「グラフィック」「フォトコラージュ」「イラストレーション」という3つの切り口は、それぞれどのような糸口から制作されたのでしょうか?
植原:まずはじめに、3つの切り口それぞれの持ち味が、どのような人に訴求するのだろうというところから考えを進めています。グラフィックを例にとると、高級感や近代的なイメージと相性がいい手法なので、ホテルのような場所でも使用されることを想像しながらデザインをしました。
渡邉:グラフィックに関しては、i-Xのデザインが好きな人が一番すんなりと受け入れてくれるようなものになっていますよね。対してイラストレーションは、女性や子供が受け入れ易いようなラインアップになるように心がけました。お風呂の中での会話が弾むような、かわいらしくて楽しげな絵柄が中心になっています。
植原:それから、誰にとっても身近な写真というメディアを用いることで、DESIGN WALLの間口がさらに広がるのではないかという風に思い至りました。 様々な種類の写真をコラージュしていくことで、色んな解釈のできる風景を描けたんじゃないかと思います。
渡邉:浴室という限られた空間の中に写真が入り込むことによって、何かを想像するきっかけみたいなものをつくりたかった。今回は広がりを感じる空、海、山などをテーマに写真を選び、グラフィカルに仕上げていきました。