寒くなるとつい外出がおっくうになり、自宅でほとんど動かず過ごす高齢者も多くなります。外出の機会が減ることで、一日の活動量が少なくなると食欲や気力が低下し、社会との関わりが少なくなり、気づかないうちに介護を要する状態の前段階フレイル(生活不活発病)になりやすくなります。
高齢者がいつまでも元気に過ごすためにも、動かない時間を減らし、何らかの役割を果たせる活動を継続することが大切です。
そこで、今回ご紹介するのは、「プラス10分」の運動です。
散歩や外出、家事などの日常生活のような軽い運動をいつもより10分長く続けることで、筋力を強くしたり、健康寿命を伸ばすことができます。最適な運動量の目安は65歳以上の方で1日40分。
適切な運動法や運動量は個人差があるので、無理は禁物です。身体の負担にならない範囲で続けることが大切です。
東京消防庁によると「高齢者の日常生活事故」の8割(約6万人)が、転倒によるものです。また、その半数以上が住み慣れた自宅内の、小さな段差や階段が原因で起こっています。高齢者は転倒によるけがから、寝たきりになることも多いため、自宅内の段差をなくす、安全に移動できる手すりを設置するなどの環境整備を心掛けましょう。
監修:公益社団法人 大阪介護支援専門員協会
軒先の階段にも様々なタイプと機能で設置に対応。