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畑の違う専門家2人が
1時間でわかりやすく
教えてくれた、
“はじめてのロードバイク”
<TOKYO リノベーション ミュージアム>トークイベント

はじめてのロードバイク

運動不足を解消する人、本格的なレースに出る人、リフレッシュするためにさっそうと風を切る人——。
スポーツサイクルの中でも認知が高いロードバイクの楽しみ方は、人それぞれです。
しかし、その形態や速度、乗車姿勢や服装など、一般的な自転車にはない特徴があるからか、
「ロードバイクをはじめたいけれど、ハードルが高そうだなあ……」と感じる人も少なくありません。

Introduction

今回の<TOKYO リノベーション ミュージアム>トークイベントでは、
パナソニック サイクルテック株式会社・金森修一さんと
デサントジャパン株式会社le coq sportif(ルコック スポルティフ)チーフデザイナー・伊藤良太さんをお招きし、
「はじめてのロードバイク」と題したトークセッションを開催。ロードバイクの魅力、
初心者の方が感じる素朴な疑問、ロードバイクのファッションなどをテーマに、わかりやすくお話しいただきました。
金森さん・伊藤さんの言葉がロードバイクをはじめるための“はじめの一歩”につながると、うれしいです。

伊藤 良太

「自分が欲しいと思えるデザインをします」。

デサントジャパン株式会社 le coq sportifチーフデザイナー
伊藤 良太 さん

デサントジャパン株式会社でle coq sportifのチーフデザイナーを務めている伊藤さんは現在、自転車に関わるウェアのデザインを担当。パナソニックの自転車を数台、ビンテージのバイクを1台、ミニベロ(小怪自転車)を3台ほど所有するほどの大の自転車好きです。

1時間かけて“ロードバイク通勤”。

パナソニック サイクルテック株式会社
金森 修一 さん

1時間かけて“ロードバイク通勤”している金森さんがスポーツサイクルの世界と出会ったのは、マウンテンバイクの魅力を知った中学校3年生のとき。大学ではサイクリング部に所属し、卒業旅行ではオーストラリア縦断を達成したそうです。

金森 修一

「パナソニック×ロードバイク」の歴史のこと

生まれ変わった住居に住み、休みの日はロードバイクで出かけて、遠方へ——。
リノベーションを考える延長でそんな日常を思い浮かべた方もいるかもしれませんが、
「パナソニックの<TOKYO リノベーション ミュージアム>でなぜ、ロードバイクなの?」と思われた方もいるでしょう。

パナソニック=電機メーカー……だけではないんです
パナソニック=電機メーカー……だけではないんです

パナソニックは、約20年前からロードバイクに力を入れており、1990年にはヨーロッパにあるプロのレーシングチームへマシン供給もしました。
ツール・ド・フランスに初参戦したときにスプリント賞を獲得したり、1991年・1992年にはステージ優勝を重ねて
マイヨ・ジョーヌ(個人成績総合1位の選手が着用する黄色のリーダージャージのこと)を獲得したりと、実績も残しています。

ロードバイクの魅力は“はじめての風景と人”と出会え、
健康的な生活を楽しめること

健康づくりをしたい人。知人が始めて興味を持った人。とにかく街を快速で駆け抜けたい人。
ロードバイクと出会ったきっかけは一人ひとり異なるものの、全ての人に共通しているのは、ロードバイクに何かしらの魅力を感じていることです。

空間、人、景色。ロードバイクで出会える対象はいくつもあると語ってくれた金森さん
空間、人、景色。ロードバイクで出会える対象はいくつもあると語ってくれた金森さん

ちなみに、金森さんが考えるロードバイクの魅力は……?

「ロードバイクの魅力は、『人生100年時代』といわれている現代において、スポーツを日常的に取り入れることができ、健康的な生活を楽しめることだと思います。

はじめての風景や人に出会えることも、魅力の一つです。私は、山間(やまあい)に行くのが好きです。日常の喧騒(けんそう)から離れ、渓流沿いの道で非常に冷たい空気を楽しみ、川のせせらぎの音を聞きながら走ることでたくさんリフレッシュしているのですが、その道のりで山村に住んでいる地元の方とあいさつを交わしたり軽い会話をしたりするのが楽しいですね。

遠くまで出かけることで得られる達成感も、ロードバイクの魅力です。私は奈良に住んでいるのですが、春は家から往復で100km離れた桜の名所である吉野神宮にロードバイクで行き、そこでしか見られない景色を楽しんでいます。

スポーツとして楽しめるのは、いうまでもありません。最近はエントリー向けのレースも数多くあるので、競技としてロードバイクを楽しみたい方はチャレンジしてみるのもあり、です。」(金森さん)

ロードバイクの代表的な4つの特長

モノやコトの魅力を構成する要素はいくつかありますが、人を惹きつけるのは個性、つまり特長もその一つでしょう。
金森さんは、ロードバイクには大きく4つの特長があるといいます。

  • 軽さ

    軽さ

    いわゆるママチャリが約20kg、電動アシスト自転車が約30kgであるのに対し、ロードバイクは約7~8kgで、中には6kgを切るような非常に軽量なモデルもあります。

  • ドロップハンドル

    ドロップハンドル

    前傾姿勢で乗るためにドロップハンドルが装着されている点。速く走りたい場合はドロップハンドルの下側の部分を持ち姿勢を低くして走り、リラックスして走りたいときはハンドルバーの上部を握る姿勢になります。

  • 細いタイヤ

    細いタイヤ

    路面との摩擦が少ない細いタイヤが装着されていること。ロードバイクは一般の方が軽くこぐだけで時速30~40km近くのスピードが出ますが、プロの選手だとレースの展開によっては平地でも時速70kmまで出して走るときもあります。

  • 長距離ライディング

    長距離ライディング

    速く走るだけではなく、長距離のライディングも可能なことです。遠くまで走れることは、ロードバイクを楽しむ一つの方法でもあると思います。

ロードバイクの選び方に必要な3つの視点

魅力と特長を知って乗りたい意欲が高まり、ロードバイクの購入を決めたものの、どういう視点で選んだらいいのかよくわからない……。
予算、デザイン、ブランド、性能など、選ぶポイントは複数ありますが、金森さんいわく「重要なポイントは3つ」だそうです。
しかし、「その前に決めなくてはいけない大切なことがある」とも……。

「なぜ、ロードバイクに乗るのか。まずは目的を決めることが大切です。将来、レース(大会)に出たいのか。ロードバイクに乗って余暇を楽しみたいのか。この2つでは、選択肢が大きく変わってきます。次に、自分に合ったサイズの一台を選んでください。その際、長く楽しくロードバイクを楽しむために『フレームサイズ』、『ステム長・クランク長』、『スプロケットとハンドルバーの幅』、この3つを基準にして選ぶとよいでしょう。」(金森さん)

ビジネスにおいても目的を決めることは大切な要素
ビジネスにおいても目的を決めることは大切な要素

1フレームサイズ

フレームサイズは、まず自分の股下に合ったフレームの高さを把握します。ポジションは人それぞれ違うので、自分のポジションに合った長さを選ぶようにしてください。

2ステム長・クランク長

次にステム長・クランク長ですが、平均的な背丈の方はステムの突き出しの長さが80~100mm、背の高い方だと110mmといった長さがスタンダードになります。クランク長は踏み込む力の伝わり方やペダリングの軌道にも影響するため、自分の足の長さに合ったものを選んでください。165mm・170mm・175mmの3種類が一般的な長さです。

ファンはロードバイクにしかない特長に惹きつけられます
ファンはロードバイクにしかない特長に惹きつけられます
ロードバイクの画像を使用しながら丁寧にわかりやすく解説いただきましたン
ロードバイクの画像を使用しながら丁寧にわかりやすく解説いただきました

3スプロケットとハンドルバーの幅

最後にスプロケットとハンドルバーの幅の選び方ですが、ロードバイクの場合、スプロケットの最も大きいギアの歯の数は約28枚がスタンダードです。ハンドルバーの幅は両肩の肩峰(けんぽう。肩甲骨に3つある突起の1つ)を結んだ長さに約2cmを足した長さが適正なハンドル幅だといわれています。

ロードバイクのサドルを選ぶ

ロードバイクで長距離を走るときに最も厄介なのは、サドルの問題です。なかなか自分に合ったものが見つからず、購入した後、「何かしっくりこないんだよなあ……」と頭を抱えている人もいるはず。サドルを選ぶときの秘訣はあるのでしょうか?

自分に合うサドルと出会うために出会いと別れを繰り返します
自分に合うサドルと出会うために出会いと別れを繰り返します

「サドルの選び方は、自転車に乗る上で永遠のテーマです。柔らかい方が好きな方もいれば『硬い方が安定する』と言う方もおり、さらに幅や形状などの要素も加わってきます。

サドルにもいろいろなタイプがありますが、サドルの後ろ側の両サイドが高いタイプはお尻がフィットしやすいので腰が安定しやすく、トラブルも少ないような気がします。また、考えすぎたような複雑なサドルがありますが、ああいったタイプは後続品が少ないと思われるので、できるだけシンプルなサドルを選ぶとよいかもしれません。

最初から高価なサドルを買うのは控えた方がよいでしょう。私自身も今のサドルに行き着くまでに相当いろいろなタイプを試したので、フィットするものを探すのは本当に難しいと実感しています。まずは4,000円程度のサドルでいろいろと試し、その後、比較し検討するのが賢明です。」(金森さん)

ロードバイクをはじめるときに最低限必要な3つのグッズと
習得しておくべき“あのアクシデント”の対処法

乗る目的を決め、購入するロードバイクも決めたら、次に用意するものは乗車に必要なグッズ。
とはいっても、これも何を揃えたらいいのかわからない人が多いのではないでしょうか?
金森さんに最低限揃えるべきものをお聞きしたところ、返ってきた答えは「ヘルメット、ヘッドライト、鍵」の3つでした。
ヘルメットや鍵は自転車に乗る以上当たり前ですが、ヘッドライトは意外と盲点かもしれません。
また、自転車に乗っていたら誰しも1度は経験するあのアクシデントにも対応できるような準備を整えておくとよいそうです。

「昼間でもトンネルを通ることがありますし、気づいたら日が暮れて辺り一面が暗くなっていた、というシチュエーションも考えられます。そのとき、ヘッドライトがないと、大きな事故につながりかねません。

パンクの修理方法も練習しておくと、万全です。特に、長距離を走る前はパンク修理やチューブの交換などの方法を事前に練習して習得しておけば、道中パンクが起きても自分で対応できるでしょう。ロードバイクの修理は講習会やYouTubeなどでレクチャーされています。」(金森さん)

自転車にパンクはつきもの。自分で直せる術(すべ)は身に付けておいた方がよさそうです
自転車にパンクはつきもの。自分で直せる術(すべ)は身に付けておいた方がよさそうです

カフェやレストランにも行ける!
ウェアで広がるロードバイクの選択肢

最近は、カジュアルな服装でロードバイクに乗る人も増えてきました。ウェアのファッション性は時代を追うごとに洗練され、より日常生活にフィットきているような気がします。
Le coq sportifでは、メンズ・レディースともに、機能性とファッション性を追求したアイテムを続々とリリース。「自分が着たいと思えるアイテムをプロデュースしています」と語る伊藤さんにブランドコンセプトやアイテムについて、お話を聞きました。

2019 Fall&Winterのラインナップもご紹介いただきました
2019 Fall&Winterのラインナップもご紹介いただきました

「われわれは、『自転車の機能をうまく普段着に融合させた快適なウェアをデザインしていく』のコンセプトの下、サイクリングシーンにフォーカスした、le urban style(ル・アーバン スタイル)を展開しています。le urban styleは、デザイン性と機能性を高次元に融合させたコレクションで、サイクリングの要素を都会的な普段着に落とし込んだアイテムを提案しています。

我々がデザインするウェアは、ロードバイクに限らず、サイクリングを楽しむ全ての人に向けたものです。今回のテーマのロードバイクと少し離れてしまう部分ではあるのですが、『その自転車に応じられるファッショナブルなウェアは何だろうか』といった問いかけを開発のポイントにしていますね。

ストレッチやはっ水など機能素材を多用し、ライドシーンでもオフライドシーンでも快適に過ごせるよう、パターンの開発にも力を入れています。また、会社に自転車に乗って行けるように、ジャケットスタイルも毎シーズン展開しています。」(伊藤さん)

ジャケット裏にある多機能ポケット。これを着れば、走っているときに小物を落とすことはほぼなくなるはずです
ジャケット裏にある多機能ポケット。これを着れば、走っているときに小物を落とすことはほぼなくなるはずです

伊藤さんが当日着ていた服は、ジャージ素材でできたテーラードジャケットのセットアップスタイル。サイクリスト向けにデザインがされており、通気性を良くするベンチレーションや多機能ポケットを採用。グローブを着用したままでも開閉しやすいようにファスナーにも工夫を凝らしています。自転車に快適に乗るために細部まで機能性を突き詰めて普段着に落とし込んでいくあたりが、le urban styleの真骨頂といえるでしょう。
レーシング用のパンツなどを履くとどうしてもサイクリングだけになってしまい行ける所も限られてしまいますが、今回伊藤さんにご紹介いただいたle urban styleのウェアであれば、もしゴールがレストランでの食事であったとしても特段周囲の目を気にすることなく、ロードバイクが活用できそうです。

レディースのコアアイテム、ポンチョをベースにしたアウターシリーズ

「こちら(上の写真内・右側のニューベージュのアイテム)は、レディースのコアアイテム、ポンチョをベースにしたアウターシリーズです。このウェアは『ボンディング』と呼ばれる手法を使用し、素材の質感と機能性を同時に向上させ、軽い雨であれば難なくはっ水します。ポンチョとしてもコートとしても使用できる、着回しのきくアイテムです。

こちら(上の写真内・左側)は、パリのサイクリングシーンをけん引している『Steel Cyclewear & Coffeeshop』とコラボレーションしたアイテムで、『LA NUIT EST BELLE(夜は美しい)』をテーマにして、つくりました。この時期のパリは日照時間が短く夜が長いため、『長い夜を自転車に乗って楽しもうよ』というメッセージがデザインに込められています。再起反射のプリントを多用しているのも、同様のメッセージによるものです」(伊藤さん)

さあ、明日からロードバイクをはじめよう

ストイックに、爽やかな汗をかきながら、スピードを追い求める——。一昔前のロードバイクのイメージは、そんな体育会系の色が強めだったような気がします。確かにそれもロードバイクの一つの形ですが、今回の金森さんと伊藤さんのお話やle coq sportif(le urban style)のウェアの解説をお聞きすると、「気軽に楽しんでロードバイクに乗ろう」、「ロードバイクをおしゃれに楽しもう」といったカジュアルなイメージが生まれつつあるような気がしました。

はじめてのロードバイク。ぜひ、明日からはじめてみてはいかがでしょうか?

  • 会社案内

  • デサントジャパン株式会社

    デサントジャパン株式会社

    住所/東京都豊島区目白1-4-8

    電話/03-5979-6006(東京人事総務課)

    https://www.descente.co.jp/jp/