暑い夏にくらべ、秋から冬にかけては喉の渇きを感じにくくなるため、十分な水分を取らずに過ごすことも多くなるでしょう。そのため、水分不足の影響で便秘ぎみになる方も多いのではないでしょうか。その他にも、加齢による食事量が低下し便の量が少なかったり、排便に必要な筋力が低下しいきめない、便意を感じにくくなる、寒いとトイレに行くのを我慢するなども、便秘の原因の一つです。
便秘にならないために、水分補給と規則正しい食事、適度な運動を心掛けましょう。一度にたくさんの水分を取ると尿として排泄されるためこまめに摂取しましょう。また、朝食をきちんと食べることで体内リズムを整え、胃や腸を刺激してスムーズな排便を促し、朝食後の排便習慣が整えられやすくなります。
高齢者に多い便秘には腸の動きが弱くなり起こる「弛緩性(しかんせい)便秘(べんぴ)」と、大腸の収縮が強すぎて便を肛門の方に送り出せない「痙攣性(けいれんせい)便秘(べんぴ)」、便意を我慢する習慣によって起こる「直腸性便秘」などがあります。これらは消化器官や腹筋などの機能低下によって起こる「機能性便秘」と呼ばれています。
監修:公益社団法人 大阪介護支援専門員協会
工事不要の手すりの設置で、いつまでもご自宅のトイレで排泄ができるように。
少しの高さが、自立につながる。洗浄機能付き便座に立ち座りがしやすい、補高便座をプラス。
夜間など介護者が付き添えず、一人でご自宅のトイレに行くのに転倒の不安がある方に。