香川県生まれ。奈良市でカフェと雑貨の店「くるみの木」を始める。2004年にはゲストハウスを併設した「秋篠の森」をオープン。その暮らしぶりやモノの見方が注目されている。
香川県生まれ。奈良市でカフェと雑貨の店「くるみの木」を始める。2004年にはゲストハウスを併設した「秋篠の森」をオープン。その暮らしぶりやモノの見方が注目されている。
「大人になったら、おじいちゃんもおばあちゃんも、子どもも、みんなが来るような、自分のお店を持ちたい。その名は『くるみの木』」。11歳の頃、日記に書いた夢に導かれるようにして始めたお店は、暮らしのモノが買え、お茶が飲める、当時としては珍しい業態でした。飾るモノを吟味し整え、明るい光をいっぱいに取り入れた居心地の良い空間は、少しずつファンを増やし、「『くるみの木』に行きたいから奈良へ行こう」と全国から人がはるばる集まるようになりました。
カフェの他にも着ごこちの良い洋服や、暮らしの雑貨を扱う店を併設。
白い窓枠がかわいいカフェ。古い教会の椅子が置かれたナチュラルな空間。
開店前から行列ができる「くるみの木」。旬の食材を使った料理が人気。
光がたっぷり差し込む中、味わいのある机や椅子と、古いかごや果実酒の瓶が置かれたカフェは、いつまでもずっと居たくなってしまうほど。「幼い頃によく面倒を見てくれた祖母は、『目が気持ちいいように』が口癖で、それは子どもにもわかりやすい言葉でした。空間を素敵に見せるのは、モノの配置や色合い、素材などを絶妙に配置した『目の気持ちよさ=バランス感覚』なんだと思います」。その感覚を磨くためには、「ギャラリーや美術館、お店で良いモノを見て目を養うこと。モノ選びや置き方を試し続ける中で、自分だけの『美しいバランス』が見えてきますよ」と話します。
石村さんが選ぶ暮らしの道具は、手仕事のあたたかさが感じられる作品。
果実酒の瓶も、高低や中身の色合いなど美しいと感じるバランスを追求。
木製のカトラリー。自分で使って本当に良いモノだけをカフェで使います。
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