
さまざまな資料で希望する地域の土地の地盤状況を調べることができます。とくに国土地理院発行の「土地条件図」は大都市圏や東海道地区をいくつかのエリアに分け、地形やわずかな高低差だけではなく、造成などによって人為的に変えられた盛り土や埋め立て地の情報が網羅されています。また土地の前歴は管轄法務局で、所在地の公図、登記簿謄本、測量図をみれば分かります。ぜひ調べてみてはいかがでしょう。
各市町村役場に地盤災害MAP
各市町村役場の建築指導課や消防の防災課の窓口に足を運べば、地盤災害をひとつの地図にまとめた「災害予測図」があります。これは地震で地盤の揺れが強くなりそうな地域をはじめ、がけ崩れが発生しやすい地域など、地盤災害が起こりやすいエリアが網羅されています。防災対策に役立てる目的で作成されたものですが、閲覧も可能。
参考になる「盛り切り図」
大規模な宅地開発では、開発地全体の造成プランをまとめた「造成計画図」をはじめ、多数の図面が作成されています。なかでも盛り土、切り土の範囲と深さを示した「盛り切り図」なる図面があるので土地選びの際は大いに参考になるでしょう。販売事務所の担当者に頼めば見せてもらうことも可能です。
誰でも手軽にできる地盤調査
もし可能であれば、地表面から30cm程度の深さにつくられることが多い建築の基礎部分を想定して、土地を50cm程度掘ってみましょう。その中からかわらのかけらや木片、空き缶などが出てきたら埋め立てだと分かるし、掘った数時間後に水がしみでてたまるようなら、それは地下水で基礎地盤としてあまりいい条件ではありません。
個人でも地盤調査依頼が可能
阪神・淡路大震災以降、地盤や地質調査をする不動産会社が増えています。その場合は調査結果や改良工事の記録、写真をみせてもらうようにすることですが、もし調査していなければ個人で依頼することも可能です。その場合は狭い敷地内での地盤調査となりますが、一戸建て用の地盤調査を依頼して一式数万円くらいの費用で調査できます(一般的な地質調査の方法にスウェーデン式サウンディング試験があり、簡単な作業で精度の高い地質データがとれます)。地盤調査会社は信頼できる設計事務所や工務店に紹介してもらうのがいいでしょう。
この内容は2004年8月20日現在のものです。