介護されるご家族が直面する様々な質問やお悩みを解消するポイントをまとめました。
親の介護に集中しているうちに、自分の家族とのコミュニケーションが疎かになってしまい、「介護離婚」や「家庭崩壊」という悲しい結末を迎えるという話は、特に珍しいものではありません。
実際に介護を始めることになる前に、配偶者や自分の子どもと一緒に、介護について話し合っておきましょう。
話し合いを行うにあたっては、下記のようなポイントを押さえることをオススメします。
自分の親の介護について、夫婦それぞれが勝手に考えているだけでは、いざというときに助け合うのは大変です。まずはお互いの親について介護が必要になった場合、それぞれがどんな立場で、どのように行動するのかを話し合いましょう。
介護のために自宅を留守にする機会が増えると、配偶者や子どもとのコミュニケーションが希薄になり、心の距離が開いてしまう原因にもなりかねません。スマートフォンのチャットアプリを活用するなど、家族間でコミュニケーションをとるツールを決めて、普段から利用するクセをつけておきましょう。
主婦が自宅を留守にすると、残された夫や子どもたちは家事・炊事がまったくできないため、混乱状態になってしまうといったケースもよくある話です。普段から意識して家事や炊事を分担したり、家のどこに何があるのかを把握しておきましょう。
近年、晩婚化が進んだことを背景として、介護と育児を並行して行っている家庭が増えています。こうした家庭では、親が介護に意識を向けすぎて、自分の子どもへの関心や注意が不足したすきに、子どもとの関係性が悪化したり、子どもが非行に走ったりといったケースが見られます。自分の子どもが何をして、どんなことを考えているのかについて、普段から積極的に聞き出すように心がけましょう。