02 門倉多仁亜さん/住みながら家を整えていく

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VERITIS 憧れインテリアのつくりかた 02 憧れを創りだす人たち 門倉多仁亜さん 第2回 住みながら家を整えていく ドイツや日本、アメリカ、イギリス、香港などで暮らした経験を持つ門倉多仁亜さん。そのたびごとに居心地の良い家をつくってきました。今回はその秘訣を伺います。

Profile 門倉多仁亜

1966年生まれ。料理研究家。ドイツ人の母から受け継いだドイツ流の暮らし方をもとに、独自のシンプルライフを提案。雑誌やテレビで多数紹介。『タニアのドイツ式部屋づくり』など著書も多数。

20回以上の引っ越しを経験して

暮らしに合わせて家も着替えていく

世界各国で暮らし、日本でも何度も引っ越しを経験されたタニアさんは、つい最近も引っ越されたそう。ご主人の仕事の状況などに合わせて、「その時々の暮らしにフィットするよう部屋も着替えています」と話します。新しい住まいでは、まずどういう暮らしがしたいかを考えて、毎日をここち良く過ごすために少しずつ手を加えていくそう。インテリアの本も参考になります。日本では気になる箇所をまとめてリフォームするケースが多いのですが、ドイツでは毎年の修繕費を決めて、自分たちで棚をつくったり、タイルを貼ったりと、ひとつずつ変えていくことが多いそう。「家では自分が主人公。居心地よく変えていくと楽しいですよ」。

自分流の収納スタイルを探す

日本の古い家具の味わいに惹かれて

「家ではリラックスするのが一番の過ごし方」と言うタニアさん。日本の古い家具や骨董品の味わいが好きで、リビングには年代を経たタンスが3つも置かれています。「日本のデザインは美しくセンスがあるし、職人の手仕事も素晴らしいですね」。好きなものを知り、好みの家具や小物でインテリアを構成することで、心から落ち着ける空間ができるのだとか。タニアさんのタンスには、来客用の食器やワイングラス、テーブルクロスやエプロンなどが仕舞われています。「新しい使い方を工夫していけば、仕舞いやすく使いやすい収納になっていきます。みんなでモノを置く場所を決めるようにすると、家族も片付けに協力しやすくなりますよ」。


味わいのある古いたんすに仕切り板をはめ込んで、ワイングラスの収納に。


たんすの引き出しには来客用のカップ&ソーサーを仕舞っています。


たんすの横には端正な和のテーブル。花を飾るディスプレイスペースに。

タニアさんと考えるJapanese Modernなインテリアのつくり方

年代を経た日本の家具を用い、モダンな中にも和のエッセンスを感じるインテリアについて、タニアさんがアドバイス。

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