社会福祉法人
ジェイエイ兵庫六甲福祉会
特別養護老人ホーム
オアシス千歳施設長
梅澤督史 氏
社会福祉法人
ジェイエイ兵庫六甲福祉会
特別養護老人ホーム
オアシス千歳特養課長
川瀬恵子 氏
「特養の介護業務はハードなので、シルバーが働くのは難しい――。 こうした考えで運営を続けていても先はないと思っています。業務負担を軽減し、高齢の方でも働ける環境、職員が長く定着していける環境をつくるためにどうしたらいいか、現場の職員とともに検討していました」。オアシス千歳施設長の梅澤督史氏は、リショーネ導入の背景をこう話します。
作業支援のパワーアシストスーツなども見学したり、話を聞いたりして検討する中で、ベッドから車椅子に移乗する際の負担を軽減することが直近の大きな課題であり、その支援としてリショーネが最も課題解決につながる使いやすいソリューションという結論に至ったといいます。現在、2015年3月に導入した2台の初期型リショーネと、2017年に導入した2台の2世代目リショーネPlusを運用しています。
導入時期 | ご利用者情報 | 導入後の変化 |
---|---|---|
リショーネ 2015年3月 リショーネPlus 2017年4月 |
年齢:110歳 身長:135cm 体重:28kg 要介護度:5 日常生活自立度:ランクC 認知症:有 褥瘡:なし 拘縮:伸展拘縮あり 寝返り:不可 移乗・移動:全介助 |
●2人移乗介助の解消、介助負担の 軽減 ●移乗に伴う利用者の安全性向上 ●職員満足度による意識変化、職員募集への貢献 |
リショーネ導入後は、内出血や表皮剥離のリスクが高い利用者に対して2人介助を基本としていたものが、1人で安全かつ容易に離床・移乗ができるようになりました。「移乗の際の事故を低減することがリショーネの大きなメリットです。抱えた際の表皮剥離などの危険性を低減し、また抱えたときの拘縮による転倒リスクも低減できます(オアシス千歳特養課長の川瀬恵子氏)と、職員の負担軽減とともに安全性の向上を指摘します。抱えられることで利用者の身体に緊張と緩和が起こり顎関節を脱臼する事例がありました。リショーネPlusを使うようになってから脱臼の回数が少なくなったといいます。
「脱臼のたびに歯科医に来て頂き整復してもらうなど職員の懸命な対応を見ていたご家族が、リショーネは職員の大きな助けになると感じ、ぜひ寄贈したいという申し入れがありました」(川瀬氏)。現在2台あるリショーネPlusの1台は、こうして利用者家族から寄贈されたものです。
また、リショーネなどさまざまな介護支援用具が導入されるようになって、スタッフの業務意識も変化していると感じていると川瀬氏。利用者それぞれに対し、どのような介護用具を使うべきかと職員どうしが話し合うなど、職員の意識変化もみられるようになりました。梅澤氏は「職員募集をしても反応がない中、リショーネによる業務負担軽減をアピールしたところ数件の応募がありました」と話し、リショーネが職員採用・定着にも寄与すると期待 しています。
※本内容は、個人の感想です。ご利用される方の状態・介護環境等で感じ方・効果に差があります。