接していたカウンターと切り離し、浴槽を独立させました。浴槽そのものの姿がお風呂のアイコンに。
高い精度で成形された薄いフランジによって浴槽のフチがリッチな一枚板のよう。薄くなったフチが空間をきりっと引き締めます。
側面のエプロンは1枚のみ。浴槽を一体に見せるシンプルな美しさ。
垂直ではなく、角度をつけたエプロンは、そこに浴槽を置いたように映えます。浴槽も洗い場もゆったり広くなり理想的。
浴槽の内側はエッジがなく、入るとお湯が歓迎して、体に流れ込むような感覚。張った一枚布に水を溜めて沈みこむような丸みが印象的。
自由な体勢でどのようにも入れる丸み
洗い場に大きく弧を描き、浴槽を大きく見せる曲線(弓形)
浴槽を描いてみれば、こんなかたちにたどりつく。直感的に「ほしい」と感じる、最もベーシックな浴槽。ただ、シンプルの中に、見えない工夫があります。
手前のフランジ面を広く。腰掛けとして安定した体勢で出入りできたり、モノを置きやすくしました。