平面だけでなく、空間との兼ね合いも含めて検証を進められたんですね。
植原:そうですね。実物大のサンプルを制作したり模型を用いることで、実際の空間の中でどのように立ち上がるのかを繰り返しテストしました。ショールームから展示会へと、徐々に実物に接近しながら、自分達の納得のいくところまで詰めていったような形です。
渡邉:浴槽に入り込んでイメージを膨らませながらデザインを進めることもありました。湯船に浸かりながらものを見るというのは、部屋で雑誌を眺めるのとは違った視点だったりもするので、そういった感覚と絵柄とを照らし合わせながらラインアップを揃えていきました。