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家内の在宅介護を6年。認知症だったので夜中に警察を呼んだり、24時間体制でそれはたいへんでした。ホームに入居でき、まさに地獄に仏でした。自分自身も介護が必要になると、やはり頼れるのは信頼できるこのホームでした。
でも、何といっても自宅がいちばんなんですよ。90歳を超えると食欲が急に衰えます。好き嫌いもでてくる。さいしょ、他の入居者の方に比べて私は介護度が低く、スタッフにあまりお世話をお願いする必要がなかったので、少し疎外感をもっていました。実際の介護はきれいごとだけではすまされませんが、このホームはスタッフの人の数が多く、私の要望もていねいにきいてくれるので今は心地よく過ごさせてもらっています。


現在私は日本尊厳死協会に入っています。将来、自分の終末期医療においては「一切の延命治療をしないでください」というメッセージを証書にしてホームに提出しています。
これからの貴重な時間を家族ともしっかり話し合って、私自身が希望するように穏やかに過ごせたらと思っています。
私たちスタッフにも、気軽にお声かけいただき、いつもいろんなお話をきかせていただいています。楽しいお話はもちろん、時には少しさびしげな表情をされることも・・・・
「もう、あきまへんわ」と話されていてもそのあと「また、がんばりますわ」と笑顔で話してくださいます。
看護師