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圧迫骨折で入院したのですが、トイレがいやなので、食べない、飲まない・・点滴での対応でみるみるやせて40kgが28kgになってしまいました。そして感染症で胃ろうに。療養型の病院ではこのまま元気になれないのではないかと思い、すがる思いでホームにご相談させていただきました。本人の気持ちが変わるような明るいところで過ごさせてあげたいと思いました。
ホームにきて少しずつ嚥下機能は回復していましたが、口から食べようとはしませんでした。お誕生会ではあたたかな雰囲気で皆さんのやさしい言葉に誘われて、ケーキも食べることができたんだと思います。
みなさんの前に出るのはいやだと言っていたのですが、実は人と接するのは好き。ホームの方たちに引き出していただいて、気持ちが前向きになったんですね。今は気持ちも穏やかで身体も元気になっており、家族はとても安心しています。
私は以前洋裁店をやっていましたが、和裁も得意なんです。
和裁に洋裁の曲線を加えてちょっとモダンなスタイルにして、それがとても人気だったんですよ。
歌はうまく唄えないけど、聴くのは大好きです。
書道や茶道の教室にも参加していますが、いちばんのお気に入りは、テラスのお地蔵さんです。風がさわやかで、気持ちがいいのでよくお散歩にいきます。
ご見学の際に以前は胃ろうだった方が お元気になられているお姿をご覧いただいたり、具体的なケアの方法をご説明させていただくと、安心していただけたようです。ご本人はそもそも人が好き。冗談もお好きなので、ホームに来られてもう一度生きがいを見つけていただけるのではないか、と思いました。
現在は車いすですが、とても活発で手先も器用でいらっしゃるので、書道や茶道の教室に参加してみなさんととても楽しくおしゃべりされています。そろそろ胃ろうも閉じようかとご相談しているところです。
ご入居相談担当
ご本人の意欲の問題で寝たきり状態となっている方で、身体機能的には経口での食事も十分可能であるということで、まずはとにかく関わりを持ちつつ、少しでも離床時間を設けることを考えました。
当初は離床に非常に消極的でいらっしゃいましたが、粘り強くお声をかけ続けることで、徐々に離床時間を増やしていただくことができ、他入居者の方々の食事される姿を見ていただくことで、ご自身の食欲もかきたてることに成功しました。ご本人に様々な意欲が出てこられてからは、現在の状態に回復されるまでスムーズでした。
介護福祉士