S様は築8年のタワーマンション住まい。もともとは壁付けの半独立型キッチンでしたが、お二人とも料理が好きで、理想は「一緒に料理をしながら食事ができるキッチン」でした。リフォームを検討しはじめたころ、投函されたチラシの「いろりダイニング」の写真を見て「欲しかったのはこれだ!」と直感。キッチンが中心のLDKを求めていたS様は、さっそくショウルームを訪れ、キッチンのリフォームを決断されました。
建物構造 | マンション(23階) |
---|---|
家族構成 | 夫婦2人 愛犬2匹 |
料理、食事、
そして眺望も。
すべて一緒に
楽しめる空間
8年住んでいて、
こんな景色初めて見ました。
せっかくの眺望を
ずっと遮っていたんですね。
リフォームのきっかけは、実はシンクの蛇口でした。「デザインはいいけれど、食器を洗うたびに手前に水が跳ねてエプロンまで濡れてしまう」のが長年の奥さまの悩み。そのうえ壁で仕切られた半独立型キッチンはずいぶん暗く、それも気になっていました。リフォームをまだ具体的に計画していないころから、「キッチンが中心のLDKにできたらいいね」とご夫婦でよく話していたそうです。
まず「いろりダイニング」にしてよかったのは、LDKが1つの大きな空間になったこと。大開口のコーナー窓から差し込む自然光は、調理しているキッチンまで届くので、明るく開放感もうまれました。そして、何より驚いたのは眺望です。これまでのキッチンは、この素敵な眺望に背を向けた配置でしたが、アイランドキッチンにしたことで、視界を遮るものがなくなりました。キッチンに立ちながら、窓の外の景色を楽しめるようになったのです。奥さま曰く、「8年住んでいるけれど、こんな景色、リフォームして初めて見ました」。
S様邸のLDKの主役、いろりダイニング。愛用していたリビングの書棚やダイニングテーブルと合わせて、同色のブラウンでコーディネイト。
まな板スタンドやロック付包丁差しなど、こまやかな配慮がうれしいと奥さま。「3方向から使えるシンクは、後片付けの食器が多いときに便利そう」と期待。
コンロの前で“居酒屋ごっこ”。
これからはゆっくり座って
味わえます(笑)。
料理好きのお二人は、リフォーム前は、多少不便ですがガスコンロの前で料理しながら晩酌することもあったそう。その理由とは?「ダイニングテーブルに持っていくうちに料理が冷めてしまうし、やっぱり揚げたてをアツアツで食べるのがおいしいから…。コンロの前に半ば立ったままで。“居酒屋ごっこ”と呼んでいます」とご主人は笑います。
これまではダイニングスペースは眺めのよい窓際にありました。「室内が見えない仕様の窓ガラスだけれど、夜、灯りをつけるとやはり見えてしまう気がして。落ち着かないんです」。
しかし「いろりダイニング」ならアツアツの料理もゆっくりテーブルについて堪能できるし、部屋の真ん中で食事ができるので視線も気になりません。S様ご夫婦の2つの悩みをまとめて解決できたのです。
「主人の方がキッチンに立つ時間は長いかも」と笑う奥さま。これからは、一緒に料理も食事もできるのが楽しみだそうです。
愛犬の様子を見ながら
家事ができるし、
食卓へ運ぶ手間そのものが
なくなり、助かりました。
S様は愛犬2匹と暮らしています。数年前に、年上の千代子(チヨコ)ちゃんが脚を悪くしてからは、目が離せなくなりました。しかし壁付けのキッチンだと背中側の様子が見えず、気が気でありません。また、鍋料理など熱い鍋をダイニングまで運ぶときには、愛犬に火傷などさせないよう避難させてから…と配膳にも気をつかっていたそう。
今では家事をしながら室内を見渡せるので、愛犬の様子もずっと見守ることができ、作りながらその場で食べられるので、もう熱い鍋を運ぶ必要もありません。さらに、アイランド型なので回遊でき動線も短くなったことで、片付けもグッとラクになりました。最近では、食事以外のときも「いろりダイニング」の方でくつろぐことが多いとか。「自然とこっちに座るようになった」というS様。キッチンが主役のLDKは、居心地そのものもよさそうです。
現在のIH側は、以前は壁で閉じられていたため、配膳時にはダイニングまでぐるりと回らないといけませんでした。今はキッチンの両側から行き来ができて、ずいぶんラクになりました。