洗濯王子、中村祐一さんと考える
「毎日の洗濯が楽しくなる“ニュー・ランドリープレイス”」
2020.07.16

「洗濯から、セカイを変える」をモットーとする「洗濯王子」こと、中村祐一さんが、
新しい洗濯スタイルを実現する「~リノベで洗濯を主役にする~ニュー・ランドリープレイス」を考案。
TOKYO リノベーション ミュージアム(以下、TRM)で開催されたオープニング記念イベントでは、
「洗う」「干す」「片づける」といった毎日の洗濯を効率よく、
そして楽しく行えるプランニングについて解説していただきました。
「日当たりがよく、住まいのいちばん快適な場所にランドリープレイスを」という斬新なプランは
これまでの暗いイメージになりがちな洗濯の印象をがらりと変えて、
毎日の家事や、暮らしそのものをリフレッシュしてくれそうです。

中村 祐一 さん
日本中の家庭に洗濯のアドバイスだけでなく、暮らし方までを提案する「洗濯家」として活動。「洗濯から、セカイを変える」という信念のもと、「洗濯王子」の愛称で、女性ファッション誌での特集や、テレビ出演など多数メディアで活躍中。
場所づくりから洗濯を考える、新しい暮らしの提案

「従来、洗濯するスペースは住まいの隅に追いやられがちでした。それでは洗濯に対して消極的な気持ちになっても仕方ないですよね」と中村さん。今回提案いただいたプランでは、家の中でも最も日当たりのよい、リビング横のスペースを「ニュー・ランドリープレイス」として活用しています。リビングとの仕切り戸を開け放ち、リビング空間と連続させても違和感のないスタイリッシュなデザインも特長。南向きの窓から自然光がさし込む想定で、気持ちよく洗濯タイムが過ごせそうです。
「ニュー・ランドリープレイス」を徹底解剖!

洗濯に必要な作業工程は案外多く、「衣類を脱ぐ」「脱衣カゴに入れる」「下洗いする」「洗濯する」「乾燥させる」「アイロンをかける」「片づける」といった一連の動きが発生します。「ニュー・ランドリープレイス」ではこの作業を1カ所にまとめ、「衣類動線」を単純にすることで、毎日の洗濯を効率よく行えるよう配慮しています。また、洗剤やストック類は、動線や見た目に配慮した収納場所を確保することで、空間がさらにすっきり、使いやすくなるようにしています。
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脱衣スペース
浴室につながる洗面スペース兼脱衣スペース。左側の収納棚は洗濯スペースからも使用できます。



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脱衣カゴ置き場
脱衣カゴ(写真左)は、脱衣スペースと洗濯スペースを仕切る収納棚の中に。扉を閉じたまま洗濯物を入れられるので、見た目もすっきり(写真右)。「白物」「色物」「汚れのひどい物」などあらかじめ仕分けしておけば、後の作業がスムーズです。洗濯の際は、洗濯スペース側から扉を開けて取り出せばOK。


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洗濯乾燥機
「汚れやニオイのもとをすっきり落とすためには、お湯で洗うのがポイント」と中村さん。お湯が出る混合栓が設置されていない場合は、温水にできる洗濯機がおすすめ。スタイリッシュなデザインならリビングから見えても違和感がありません。(写真の洗濯乾燥機:「Cuble」)
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室内干し設備
中村さんおすすめの室内干し。「屋外に洗濯物を干すと紫外線で服を傷めたり、外の汚れがついてしまうことがありますが、室内干しならその心配がありません」。時間や天気を気にせずに干すことができるのもメリット。「ホシ姫サマ」は、使用していない時は天井にしまっておけるので、使わない時はお部屋がすっきり。

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アイロンがけコーナー
アイロンがけも洗濯スペースで終わらせるとスムーズ。設備面では、天井から電源がとれる「リーラーコンセント」を設置しておくと、アイロンのコードが作業の邪魔になりにくくストレスフリーです。


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衣類の収納スペース
タオルや下着類など入浴後に使う衣類は、ニュー・ランドリープレイス内に収納。ここでも洗濯スペースと脱衣スペースの両方から取り出せる収納棚が活躍します。家族の身長に合わせた高さにそれぞれのカゴを用意するのもおすすめのポイント。
リラックスコーナー
洗濯作業の合間に「ちょっとひと息」つけるスペースを用意。PCを開いたり、お茶を飲んだりできるコーナーがあれば、洗濯タイムがより充実したひと時になります。

「キレイ」をキープするための収納スペース
ふだん使いの洗剤からおしゃれ着洗い用、汚れ物用など、用途に合わせた洗剤を使い分けることで、洗濯が趣味のように楽しくなるはず。すぐに使う洗剤は手が届きやすい「スタンバイ」コーナー、数カ月ごとに必要になるストックやブラシ類などは、洗い場に近い「ストレージ」コーナー、大掃除用の道具や来客用タオルなどは、天井近くの「ストック」コーナーと、使用頻度に合わせてスペースを確保すれば、しまいやすく、取り出しやすい収納になります。

「衣・食・住」の「衣」を洗濯でもっと充実させる

6月27日にTRMで開催されたイベント「洗濯王子の洗濯からセカイを変えるセミナー」では、中村祐一さんがトークセッションを行いながら、「家族みんなが明るくつながるプランニング」について解説してくださいました。洗濯の可能性を広げることで、「衣・食・住」の「衣」の部分を豊かにする新しいライフスタイルも提案。セミナーの様子はウェブ上でもライブ発信しました。セミナー後のQ&Aコーナーでは、会場に参加した方からはもちろん、ウェブの視聴者から寄せられた質問にも答えていただきました。当日寄せられたご質問と中村さんの回答の一部をご紹介します。
Q&Aコーナー
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洗濯後のニオイが気になるのですが、アイロンがけで防ぐことができますか?
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タオルを干す時は、何回ぐらい振るとふんわり仕上がりますか?
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アイロンがけにはどんなあて布を使っていますか?
「なんとなく」くり返してきた洗濯をもっと楽しもう!

「洋服が好きな人は多いのに、大切な洋服をよくわからないまま洗濯している人がほとんど。洗濯を理解すると、毎日の洗濯がもっとラクになると思うので、『ニュー・ランドリープレイス』が洗濯を楽しむきっかけになったらうれしいです」と中村さん。
今回は、まさに「洗濯から、セカイを変える」の信念で、日々の暮らしをより充実させるためのアイディアをご紹介いただきました。
インスタライブ動画
パナソニックのすむすむのIGTVにて、企画展連動セミナー全4回の当日のイベント動画がみられます。
・洗濯王子の洗濯からセカイを変えるセミナー
・センタクカイギ in TOKYO リノベーション ミュージアム
・SentakuStudio「スローランドリーワークショップ」ーアイロンがけ編ー
・SentakuStudio「スローランドリーワークショップ」ー染み抜き・汚れ落とし編ー
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施設案内
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TOKYO リノベーション ミュージアム
TOKYO リノベーション ミュージアムでは、建築家やインテリアコーディネイターを講師に迎えたセミナーや、リアルサイズでリノベーション後の空間を体験ができます。自分らしいリノベーションを探しにきてはいかがでしょうか。