口の健康は、全身の健康のカギです
高齢になると、唾液の量が減って口が渇くため、口の中が汚れやすくなります。口の中に雑菌が増えると、全身の健康にも影響します。正しいケアを行い、定期的に専門家のチェックを受けましょう。
口腔ケアを怠ると…?
・微生物が気管に流れ込んで起こる誤嚥性肺炎や、感染症になる危険性が高い
・咀嚼しにくくなることで脳への刺激が弱まり、間接的に認知症の原因となる可能性もあります。
まずは、歯の状態をチェック
① 奥歯 上下どちらかの歯が抜けていると噛み合わせの面が汚れやすい
② 両隣の歯が抜けている(孤立歯) 歯のすべての面が汚れやすい
特に汚れやすい場所は
重点的にケアしましょう
① 歯ぐきの上下(口腔前庭部) 食べ物がたまりやすい部分
② 舌の表面 口の中の筋力の衰えや唾液の量の減少により、汚れやすい
③ 歯の表面 唾液の量の減少など、自浄作用の低下により汚れやすい
④ 上あご 口の中の筋力の衰えや唾液の量の減少により、食べ物が付きやすい
⑤ 歯と歯の間(歯間) 加齢にともなう歯ぐきのやせにより、汚れやすい
⑥ まひがある場合 まひ側に食べ物などがたまりやすい
口腔ケアをマスターしましょう
口の健康を維持するために大切な口腔ケアは、理想は1 日3 回毎食後、できない時は1日1 回就寝前にしっかりと。
ポイントを押さえて、効果的に行いましょう。
参考文献:和光堂株式会社『口腔ケアハンドブック』(口腔リハビリテーション多摩クリニック院長 菊谷武先生 監修)